いびきと鼻呼吸、口呼吸の関係
いびきはうるさいだけと思っていると大間違い、睡眠の質を低下させ、健康を害してしまう危険性も持っています。
小さいいびきだからとか、一人で寝ているからといびきを放置しているとしたら、大変危険です。
とはいっても簡単に治るものではない、それがいびきの悩ましいところです。
今回はいびきと口呼吸の関係、そして鼻呼吸を鍛えることでいびきが改善する可能性について考えてみたいと思います。
鼻呼吸が自然な呼吸法
ふと我にかえって、今自分がどのように呼吸しているか、ちょっと気にしてみてください。
きっと多くの人が鼻呼吸をしていると思います。
本来自然な呼吸法は鼻呼吸であって、運動のときなどを除き、口呼吸は望ましくないといわれています。
睡眠時も同様で、口呼吸をして寝ているとしたら、鼻呼吸に直した方がメリットがあります。
鼻の中には鼻毛がありますが、口の中には毛が生えていませんよね。
美容のために鼻毛を除毛している人もいますが、鼻毛は雑菌やウィルスなどの体内への侵入を防ぐ、バリアのような重要な役割を持っています。
空気清浄機のフィルターのように、空気が鼻を通るときに浄化してくれているというわけです。
一方で口の中にはそういった浄化機能はなく、吸った空気がそのまま肺に入ってしまいます。
ですからなるべくなら呼吸は鼻でした方が良いというわけです。
口呼吸だといびきが出やすい
またいびきも口呼吸によっておこりやすいといわれています。
特に口を開けて仰向けで寝ていると、重力で舌が口の奥に沈んでしまい、気道を塞いでしまって、いびきがおきてしまいます。
肥満体型で元々気道が圧迫されている人などは、深刻な場合、気道が完全に塞がって無呼吸状態になる危険性もあります。
呼吸ができないと酸素を供給できませんし、眠りが浅くなったり、糖尿病や癌といった生活習慣病を引き起こす可能性も示唆されています。
花粉症や鼻炎など鼻の通りが悪い人は鼻呼吸がしにくく、つい口呼吸になってしまうという人もいるでしょう。
しかしなるべくなら睡眠中は口呼吸ではなく、鼻呼吸で就寝できるよう、普段から鼻呼吸のトレーニングをすることをおすすめします。
朝起きて口の中がカラカラに乾いていたり、喉に痛みを感じるという人は、口呼吸をしている恐れがありますので、注意してみてください。
鼻呼吸を鍛える方法
では鼻呼吸が良いといっても、どのように鼻呼吸を鍛えればよいのでしょうか。
まずは起きているときから、鼻呼吸をするよう意識的にトレーニングする必要があります。
もし日中もつい口呼吸をしているとしたら、意識的に口を閉じ、鼻呼吸をするようにしてみましょう。
普段から鼻呼吸をする癖をつけておくことで、自身の呼吸法を見直することも重要です。
また寝ているときは口が開かないように唇をテープで止めるという方法もあります。
専用のいびき防止テープもありますし、まずは絆創膏で試してみても良いでしょう。
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ただそもそも鼻の通りが悪く、鼻呼吸がしにくいという人もいると思います。
そのような人は、鼻腔を広げてくれるテープもありますから、併用すると鼻呼吸がしやすくなるのでおすすめです。
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こうした方法を試して徐々に鼻呼吸をする癖をつけるようにすると良いでしょう。
それでも口呼吸が治らないという人は、睡眠専門のお医者さんに診てもらうのも考慮するべきです。
たかがいびきと思わず、早め早めに対策を打ち、快適な睡眠を手に入れて健やかな毎日を過ごしましょう。