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寝る前の筋トレは睡眠の質を低下させる
あなたはどんなタイミングで、筋トレをしていますか。
以前、寝る前に筋トレをした方が、効果的に筋肉を付けることができると聞いたことがあります。
確かに寝る前に筋トレをすると、程よい疲労が溜まり、ぐっすり眠れそうな気がしますね。
また筋トレで破壊された筋肉が、成長ホルモンによって修復されて大きくなります。
だから寝る前の筋トレが効果的なのだと、思わず納得してしまいそうです。
しかし一方で、寝る前の筋トレは良くないという意見もあります。
なぜならば寝る前の筋トレは、睡眠の質を低下させてしまうからです。
ただやみくもに筋トレをするより、効率的に筋肉を付けたいと考えている人は多いでしょう。
実際筋トレをするベストなタイミングはいつなのでしょうか。
寝る前の筋トレで交感神経が活発になる
では寝る前の筋トレが良くないと考える人の根拠は何でしょうか。
それは寝る前に筋トレをすることによって、交感神経が優位になってしまうためだと考えられています。
寝ている間に成長ホルモンが分泌されるには、副交感神経が優位な状態でなければなりません。
しかし筋トレによって交感神経が優位になると、睡眠の質が低下し、成長ホルモンの分泌を妨げてしまうというわけです。
ただでさえ筋トレによって疲弊した体に、睡眠がしっかりとれていないと、翌日の疲れやだるさの原因になりかねません。
筋肉の増強に必要な栄養補給ができない
また筋肉をより強く、大きく成長させるためには、そのための栄養素が必要になります。
しかし寝る前に食事をすれば、消化によって睡眠の質が低下してしまいます。
さらに寝る前に栄養補給をすることによって、エネルギーとして使われずに残った栄養素が脂肪として蓄積してしまうでしょう。
このように寝る前は、筋肉を増強するための栄養補給が難しい時間なのです。
寝る前に筋トレはほど良く行う
では結局寝る前の筋トレは良くないということなのかといえば、そういうわけでもありません。
寝る前に筋トレをすることによって、血糖値が下がり、成長ホルモンの分泌を促進できるという考え方もあります。
寝ている間に十分な成長ホルモンが分泌されるには、血糖値が低い状態でなければなりません。
筋トレをすることで糖質をエネルギーとして消費し、血糖値を下げれば、成長ホルモンも分泌されるようになるわけです。
また程よい疲れであれば、より深い睡眠がとれるようになり、睡眠の質が上がります。
つまり筋トレをするにも、適度な疲れを引き起こす程度であれば、寝る前であっても効果が見込めるというわけです。
理想的な筋トレの時間とは
個人差はあるかもしれませんが、寝る前に行う理想的な筋トレの時間は30分ほどです。
30分集中して行い、だらだらと長時間筋トレを行うのは避けましょう。
また筋トレを行うのは寝る直前ではなく、1,2時間前に行うのが理想的です。
1,2時間もあれば、筋トレによって興奮した神経も落ち着き、副交感神経が優位になってくるはずです。
それから食事も筋トレを始める1,2時間前ぐらいには済ませておきましょう。
胃の中に食べ物が残っていると、筋トレによって消化不良を引き起こしてしまう可能性があるからです。
筋トレ後はプロテインで栄養補給
なお寝る前の筋トレは栄養補給が難しいという話をしました。
不足する栄養補給は、プロテインによって行うのが効果的です。
筋肉を強く大きくするにはたんぱく質が必要ですが、それ以外の栄養素は太る原因になってしまうからです。
その点プロテインは筋肉増強のために考えられた栄養素が配合されており、無駄なく筋肉を付けることができます。
このように寝る前の筋トレもやり方によっては、効果があることが分かりました。
少し気を付けるだけで効果が変わってくるのであれば、試してみない手はありませんね。