産地?ダウン率?失敗しないための羽毛枕の選び方

プリマロフト枕
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羽毛枕の選び方

羽毛枕を使いたいと考えたとき、ダウン率やダウンパワー、フィルパワーなど、聞いたことのない専門用語に悩むことはありませんか。

ダウンの種類や産地についても、枕の寝心地にどう影響するのかわからないことが多いですね。

 

ダックとグースはなにが違うのか、またダウン率は高いほうが良いのか、何を基準に選べばよいのでしょうか。

しかしポイントさえ押さえれば羽毛枕の選び方に迷うことはありません。

 

今回は羽毛枕に使われる専門用語の解説と、それを踏まえた上でどのように適切な枕を選べばよいのかご紹介したいと思います。

羽毛枕の品質がどれくらいでどんな寝心地か、はたまたコストパフォーマンスを把握できるようにもなるでしょう。

ダックとグース、産地や飼育期間は羽毛の質に影響するか

まず羽毛の種類から話をすると、ダックとグースに分けられます。

一般的にグースのほうが体が大きく、羽毛もふわっとボリュームがあって弾力もあり、保温性も高いといわれています。

 

しかしそれだけでなく、親鳥であるか若鳥であるか、また産地はどこか、いつ採取されたかによっても羽毛の質は変わってくるのです。

寒い冬を乗り越えた水鳥のほうが、羽毛もふっくらと大きくなるといわれています。

 

また飼育期間が長いほうが体も大きく育ち、羽毛に弾力性が生まれて、暖かくなるわけです。

羽毛の種類だけでなく、産地はどこか、飼育期間はどれくらい設けられているか、などにも注目するとよいでしょう。

 

羽毛の製造国はどこがおすすめ?

よくポーランドやハンガリー産の羽毛が上質とされています。

それは寒冷地であるからという理由だけでなく、国策事業として羽毛の品質改良に努めてきた歴史があるからです。

 

国を挙げて良質な羽毛を作るための体制が整っているわけです。

当然飼育方法にも配慮がなされ、餌の質や衛生面、ストレスの少ない環境で時間をかけて飼育されているからこそ、羽毛の質も高まるというわけです。

 

そのためポーランドやハンガリー産の羽毛は羽毛自体がふっくらしているだけでなく、洗浄もしっかりされていてニオイも少なく、上質な羽毛である可能性が高いのです。

羽毛枕を選ぶ場合、どこまで情報が開示されているかはわかりませんから、ポーランドやハンガリーといった産地、つまり製造国から決めてみてもよいかもしれません。

 

ただポーランドやハンガリー以外の国の羽毛が悪いわけではありませんから、過敏に反応する必要はありません。

それよりも産地が表記がされていない場合は注意が必要です。

 

というのも、何らかの意図があって産地を公表していない可能性があるからです。

店舗であればにおいを嗅いだり、感触を確かめることができますが、ネットや通販で購入する場合はそうはいきません。

 

その場合、産地は一つの選び方の目安にはなるでしょう。

 

日本で洗浄されているか否か

また産地が分かったからといって、安心してはいけません。

というのも、海外産の羽毛は洗浄が日本以外で行われていることがあるからです。

 

採取したばかりの羽毛や羽根には土や細菌といった汚れが付着しています。

採取後は洗浄が行われますが、この洗浄をどれだけ行っているかで、羽毛のにおいが変わってくるのです。

 

どんなに上質な羽毛でも多少のにおいはあるものです。

特に羽毛のにおいが気になるという人は、この洗浄度に注目してみるとよいでしょう。

 

日本に羽毛を輸入して国内で洗浄している場合、ある程度基準が求められます。

ですから羽毛が国内洗浄されていると、においが少ない可能性は高いわけです。

 

洗浄度を公表している羽毛枕はそれほどありません。

しかしやはり国内で洗浄しているなどの表記があると信頼がおけます。

 

ダウン率は80%がベスト

次にダウン率ですが、同じ羽毛枕でもダウン率がバラバラなのがわかります。

ダウンが多いほど値段も高価になりますが、枕の場合は羽毛布団のように、ダウン率が多ければよいというわけでもありません。

 

羽毛枕の魅力はふわっとした柔らかさですが、枕である以上頭をしっかり支えてくれなければなりません。

頭の沈み込みを抑え、首を安定した状態で保つにはある程度サポート力がなければなりません。

 

ダウンが多いほどふかふかと柔らかくなりますが、その分サポート力が弱くなります。

一方でフェザーが多いほど支持力は高くなるものの、柔らかさがなくなり、ゴツゴツとした使用感が出てきます。

 

つまり羽毛枕の場合、ダウン率は底付き感がなくなり、柔らかさも維持できる絶妙な割合がベストということになります。

人それぞれ好みがありますが、個人的にはダウン80%、フェザー20%がベストだと思います。

 

ダウン率が70%くらいまで下がるとフェザーの硬さが目立つようになります。

羽毛枕というより羽根枕?という使用感が出てくると思います。

 

ちなみに羽毛枕とよく似た羽根枕というものもありますが、ダウンの比率が50%以下の場合に羽根枕と呼ばれるようになります。

羽毛枕に比べてゴツゴツした感触があり、サポート性はありますが、羽毛枕の柔らかさはあまりないと思ったほうが良いでしょう。

 

一方でダウン率が90%以上になると、頭を乗せたときに枕がぺったんこになり、頭をしっかり支えてくれません。

高級羽毛枕の中にはダウンパワー400dp以上、ダウン率90%以上ある枕がありますが、数値が高ければよいというわけではないのですね。

 

どうしても柔らかい羽毛枕が良いという人は、上層にダウンを90%以上使用した、2層式の羽毛枕がおすすめです。

上層にダウン、下層にフェザーを使用した枕のことで、下層に安定感抜群のフェザーをふんだんに使用することで、頭や首をしっかり支えてくれる弾力が生まれます。

 

さらに肌に触れる上層面はふんわり柔らかく、ダウン率を高めにしても底付き感を感じにくいわけです。

個人的には2層式の羽毛枕がおすすめですが、1層式ならダウン80%、フェザー20%が良いでしょう。

 

ダウンパワーは300dpあれば十分

なお羽毛には、ふくらみを数値でしめしたダウンパワー、あるいはフィルパワーという数値があります。

羽毛のかさ高を表した数値で、この数値が高いほどふっくらしていることがわかります。

 

一般的にダックよりグース、若鳥より親鳥の方がこの数値が高くなる傾向にあります。

ですからこの数値を見るだけである程度、羽毛の品質が良いかわかるというわけです。

 

ただ羽毛枕の場合、羽毛布団とは異なり、ダウンパワーはそれほど必要ありません。

というのも枕ですから頭を乗せればつぶれてしまいますし、掛け布団ほど保温力も求められないからです。

 

ふわふわの使用感を求めるなら400dpほどあってもよいでしょうが、羽毛枕に使用する羽毛はダウンパワー300dpもあれば十分といえます。

日羽協のゴールドラベルはあれば信頼性は高まりますが、ダウンパワーにこだわらない以上、あってもなくてもよいと思います。

 

最後に側地は綿100%あるいは綿の比率の高い素材を使用しているとよいでしょう。

羽毛は保温性の高い素材ですから、吸湿性に優れた綿素材を側地に使用することで、蒸れ感を軽減してくれるでしょう。

 

たまにポリエステルの側地を使っている枕を見かけますが、頭に密着するため、吸湿性がないと蒸れを生じやすいです。

また綿の方がポリエステルよりも肌ざわりが柔らかいですし、羽毛枕の側地には綿を使用したものを選ぶようにしましょう。

 

おすすめの羽毛枕

上記の内容から、当サイトがおすすめする羽毛枕はこちらです。

 

昭和西川すやらぼラグジュアリーピロー

羽毛枕

  • 価格:15,000円~
  • サイズ:M、L
  • 側生地:(外)綿100%(サテン生地)、(中)ポリエステル80%、綿20%
  • 詰めもの:上層/ダウン90%、フェザー10%(ポーランド産ホワイトグース使用)、下層/フェザー100%

 

昭和西川さんのすやらぼシリーズの羽毛枕です。

上層にダウン90%、下層にフェザー100%使用した2層式となっているため、ふわっとしていて頭の沈み込みを防ぎます。

 

産地もポーランド産のホワイトグースを使用、品質管理もしっかりされているメーカーですし、羽毛の品質も確かだと思います。

側地も綿100%でなおかつなめらかなサテン地になっていて快適な使用感です。

 

プリマロフト使用枕ザ・ベッドピロー

プリマロフト枕

  • 価格:5,500円~
  • サイズ:ベーシック、クイーン
  • 側生地:(表地)ポリエステル80%、レーヨン20%(裏地)ポリエステル85%、綿15%
  • 詰めもの:ポリエステル(プリマロフト)100%

 

アメリカのALBANY社の開発した人造ダウンプリマロフトを使用した、人工羽毛枕です。

羽毛のような使用感を目指して作られているため、羽毛ではありませんが、羽毛枕のような寝心地に特徴があります。

さらに水に強いため、洗濯機で丸洗いできる点も汚れやすい枕の特徴として魅力です。

高品質な羽毛と比べても、ふっくら感、弾力性は負けないのではないでしょうか。

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