掛け布団は軽い方が良い?
あなたは重い布団と軽い布団、掛け布団ならどちらを選ぶでしょうか。
軽い方が良いに決まっているという声が聞こえてきそうですが、重い掛け布団が好きという人がいるのも事実です。
そして重い掛け布団の方が実は良く眠れるというケースがあることが、実はあまり知られていません。
そもそも掛け布団の重さってどれくらいあって、どちらの方が良く眠れるのでしょうか。
素材別に見る掛布団の重さ
掛布団の重さってどれくらいあるかご存じでしょうか。
実は、同じサイズでも使われている素材や中綿量、側生地によって重さが変わってきます。
掛布団と一口にいっても、本掛け、合掛け、肌掛けなど種類によって中綿量が変わってきますが、今回は本掛けに焦点を当ててみます。
シングルサイズ(150×210cm)換算で、素材別の掛け布団の重さは以下のような重さの商品が多いです。
- 羽毛掛け布団 1.2~1.5kg
- 真綿掛け布団 1.5kg
- 羊毛掛け布団 2kg
- ポリエステル掛け布団 2kg
- 羽根掛け布団 2kg
- 木綿掛け布団 4kg
このように羽毛掛け布団が断然軽いことが分かります。
中綿量を増やしたり、減らせば当然掛け布団の重さも変わってきます。
しかしある程度の保温力を維持するには上記のような重さが必要になってくるというわけです。
昔は掛け布団といえば木綿が一般的でしたが、重量が4kgととても重かったようです。
昨今使われている羽毛の掛け布団やポリエステルの掛け布団に比べても、2倍以上の重さがあるわけですから相当重いことが分かります。
子供の頃に使っていた掛け布団、異様に重かったなあと思いだされる方は、木綿布団を使っていたのかもしれません。
軽い掛け布団が人気の理由
日本では羽毛掛け布団が人気がありますので、いかに軽い掛け布団が好きな人が多いということなのでしょう。
軽い掛け布団は体の上に掛けていても圧迫感がありませんし、寝返りもしやすく、熟睡できる気がします。
また布団を干したり、しまったりするときも、軽い方が良いですし、お手入れが楽ですよね。
特に小さいお子さんや女性の方、高齢者の方にとって、布団が軽い方がお手入れも楽で負担が少ないことはわかります。
このような理由から掛け布団は軽い方が良いと考えている人が多いのでしょう。
では重い掛け布団より軽い掛け布団の方が良いのかといえば、一概には言えなさそうです。
掛け布団は重い方がリラックスできる?
意外に思われるかもしれませんが、重い掛け布団の方が安心できてよく眠れるという人がいるのも事実です。
仰向けで大の字で寝るよりも、抱き枕やぬいぐるみを抱いて横向きで寝たり、うつ伏せで寝た方が不安感がやすらいでよく眠れるということはありませんか。
実際にアメリカのある動物学者の研究でもある程度の圧迫感があった方がリラックスできるという結果が報告されています。
もちろんすべての人に当てはまるわけではありませんが、そのように感じる人もいるということです。
ですから、一概に掛け布団は軽い方が良いというわけではなく、重い掛け布団の方が熟睡できる人もいるわけで、個人の好みによるところも大きいということがいえるでしょう。
しかしながら重い掛け布団を掛けて寝たことがある人はわかると思いますが、寝返りがしづらいと感じたことはありませんか。
寝返りは体への負担を和らげる行為であり、スムーズな寝返りができないことで、肩や腰が痛くなる恐れがあることも忘れてはなりません。
重い掛け布団が好きな人も、あまりに身体に負担がかかるような重さの布団は使わない方が良いかもしれませんね。
>>おすすめ掛け布団一覧はこちら