ウレタン枕はなぜ臭い?
ふわふわでもちもちの低反発の感触が気持ちいいウレタン枕を使ったことがありますか。
寝心地は確かに良いのですが、臭いが気になるという人もいると思います。
特に枕が密封されていると最悪、封を開けた瞬間ウレタンの化学臭があたりに充満します。
新品の枕なのにどうしてこんなに臭いのでしょうか。
ニオイの原因とは
包まれるような寝心地のウレタン枕ですが、いくら肌ざわりが気持ちよくても臭いがきついと熟睡できませんね。
ウレタンの原料は樹脂ですが、ガスで発泡させて膨らませた合成ゴムです。
実はウレタン自体は樹脂ですから、においはそれほどありません。
もしにおいがきついのだとしあら、ウレタンフォームの製造工程で使用するアミンなどの化学物質のにおいが残っているものと考えられます。
特に安価なウレタン枕だとこのような化学物質が完全に除去されておらず、臭いと感じてしまうのかもしれません。
ウレタンは中に無数の気泡が含まれており、その穴の中ににおいが除去されずに残ってしまうことがあります。
臭いの取り方
ウレタン枕の臭いを取るにはどうすればよいのでしょうか。
臭いの取り方は、風通しの良い日陰に干して空気の入れ替えを行うことをおすすめします。
その際、枕を押して中にたまっている空気を押し出すと、より内部に溜まった臭いが外に出ていきやすくなります。
2,3日陰干しすれば大体臭いは取れますが、それでも臭いが取れない場合は消臭スプレーを吹きかけてみてもよいでしょう。
消臭スプレーを吹きかけて、さらに乾燥させることで臭いが取れやすくなります。
洗濯は厳禁
基本的にウレタン枕は水や紫外線に弱いので、洗濯も天日干しもできません。
一度洗濯をしたことがある人はわかるでしょうが、ウレタンを水が触れると加水分解を起こしてしまいます。
その結果ウレタンフォームが硬くなり、手で触ると重さに耐えられずボロボロと崩れてしまうでしょう。
こうなってしまうと、もう元に戻すことは不可能です。
汗や皮脂がしみ込んで臭いので、どうしても洗いたいと思っても、洗濯は厳禁ですので気を付けてください。
一部洗えるように改良されたウレタンフォームもあるようですが、その場合は洗濯表記を確認してから洗濯するようにしてください。
臭いが気になるなら、消臭剤を枕に吹きかけて、しばらく陰干しすれば除菌されて臭いもとれるはずです。
どうしても枕を洗いたいなら、パイプなど水に強い素材を使用した枕を使うようにしましょう。
汚れの落とし方
では枕が汚れてしまった場合はどうでしょう。
臭いはとれても汗や皮脂、汚れが染みついて、シミが付いたままだと見た目にも不快ですし、不衛生ですね。
その場合はもう枕を捨ててしまうしかないのでしょうか。
水洗いはできませんが、小さな汚れなら落とすことは可能です。
まず風呂桶やバケツなどに水を張り、中性洗剤を溶かして、タオルなどの布切れをいれて軽く絞ります。
そうして洗剤をしみこませたタオルで枕の表面を軽く叩くようにして汚れをふき取ります。
あまり強くこするとウレタンが剥げたりしてしまいますので、気を付けてください。
その後軽く陰干しして枕を乾燥させたら終了です。