進化したポリエステル掛け布団
最近のポリエステルの掛け布団は、機能性がかなり向上しているのをご存じでしょうか。
羽毛布団にも負けず劣らず、ポリエステルの掛け布団も進化しているのです。
そんなポリエステルの掛け布団の最先端を行くのが、シンサレートとプリマロフトという掛け布団です。
両者はともにポリエステルですが、構造が違います。
ではシンサレートとプリマロフトの掛け布団の違いはなんでしょうか。
シンサレート掛け布団の特徴
シンサレートといえば、羽毛より暖かいというキャッチコピーで有名になりましたね。
実際暖かいかどうかは置いておいて、数千円で買えるリーズナブルな掛け布団です。
数千円で買えて、羽毛布団より暖かいなら買わない手はないと思ってしまいますね。
中綿はもちろんポリエステル、化学繊維ですが、非常に細い繊維でできています。
シンサレートは住友スリーエムという会社が開発したのですが、繊維が非常に細いため、空気をたっぷり含むんです。
一般的なポリエステル綿に比べると、20倍近くも空気を含むというから驚きです。
空気の層が熱が逃げるのを防ぐため、断熱効果があり、しっかり暖かいわけです。
シンサレート掛け布団は確かに、十分な保温力があると思います。
しかし正直、個人的な感想ですが、羽毛布団より暖かいとは思いませんでした。
もしかしたら、安い羽毛布団よりは暖かいのかもしれません。
ただシンサレート掛け布団は埃も立ちにくいですし、羽毛アレルギーの心配がないのは、アレルギー持ちの人やお子さんには有り難いですね。
羽毛布団と違って洗濯できますし、重量もシングルサイズで2キロ弱ですから、掛け布団の中でも軽いといえます。
それに羽毛布団に比べると薄いので、かさばらないという点では羽毛布団より良いかもしれません。
ただ軽すぎるあまり、肩口に隙間ができて、冷たい空気が入ってきてしまいます。
羽毛布団のように、体に沿うようなドレープ性はないようです。
ちなみにシンサレートウルトラという掛け布団は、普通のシンサレート掛け布団より暖かさがアップしているようです。
羽毛布団と比べるのはいかがかと思いますが、お値段以上の価値はあると思います。
真冬ではシンサレート掛け布団1枚では寒さを乗り切れないかもしれませんが、毛布を重ねれば対応できるでしょう。
プリマロフト掛け布団の特徴
では今度はプリマロフト掛け布団はどうでしょうか。
プリマロフトの掛け布団は、シンサレート掛け布団と同様、ポリエステルの布団です。
しかしその繊維の形状が羽毛にそっくりな構造になっているのです。
そのため、羽毛のようなふっくら感があり、空気をたっぷり含んで暖かいのです。
ですから、掛け布団のふっくら感や厚みといった面では、プリマロフト掛け布団に軍配が上がるのではないでしょうか。
また通気性といった面でも、プリマロフトの方が上ではないかと思います。
実際、プリマロフトの掛け布団を掛けて寝ても、汗をかいて蒸れるという感じはしません。
逆にシンサレート掛け布団の方が、保温力は高いように感じましたが、若干蒸れ感がありました。
重量といった面では同じくらいでしょうか、どちらも軽くて暖かい掛け布団です。
プリマロフトの掛け布団は埃も立ちにくいですし、羽毛アレルギーの人も使える、洗濯できるのはシンサレートと同様です。
ドレープ性に至っては、プリマロフト掛け布団の方が体に沿う感じがあり、体にフィットして熱が逃げにくいです。
このように、機能面では保温力を除き、通気性、ドレープ性、ふっくら感といった面で、プリマロフト掛け布団の方が高い気がします。
ただプリマロフト掛け布団の方が、シンサレート掛け布団より若干値段が高いので、当然といえば当然でしょうか。
しかしシンサレートとプリマロフト、どちらも優秀なポリエステル掛け布団ですし、お値段も手ごろです。
羽毛布団は高い、羽毛布団は使いたくない、掛け布団も洗いたいと考えている人はどちらもおすすめです。