疲れているのに眠れない意外な理由

眠れない女性
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適度な疲労は睡眠の質を上げる

疲れているのに眠れない、そんな夜はありませんか。

一般的に適度な疲労は睡眠の質を上げるといわれています。

では何故疲れているのに熟睡できないのでしょうか。

ここでいう疲労とは、精神的な疲労ではなく、肉体的な疲労のことを言います。

オフィスワークをしている人などは、デスクに座りっぱなしでほとんど体を動かさないことも多いと思います。

厚生労働省の報告によると、定期的な運動習慣をもっている人は全体の3割程度しかいないらしく、ほとんどの人が慢性的な運動不足に陥っています。

頭をたくさん使っていても、身体は全然疲れていないので、いくら疲れていると感じていても眠れないのです。

よく体を動かすとよく眠れる

小さいころは遠足があった日や運動会があった日など、身体をたくさん使った日は良く眠れたという経験があると思います。

睡眠は脳だけでなく、身体の疲れを取るために必要な生理現象で、どちらか一方だけ疲れていても、良い睡眠が得られません。

現代はIT技術も発達し、交通機関や移動手段も充実しているため、身体を動かす機会が極端に減っています。

一方で仕事や人間関係で脳をたくさん使ったり、精神的ストレスを感じることが増え、脳が極端に疲れ、身体は元気というアンバランスな状態になるのです。

ですから快眠のためには、脳ほどでなくても、身体も疲れさせることが大事になってきます。

身体を疲れさせるためにはどうすればよいか、それは運動をすることです。

仕事で身体を動かしている人はともかく、意識して運動しなければ体を動かす機会がない人は、習慣的な運動を日々の生活に取り入れることです。

身体を動かすことで爽快感も得られて精神状態も安定しやすくなりますし、自律神経の機能が正常な状態に戻ろうとしますから、睡眠の質も向上するのです。

快眠を妨げる生活習慣

では脳だけでなく、身体も疲れているのに眠れないのは何故でしょうか。

それは寝る前の行動や日々の生活習慣が影響しているのかもしれません。

すごく疲れているのに、布団に入る直前までパソコンで作業をしていたり、布団に入ってもスマホをいじってはいませんか。

パソコンやスマホの画面から発せられるブルーライトは自律神経を刺激して交感神経を活発な状態にするため、寝付きが悪くなります。

人間の体には体内時計が備わっており、視界から入ってくる光の強さを感じることで、身体を睡眠しやすい状態にしています。

しかし寝る直前まで一定以上の光を浴びていると、視覚中枢を刺激してメラトニンの分泌を阻害してしまうのです。

その結果疲れているのに眠れなくなる可能性は十分にあります。

カフェインの摂取もNG

またカフェインの摂取も寝付きを悪くしたり、中途覚醒を引き起こす原因になりえます。

カフェインは眠気覚ましや疲労回復には効果を発揮しますし、眠いなあ、疲れたなあと感じたときに欠かさず飲んでいる人もいるでしょう。

一般的にはカフェインの覚醒効果は3,4時間といわれているため、寝る直前に飲まなければ問題はないといわれていましたが、実はそうではないようです。

カフェインが体内で分解されるまでの時間には個人差があり、人によっては半日以上続く人もいます。

これでは寝る前どころか、お昼に飲んだコーヒーが睡眠を邪魔することは大いに考えられるのです。

カフェインを常用している人は難しいかもしれませんが、量を減らしたりすることから始めてみても良いかもしれません。

疲れすぎて眠れない

一方で疲労の溜めすぎが快眠を妨げることがあります。

適度な疲れが睡眠の質を上げるといっても、疲れすぎるとかえって眠れなくなるのです。

疲れすぎて眠れない原因はおそらく交感神経が活発な状態になっていることが考えられます。

交感神経は興奮させたり、覚醒させる作用があるので、交感神経が活発な状態では、いくら寝ようと思っても寝られるはずがありません。

興奮するような嬉しいことや、逆に嫌なことがあってストレスが溜まってもやもやしていませんか。

あるいは寝る直前まで仕事をしていたり、神経をすり減らすような作業を続けていると、自律神経のスイッチが切り替わらないことがあります。

この場合、就寝までに自律神経のスイッチが切りかえられるようにリラックスできる時間を設けると、すっと眠りにつけるようになる可能性があります。

具体的にはソファに座って何も考えずにぼーっとする時間や、ゆっくりお風呂に入るのも良いでしょう。

またノンカフェインのお茶やハーブティを飲んでリラックスしてみても良いかもしれません。

 

このように疲れているのに眠れない原因は実は身近なところにあることがわかります。

しかし疲れを取るには睡眠は絶対に必要不可欠なものですから、睡眠の質を下げないようにしたいものです。

どうしても眠れなければ睡眠サプリを試してみたり、寝室の環境を見直すのも良いでしょう。

 
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