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枕を選ぶ基準は色々ある
世の中には素材や形状、弾力性や高さ、通気性などが異なるさまざまな枕が存在します。
自分には何が合っているのか、種類が膨大すぎて何を選んで良いかわからないのも当然だと思います。
枕を選ぶ基準は人それぞれでしょうが、一般的には以下のような要素が考えられます。
- サイズ
- 形状
- 高さ
- 硬さ
- 通気性
他にも色んな要素があるでしょうが、大きく分ければ上記のような5つの要素があるでしょう。
サイズ、形状、高さは見た目で判断できますが、硬さや通気性を決めるのは枕に使われている素材です。
どんな素材にどんな性能や特徴があるのか、知らなければ硬さや通気性も分からないでしょう。
大きい枕のメリット
最近はワイドサイズの枕が人気があるようです。
幅の大きい枕は寝返りをしても枕から落ちることもなく、サイズによりますが、お子さんや夫婦、カップルなど、2人で使用することもできるでしょう。
1人で使うタイプのワイドサイズの枕は70cmほどあるものが主流で、大きな寝返りにも対応でき、1人で優雅に眠ることができます。
2人で使う用の枕は大体120cmほどあり、通常の枕の倍ぐらいのサイズがあります。
もちろん1人で使っても良いですが、基本的には2人で使うための枕となっており、ダブルサイズの布団やベッドにも用いられます。
また頭を支える枕としてだけではなく、抱き枕としても使える特徴があります。
枕の素材で異なる特徴
枕の寝心地を決める大きな要素は、枕に使われている素材といっても過言ではないでしょう。
一般的によく使われる枕の素材について、簡単に紹介したいと思います。
もっともポピュラーなポリエステル綿
枕によく使われて定番の素材といえばポリエステル綿でしょう。
人工的に作られた化学繊維であるため、洗えて日干しもでき、メンテナンスがしやすいという特徴があります。
硬めの枕が好きという人には不向きですが、クッション性も適度にあり、価格も安いので一般的に普及している枕の素材です。
ファンに支えられている蕎麦殻枕
また昔からある、蕎麦殻を使った枕は今でも好きな人が多く、硬めの枕が好きな人には人気があります。
じゃりじゃりとする触感は好き嫌いがありますが、吸湿性や通気性も良いので、蒸れにくく快適な枕です。
ただ基本的には水洗いができず、粗悪な蕎麦殻であったり、保管の仕方が悪いと虫が発生するというデメリットがあります。
そばがら枕の欠点はこちらにも書かれているので参考にしてみてください。
メンテナンスが楽なパイプストロー
硬めの枕が好きな人に人気の枕素材の1つがパイプストローと呼ばれる素材です。
ストローを切ったようなパイプ型のポリエステル素材が使われており、通気性も良く、水洗いでき、メンテナンスが楽な素材です。
硬めの枕が好きだけど、蕎麦殻はじゃりじゃりするのがイヤ、虫が発生するのがイヤという人にも向いているでしょう。
人気急上昇のウレタン素材
一時的低反発枕が流行りましたが、低反発素材に使われているのがウレタン素材です。
柔らかくて、衝撃を吸収してフィット感が高く、単純に気持ちが良いので寝心地が良いという特徴があります。
体圧分散性にも優れ、頭や首にかかる圧力を軽減するので、肩こりや首こりにも良いと評判の枕です。
ただ柔らかすぎるウレタン素材は寝返りを妨げたり、一般的には通気性が悪いため、蒸れて不快になったり、水洗いはできないという欠点があります。
また低レベルのウレタン素材では冬に硬くなったり、夏場はどろどろに柔らかくなるものもあるので注意が必要です。
もちろん改良を重ねて弾発性を高めたものや温度依存性が低いもの、通気性が良くなったウレタン素材の枕も登場しており、今でも人気のある枕の素材です。
柔らかいのが好きな人には羽根枕
また柔らかい枕が好きという人に人気なのが水鳥の羽根を使った羽根枕があります。
柔らかくクッション性もあり、包まれるようなふんわり感が特徴の枕素材です。
ただ羽根の骨部分が枕の生地から飛び出してくると、チクチクして快眠を妨げるというデメリットもあります。
不思議な肌触りのビーズ枕
極小の発砲ビーズを敷き詰めたタイプの枕で、その独特な触感が癖になる人も多いです。
ビーズがとても小さくて流動性があり、色んな形に変形するため、独特な柔らかさが生まれます。
ただ通気性が悪くて熱がこもったり、蒸れるという欠点もあり、受け付けないという人もいます。
自分に合った枕は人それぞれ異なる
このように形状や素材などさまざまな枕が存在しますが、自分に合った枕は人それぞれ異なるということです。
どの枕が良いというより、実際に使ってみて寝心地が良いと感じるものが、その人に合った枕なのでしょう。
単純に寝心地が良いと感じる枕は寝ている間のストレスも減少しますし、自然と快眠できるようになります。
ただ共通しているのは枕の高さがちょうどよく、体圧を分散してくれる枕が望ましいのではないでしょうか。
高さが合っていれば自然と脊柱がS字型になって理想な寝姿勢になりますし、頭や首にかかる圧力も軽減されるので、深い眠りにつくこともできます。
また大きな寝返りにも対応できる横幅があり、寝返りを妨げない程度の適度な反発力があることが理想ですが、これは体格によっても変わってくるでしょう。
通気性の良し悪しや柔らかさ、硬さはどの程度を心地よいと感じるかは人それぞれのため、一概にこれが良いとは言えないでしょう。
またどんな敷き布団を使っているかでも、理想的な枕の硬さ、高さは変わってきます。
実際に寝てみて、理想の寝姿勢になるような枕を選ぶと良いでしょう。