睡眠の質が低いとは?
睡眠時間が足りないわけではないのに、朝方眠くて起きられない、日中に眠気に襲われることはありませんか。
寝ても寝ても眠い原因は睡眠の質が低いためかもしれません。
大切なのは時間ではなく質で、睡眠の質が低いといくら寝ても眠いということになってしまいます。
睡眠の質が低いとは眠りが浅い状態が長く、深い眠りが取れていないことを意味します。
また睡眠サイクルがうまく切り替わらず、睡眠リズムが乱れている場合も睡眠の質が低いことになります。
たくさん寝ればよいわけではありませんし、逆に長時間寝すぎることで眠りが浅い時間が長く続くことになります。
二度寝をしたり寝すぎると頭がかえってぼーっとするのはこのためで、寝ても寝ても眠気がとれないことになりかねません。
過眠症という病気が原因かも
過眠症とは睡眠時間が十分足りているのに、日中に強い眠気に襲われる病気です。
日中の眠気によって、生活に支障が出ることが長く続く場合、過眠症を疑った方がよいかもしれません。
放っておくと取り返しのつかない重大な事故を起こしてしまったり、大変な病気を発症することにもなりかねません。
日中に眠り込んでしまう場合はもちろん危険ですが、軽度な場合も注意が必要です。
たとえば朝起きるのがつらい、うとうとする、ぼーっとする、頭が働かない、集中力がない、イライラするなどの場合も過眠症の可能性があります。
過眠症になる原因は睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーが代表的ですが、他にもうつ病やパーキンソン病、ストレスやカフェイン、アルコールの摂取が原因になることもあります。
いずれにせよ、過眠症が疑われる場合は専門の病院を受診することをおすすめします。
過眠症は怠けているわけではなく列記とした病気ですから、周囲の理解も得るためにも一度診断してもらった方がよいでしょう。
寝すぎると睡眠の質は下がる
平日は忙しくて睡眠時間を確保できないから、土日に寝だめするという人はいませんか。
しかし成人の場合、1日の睡眠時間が7時間以上になるとかえって健康に悪かったり、寿命が縮むといわれています。
ですから寝だめをしたからといって疲れがとれるわけではなく、寝不足が解消するわけではないそうです。
またある程度の時間睡眠をとると、深い眠りと浅い眠りの波形が緩やかになり、浅い眠りが長く続くことになってしまいます。
その結果かえって目覚めが悪くなったり、頭痛がしたり、体が痛くなることになります。
他にも生活リズムが乱れて夜眠れなくなるなど、その日の夜の睡眠の質も低下するなど弊害も生じます。
十分な睡眠時間はどのくらい?
ではどのくらい寝れば睡眠時間を十分取っていると判断されるのでしょうか。
人によって個人差はあるものの、標準的な睡眠時間というのは存在します。
一般的に赤ちゃんはたくさん寝ますし、子供も大人より睡眠時間は長いものです。
人間は成長とともに睡眠時間が短くなりますから、子供は8時間以上寝るのがふつうです。
また成人なら7時間程度、中高年になれば6,7時間ほどとれば十分だといわれます。
もしこれぐらいの時間寝ているのなら、十分な睡眠時間はとれていると判断しても良いでしょう。