睡眠時間6時間は実は危険?

酔って寝ている男性
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6時間睡眠はお酒に酔っている状態と同じ

あなたは毎日何時間くらい寝ていますか。

日によって寝る時間が違うという人もいれば、毎日4時間しか寝ていない、8時間たっぷり寝ている人などさまざまでしょう。

私の周りのビジネスパーソンの平均睡眠時間は5時間から6時間程度といわれており、比較的短い睡眠時間である人が多いようです。

また一部では睡眠時間が4時間未満というショートスリーパーもいるようですが、これは例外的であり、一般的には4時間睡眠では毎日眠くて仕方がないと思います。

アメリカの大学では、4時間、6時間、8時間の睡眠時間で脳にどのような影響があるか調べるという実験が行われました。

その実験では4時間、6時間の睡眠では明らかに脳の機能が低下し、6時間睡眠ではお酒の酔っているときと脳の状態が同程度という結果が出たようです。

毎日6時間睡眠でも全然平気という人がたまにいますが、遺伝的な要素もあるようですし、普通の人はそうはいきません。

寝不足でも人間の体はそれに慣れてしまうために、自分では脳の機能が低下していることに気づきにくいそうです。

睡眠不足はすぐには回復しない

平日は忙しいから、土日にまとめて睡眠をとるという人もいるようですが、睡眠不足によって受けた脳のダメージはすぐには回復しません。

上記のアメリカの大学の実験では、寝不足が続けば続くほど脳の機能がどんどんと低下している、つまりダメージは蓄積されているということがわかっています。

睡眠時間が足りない日が1日や2日であれば、すぐに脳が受けたダメージは回復しやすいです。

しかしながら寝不足の期間が長ければ長いほど、脳が回復するには時間がかかりますし、完全に脳の機能が回復するかどうかは未だにわかっていません。

それどころか、睡眠不足によって低下した脳の機能は不可逆的である、つまり以前の水準まで低下した機能が戻らないこともあるといわれています。

睡眠不足は生活習慣病のリスクを高める

睡眠は体を健康な状態に維持するためにもとても大切です。

もちろん睡眠時間は多すぎてもダメで、睡眠時間が足りない場合と同様、生活習慣病にかかるリスクを上げ、ひいては死亡リスクも高めるようです。

詳しくは睡眠不足が引き起こす恐ろしい症状に書かれていますが、睡眠不足によって太りやすくなりますし、インスリンの分泌に異常が起こり、糖尿病のリスクも高まります。

また免疫力が低下すれば癌細胞の増殖を抑えることができなくなりますし、自律神経のバランスが崩れて高血圧にもなりやすくなります。

理想の睡眠時間は7時間から8時間

では理想の睡眠時間は何時間かといえば、7時間から8時間といわれています。

また目覚める瞬間は浅い睡眠といわれるレム睡眠のタイミングが良いそうです。

レム睡眠とノンレム睡眠が切り替わる睡眠サイクルは90分といわれていますから、両方の条件を満たす90分の倍数である7時間半が理想の睡眠時間といえます。

この理想の睡眠時間の明確な根拠はありませんが、この時間よりも長くても短くても血管や心臓系の病気のリスクが高まることがわかっています。

ちなみにこの7時間半という睡眠時間は何もまとめてとる必要はありません。

どうしても睡眠時間を確保できない場合は、昼寝をしたり、移動時間に寝るなどして1日の睡眠時間を7時間半確保するようにすればよいでしょう。

危険なのは寝不足が習慣化してしまうこと、体になんら不調がなくても、もしかしたら睡眠時間が不足している可能性は十分にあります。

ですから、たとえ自覚症状がなくても睡眠時間は確保するようにしましょう。

 

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