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うつ伏せ寝は本当に熟睡できない?
一般的に、うつ伏せで寝るのは胸部を圧迫するため、体に良くないし、熟睡できない寝姿勢であるといわれています。
特に赤ちゃんなんかは窒息する恐れがあるため、危険です。
でも本能的にうつ伏せでないと落ち着かない、熟睡できないと感じている人もいます。
また小さい頃からうつ伏せで寝ているため、今更仰向けや横向きで寝られないというのです。
実際のところ、うつぶせ寝では本当に体に良くないのか、あるいは熟睡できないのでしょうか。
精神的にリラックスできる
確かにうつぶせで寝ると、精神的に落ち着いて眠れるような気がします。
お腹は人間の弱い部分でもあり、うつ伏せで寝るとお腹を守ることができますから、本能的に安心するのでしょう。
犬や猫などの動物はお腹を見せて寝ることはありません。
おそらく危険に対処できるよう本能的に備わった寝方なのでしょう。
抱き枕を抱いて寝ると安心できるように、何かがお腹や胸に当たっていると安心感を得られるものです。
気持ち的に安心できるというのは、睡眠にとっても良い影響を与えます。
精神的に落ち着いているためリラックスでき、睡眠の質が向上するというわけです。
つまりうつ伏せで寝ないと落ち着かない人はうつ伏せで寝かせた方が熟睡できるということです。
無理やり仰向けや横向きで寝かせる方がストレスが溜まり、かえって熟睡できなくなるかもしれません。
うつ伏せ寝の方が呼吸がしやすい
それにうつ伏せで寝た方が楽に呼吸ができるという人もいます。
確かにいびきが起きやすいのは仰向け寝ですが、仰向けで寝るとどうしても顎が上がって気道が狭くなりがちです。
その点うつ伏せ寝であれば、顎が上がるということがありませんので、気道が確保され、呼吸がしやすいのでしょう。
呼吸がしやすいということは自然と呼吸が深く長くなり、酸素をたっぷり吸い込むことができるようになります。
その結果、睡眠の質がグッと上がって、熟睡できるというわけです。
うつ伏せで寝ると胸部を圧迫するのでなんとなく息苦しそうですが、逆に呼吸がしやすいと感じている人もいるのですね。
ですからうつ伏せで寝て、起きたときに熟睡感を味わえるのであれば、うつ伏せ寝がその人に合った寝方なのかもしれません。
ヨダレを出して肺炎予防にもなる!?
うつ伏せで寝ると、ヨダレで枕が汚れるということがあると思います。
ヨダレにはたくさんの菌や老廃物が含まれています。
仰向きで寝ていると、菌や老廃物を含むヨダレが口の中に溜まることになります。
ヨダレは気道や食道に入ることもあるので、肺に菌が入って肺炎を起こすこともあるのです。
うつ伏せで寝ることでヨダレを出すと、ヨダレと一緒に菌を出すことができます。
その結果菌を体外に排出することができ、肺炎の予防にもつながるというわけです。
ただヨダレで枕や布団が汚れてしまうことは否めません。
ですから汚れてもすぐに洗えるよう、枕にタオルを敷くなどして対応してみると良いでしょう。
正しいうつ伏せ寝の仕方とは
このようにうつ伏せ寝にもメリットがあることが分かりましたが、無条件にどんな寝方でも良いわけではありません。
例えば高い枕を使ってうつ伏せで寝れば、頸椎を傷める恐れがありますし、胸部や腰にかかる負担も大きくなります。
それに顔の下に腕を敷いて寝るなど、寝返りしにくい体勢で寝ると、寝返りを妨げることにもなります。
さすがに寝返りもせずに、一晩中うつ伏せで寝るのは体に負担がかかりますし、骨格が歪んだり、血行不良や中途覚醒の原因にもなりかねません。
うつ伏せで寝るときは低めの枕を使い、顔を左右どちらかに少し傾けて寝ると良いでしょう。
手は前に出して少し内側に曲げて、枕を包み込むようにしておくと、顎にかかる負担を軽減させ、寝返りを妨げません。
うつぶせ寝に優しい枕がテンピュールから販売されていましたので、ご紹介しておきます。
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ただ女性の場合は胸部を圧迫しすぎると、クーパー靭帯を傷め、胸が垂れたり、形が崩れる恐れがあるので要注意です。
その場合はお腹から胸のあたりにかけて、柔らかめのクッションや枕を入れておくと、胸部にかかる負担を和らげることができます。
このように一概にうつ伏せ寝がいけないわけではないこと、うつ伏せで寝た方が良い人がいることが分かりました。
無理にうつ伏せで寝る必要はありませんが、無理やりうつ伏せ寝を止めさせない方が良いこともあるということです。