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水に強い!!プリマロフトの魅力
昨今注目を浴びている人工羽毛のプリマロフトをご存じですか。
メンズやレディースのジャケットやパンツなどのアパレルから、掛け布団や寝袋といった寝具の中綿にも使用されています。
羽毛は暖かいけど水鳥がかわいそう、羽毛アレルギーがあるなどの理由からダウンからプリマロフトに乗り換える人も増えています。
そしてダウンとの決定的な違いは水に強いこと、洗濯もできるという点にあります。
今回は洗える人工羽毛プリマロフトの魅力に迫ってみたいと思います。
プリマロフトとは
プリマロフトはスペースシャトルの断熱材などを手掛けている米国アルバニー社によって開発された、超微細マイクロファイバー素材のことをいいます。
雪山や雨天などで水に濡れることで保温力の低下するダウンの代替素材として、撥水性の高いプリマロフトが米軍の防寒着に使われるようになりました。
元々断熱材を手掛けていた技術力の高いアルバニー社ですから、その断熱性は高く、水にも強いため実用性も兼ね備えた素材なのです。
その後アウトドアブランドへと波及、寝具寝装品にも使用されるようになりました。
プリマロフトを使用した掛け布団
例えば中綿にプリマロフトを使用した布団としては、下記のようなプリマロフト使用DUOの掛け布団があります。
合掛けと肌掛けの2枚合わせとなっており、中綿だけでなく2枚の布団の間に空気層ができることで保温性の高い掛け布団です。
合掛けはスクエアキルト、肌掛けはダイヤキルトとなっており、キルトをずらすことで熱が逃げるのを防ぎ、さらに保温効率を上げる工夫がなされています。
冬でも暖かく使用することができ、合掛けと肌掛けを使い分けることでオールシーズン使えるのもメリットです。
プリマロフト®使用 DUO 2枚合わせ掛け布団 20,000円(税抜)~
プリマロフト布団の洗濯方法
そもそも布団は洗えるのかという疑問ですが、これまでは布団はクリーニングに出すものというイメージがありました。
とくに布団はカバーは洗えても、敷き布団や掛け布団は洗えないというイメージがありました。
しかし昨今は洗える布団も増えてきており、素材によって洗えるものもあります。
もちろんプリマロフトは水に強いので、プリマロフトの布団は洗濯可能です。
ものによっては手洗いが推奨されているので、洗濯表示を確認してみてください。
布団を洗う方法はいくつかあります。
- クリーニングに出す
- 打ち直しに出す
- コインランドリーで洗う
- 自宅の洗濯機で洗う
- お風呂の浴槽で洗う
クリーニングに出す
お金をかけてもいいから布団をきれいにしたいというのであれば、クリーニングがおすすめです。
もちろんプリマロフトの布団はドライクリーニングもウォッシュクリーニングも可能です。
業務用の大型の洗濯機を使い、特殊な洗剤を使って洗ってくれますから、布団の側地は中綿も傷めずに汚れを落とすことができます。
ただクリーニングまで大きな布団を持っていく手間、そしてある程度時間や料金がかかるのがデメリットでしょう。
料金は安くて2,000円から3,000円くらいでしょうか。
打ち直しに出す
そして打ち直しは布団の中綿を取り出して洗浄、側生地は新品にものに変えることもできます。
特に長年の使用でかさ高がなくなり、機能性の低下した羽毛布団などに打ち直しが使われます。
しかし仕上がりまで時間がかかり、費用も1,2万かかることも多く、ものによっては買い換えた方が安いということにもなりかねません。
グースなどの高級羽毛を洗浄して使いたい場合に打ち直しを選ぶことがあります。
プリマロフトの布団であれば、羽毛のように水や湿気を吸ってへたる心配もないですし、そのまま水でジャブジャブ洗うことができます。
打ち直しをするくらいなら、買い換えた方が得策です。
コインランドリーで洗う
また中にはクリーニングに出さずに、ご自宅の洗濯機より大型で、高機能なコインランドリーで洗うという人もいます。
プリマロフトの布団はダブルサイズ以上になるとご自宅の洗濯機に入らないということもあります。
その場合、もっていくのが大変ですが、コインランドリーで洗うのも一つの手です。
乾燥までやってくれるので、洗濯してそのまま持ち帰ることもできます。
ただ1枚2000円くらいかかりますし、布団が傷んだりと失敗することもあります。
もちろん失敗しても返金対応もしてくれませんので、同じくらいの料金ならクリーニングに出した方が良いでしょう。
ご家庭の洗濯機か浴槽で洗う
プリマロフトの布団のメリットはご家庭の洗濯機(ものによっては手洗い)で洗うことができる点です。
寝汗をびっしょりかいたり、子供がおねしょをした、飲み物をこぼして汚してしまった場合も、手軽に洗濯可能です。
ご自宅で洗濯する場合の手順は下記の通りです。
- 洗濯ネットに入れる
- 洗剤は中性洗剤を使用
- ドライコースや布団コースなど弱水流で洗う
- 脱水後、陰干し
ただデメリットは洗濯機に入らないことがあるのと、乾くまで場所を取ってしまうということです。
必ず洗濯機で洗う場合は、洗濯機の容量を確認し、布団が入るかチェックする必要があります。
もし入れば洗濯機で洗い、脱水をして干すことになりますが、乾くまで大きな布団が物干し竿を占拠することになるでしょう。
この点がご自宅で洗う場合のデメリットになりますが、費用も電気代と水道代のみですから、クリーニングやコインランドリーで洗うより安く済みます。
なおダブルサイズなど、洗濯機に入らない場合は、浴槽に水と洗剤を入れて、足で踏み洗いするという方法もあります。
2,3回水を入れ替えて、残った洗剤をきれいに洗い流しましょう。
ただ洗濯機で洗うより重労働ですし、洗濯機のように脱水してくれませんから、水を含んだ布団はかなり重くなります。
一人で干せない場合はだれかに手伝ってもらう必要がありますし、完全に布団が乾燥するのに数日かかることもあります。
洗濯機で洗えるなら随分楽になりますが、中々ダブルやクイーンといったサイズの掛け布団を洗える洗濯機はご家庭にないと思います。
その場合は浴槽で頑張って洗うか、それともクリーニングに出すか、コインランドリーで洗うことになるでしょう。