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タオルを洗濯する頻度の平均とは
お風呂や洗顔など、私たちの生活は毎日水を多量に使います。
そんな中、タオルは欠かせないアイテムとなっています。
種類も多く、バスタオル、フェイスタオル、ちょっとした拭き掃除のためのタオルなど、使われる場所や目的も様々ですね。
このように生活に密着しているタオルなのですが、洗濯するタイミングはどの程度が適切なのでしょうか。
普通の家庭では、どの程度の使用回数、日数でタオルを洗濯しているのでしょうか。
洗剤メーカーなどが行ったアンケートによると、使ったタオルは毎日洗濯すると回答した家庭は約4割、2~3日に1回と答えた家庭が約2割、週に1回と答えた家庭が2割でした。
毎日洗濯する習慣がある家庭はなかなか多いようです。
家族が多かったり小さなお子さんがいると、衛生面が気になるのでしょう。
そのためどうしても毎日洗濯して清潔なタオルに取り替える必要があるのですね。
このアンケート結果はバスタオルによるものですが、その他にもトイレのタオルやキッチン周りで使っているタオル、顔を洗ったときに使うタオルなどがありますが、洗濯頻度はどうなのでしょうか。
メーカーや研究機関によってアンケートの結果は多少変化するのですが、タオル全般を通して回答に協力した家庭の5割が2~3日に1回の割合でタオルを洗っていました。
では、この回数は適切なのでしょうか。
タオルを洗濯する上で正しい頻度とはどの程度がりそうなのか。
また、タオルの洗濯頻度が適切でないと、どのような問題が起きるのか見ていきましょう。
洗わないと雑菌の温床に。タオルは清潔が大事
タオルの洗濯頻度が少なくなってしまうと先ず心配になるのが、タオルの中にいる雑菌の量です。
お風呂の後に使って水気を含んだままのタオルを放置すると、その中で雑菌はどんどん増えていきます。
カビや雑菌は湿気を好みます。
ぬれたタオルを洗濯せずに放置していたり、何度も使いまわしているとします。
すると洗濯直後と比較して、菌の数は100倍にも増えるといわれています。
仮にタオルを1週間に1回しか洗濯しなかった場合を仮定すると、菌の数はなんと100億倍にまで膨れ上がるのだといいます。
これは掃除をした後の雑巾や、排水溝よりも多い数です。
雑菌が繁殖したタオルを使い続けると、それは悪臭の原因になってしまいます。
最近体臭が気になってきたなという方は、タオルを洗う頻度が少ないからかもしれません。
タオルを洗わないことからくる体への影響
タオルの中で繁殖する雑菌は、もとは人の体から派生した表皮ブドウ菌が多数を占めています。
そのため健康上あまり神経質になる必要はないという考え方もあります。
しかし、梅雨時から夏にかけては食中毒菌が繁殖しやすい季節です。
家の中だけではなく、外部から付着してきた菌やウイルスが、タオルの中で増殖することを警戒しなくてはなりません。
雑菌は量が少なければ、体の免疫機構が体内に入ってくる異物を除去してくれるので健康には問題を及ぼしません。
しかし、疲れている、ストレスを溜めている、不規則な生活が続いているなどして、免疫力が落ちているときは注意が必要になります。
風邪をひいてしまい高熱が出る、食中毒を起して下痢嘔吐が泊まらなくなる、皮膚が荒れるなどの症状が出る危険性があります。
体が菌に抵抗できなくなり、体内で炎症反応が起こるからです。
特に高齢者や幼児、赤ちゃんは免疫が低くなっていますので、より注意が必要になります。
また癌や生活習慣病に罹患している人、アトピーなどを持っている方も、日常的に清潔感を保つ必要があります。
さらに、タオルの雑菌によってにきびが出来てしまったりふけが増えたりする弊害もあります。
これは寝具などでも言えることで、菌が毛穴に入ることで炎症を起し、治りにくい皮膚症状を起してしまうのです。
このように、タオルをあまり洗わないことが習慣化していると、感染症などにかかりやすくなってしまうリスクにさらされてしまいます。
体の表面だけでなく内側も心配なのですね。
健康のためにも、タオルは適切な頻度で洗って、常に清潔なものを使えるように準備しておくほうがいいようです。
きれいに洗濯されたタオルを使うことは、リフレッシュメントの意味も大きいですし、汗の吸収率もよくなります。
タオルを洗濯するのに適切な頻度は
バスタオルなど、数人で共有するようなタオルは毎日洗濯するのが理想です。
使用回数が多くなるとそれだけ雑菌の量も増えていくからです。
ですが、大きなタオルほどなかなか乾かなかったりして毎日洗うのが大変になりますね。
その場合、最低でも2~3日に1回は洗うようにしましょう。
それだけで雑菌の繁殖をかなり抑えることが出来ます。
そして、タオルについた雑菌から他の衣類や布類に菌が蔓延していくのを防ぐことも出来ます。
週に3回を目安にタオルを洗濯するということを心がけましょう。
すると、衛生面の改善につながります。
特に忘れられがちなフェイスタオルやトイレのタオルもこの回数を目安に交換するといいですね。
トイレのタオルは、もっとも洗濯回数が少ないというデータもあります。
フェイスタオルはそれに次いで交換回数が少なくなっているようです。
手を洗ったり顔を洗ったりしたあとで使うからきれいなまま、と考えている人が多いようですが、水気を含むことに変わりはありません。
石鹸で手を洗った後拭いたとしても、菌の繁殖を抑えられるわけではありませんから。
湿気のある所には必ず菌が増えると思っておきましょう。
もちろん、面倒ではない方や洗濯乾燥機をお持ちですぐ乾かせるという場合は、毎日洗うことが理想です。
また臭いや皮膚疾患を改善したいという方は、コインランドリーを使うと早く乾かせて便利です。
清潔をたもつためのタオルの洗い方
出来れば、タオルはタオルだけを洗濯するのがいい方法です。
布類の中でもタオルが特に菌を多く持っているので、他の衣服への影響を抑えるために、タオルは分けて洗濯すべきです。
抗菌洗剤などを使っても、菌の繁殖を抑えられない場合もあります。
また部屋干しをしてしまうとさらに菌は増えていきやすくなります。
洗濯機でタオルを洗う場合は、たっぷりの水でよく動かして洗うと、汚れや雑菌が落ちやすく、洗剤効率もよくなります。
そのためにも、使ったタオルは他の洗濯と分けてまとめておいて、1日~3日の頻度で洗濯するようにしてください。
タオル専用のかごなどを作って、つかったタオルはそこに集めるようにするなど工夫してみるといいですね。
バスタオルを使用後干してまた使うという方も、2日使ったらかごにまとめて洗いに回しましょう。
また、すぐに乾かせる場合脱水の回数を心配しなくても大丈夫です。
むしろ、脱水を強くしすぎるとタオルの表面のパイル機構がつぶれてしまって柔らかさがなくなってしまいます。
何度も洗いすぎたタオルは柔軟剤を使ってもなかなか当初のような使い心地には戻りません。
出来ることなら、タオルは頻繁に洗うことと同時に定期的に買い換えるようにしましょう。
清潔なだけでなく柔らかいタオルを使うことで、肌への刺激を少なくすることが出来ます。
高齢者や幼児は皮膚が弱い場合があるので、このような習慣とつけることが重要です。