寝ているだけなのに肩がこるのは何故?
朝目覚めたときに肩が凝ったり、痛くなる人は意外と多いようです。
寝ている間は筋肉に負担もかかっていないはずですし、肩こりは改善するのが普通です。
それでも起床時に肩こりを感じるのは、寝返りがうまくできていないか、寝姿勢が悪くて血管や筋肉を圧迫しているからかもしれません。
寝ている間は何度も寝返りを打つものですが、掛け布団が重かったり、毛布が体にまとわりついて、寝返りを妨げている可能性もあります。
また良い寝姿勢を保つには自分に合った枕や敷き布団を選ぶことが重要になります。
枕が合っていないと肩がこる
あなたはどんな枕を使っていますか。
その枕は高すぎたり低すぎたりしませんか。
あるいは硬すぎたり柔らかすぎたりしないでしょうか。
どんな枕が良いかはその人の体型によっても変わりますが、枕の高さが体型に合っていることは快眠のために欠かすことができません。
しっかり寝ているのに朝起きると体が痛い、肩や首が凝る、頭が痛いという人は枕の高さが合っていないかもしれません。
正しい高さの枕とは
正しい高さの枕は寝返りを打ちやすくし、自然と最適な寝姿勢を作り出してくれるため、その結果快眠できて疲労も解消し、朝の目覚めがすっきりとするものです。
ではどんな高さの枕を使えばよいのでしょうか。
体型は人それぞれ異なりますし、使っている敷き布団の硬さによっても変わってきますから、一概に何センチが良いとは言えません。
しかしながら高すぎる枕も低すぎる枕も頸椎や肩、首の筋肉に負担をかけてしまうため、肩こりや首こりの原因になりえます。
一般的には立っているときの姿勢のまま横になるのが理想の寝姿勢といわれています。
そうすると首や後頭部と床との間に隙間ができるのがわかると思いますが、この隙間を絶妙に埋めてくれるのが最適な高さの枕です。
日本人の体型の場合、首と床の間を大体2センチから6センチ、後頭部と床の間が1センチから4センチといわれています。
実際に枕に横になったときに、頭や首が沈み込んだ状態でこの高さになる枕を選ぶようにすると良いでしょう。
寝返りの幅も考慮する
人間は寝ている間に寝返りを打ちますが、右に左に何度も寝返りを打って体温を調整したり、血液やリンパの流れをよくしています。
寝返りを打ったタイミングで枕から落ちてしまっては睡眠を妨げてしまいますから、寝返りを打てるだけの幅も考慮する必要があるでしょう。
そのときに必要な枕の幅も人によって異なりますが、最低でも50センチから60センチは必要になります。
一般的な枕のサイズでも幅は大体60センチ以上あるものが多いので、小さすぎなければ大丈夫だとは思います。
横向き寝の高さが高い枕が理想
理想の枕の高さは上に書いてありますが、横を向いたときの枕の高さも考慮する必要があります。
普通は仰向け寝のときよりも、横向き寝のときの方が床から頭の位置までの隙間が大きくなります。
そのときに考慮すべきは自分の肩幅であり、低すぎると肩を圧迫して肩こりの元になりますし、高すぎても頸椎が曲がって負担をかけます。
横向きに寝たときに、頸椎が床に対して平行にまっすぐになる状態であれば理想の寝姿勢といえますから、枕の両脇が高くなっているような枕が理想の形状の枕といえますね。
このように枕の高さ一つとっても意外と奥が深いことがわかります。
今現在肩こり、首こりに悩んでいる人はもしかしたら枕を変えるだけで、劇的に症状が解消するかもしれません。
実際に店頭で使用してみたり、お店の人に相談するなどして、理想の枕を探してみてください。