意外と知らない布団の正しい干し方

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布団を干す目的は乾燥させること

あなたは布団をどのように干していますか。

自分が正しいと思っていても、実は正しい布団の干し方ができていないかもしれません。

基本に立ち返って、正しい布団の干し方を学びましょう。

まず布団を干す目的を考えてみると、以下のようなことが考えられます。

  • 布団がふかふかになる
  • 雑菌やダニ、カビを死滅させる
  • 臭いを消す

目的は色々ありますが、共通して言えることは布団を乾燥させることにあります。

布団を乾燥させることで湿気が放出され、雑菌やダニも繁殖できなくなりますし、臭いも消えます。

湿気がなくなれば中綿の嵩もましてふっくらとした布団になるでしょう。

季節によって布団の干し方は変わる

布団の素材にもよって難しい場合もありますが、一般的には天日干しをする方が布団を乾燥させるには一番です。

どのくらい干せば効果的かといえば、晴れている日であれば、片面1時間もあれば十分だといわれています。

片面を1時間程度干したら反対側の面も日光を浴びれるように布団を裏返します。

こうして両面を3,4時間くらいかけて天日干しすれば布団の湿気も出ていくでしょう。

しかし朝早かったり、夕方日が沈んだ頃になると大気に湿気が増え、かえって水分を吸収してしまいます。

理想としては日が高くなる朝10時くらいから午後2時くらいだといわれていますが、季節によって適切な時間は変わっていきます。

たとえば夏場は日が昇るのが早く、かつ日差しが強いので朝9時くらいから11時くらいがベストかもしれません。

布団も日光にあてすぎると却って生地を傷めてしまうので注意してください。

逆に冬場は日差しも弱いので、もう少し遅い時間に長い時間干しても大丈夫でしょう。

布団を叩くと逆効果

一昔前はベランダで布団叩きで布団をたたいている光景をよく見かけましたが、最近はめっきり見かけなくなりました。

今では常識になっているかもしれませんが、布団を干した後に叩いてはいけません。

布団を叩くと中からダニの死骸や糞を粉砕して拡散してしまうだけですし、中綿を傷めるだけです。

また布団を叩くと埃が立ちますが、これは汚れやホコリが落ちているのではなく、中綿の繊維が飛び出てきてしまっているためです。

布団叩きは布団の寿命を縮めているだけだと認識しておきましょう。

布団をしまうときは軽く手で払う程度にしておくか、掃除機をかけると汚れ除去やダニ対策には効果的です。

ダニや花粉対策に布団干し袋

布団を干すときは黒っぽい色の布やビニールに布団入れて干すとダニの駆除率がアップします。

布団干し袋なるものも販売されていますから、布団干し袋を活用してみても良いでしょう。

黒い色は日光を吸収するので、布団干し袋に入れると、袋の中の温度が60度以上まで上昇し、ダニを死滅させることができます。

ダニはおよそ50度の環境で20分から30分もすると生きていられないそうです。

布団干し袋に入れて干すメリットはもう一つあり、布団に花粉が付着するのを防ぐことができます。

春はぽかぽか陽気で布団を干すと湿気も飛んでふっくらしますが、花粉が付着するというデメリットがあります。

花粉症の人は春に布団を外に干すと、目や鼻が痒くて、鼻水もだらだらと、とんでもないことになります。

しかし布団干し袋に入れて布団を干せば花粉の付着も防ぐことができますから、春に布団を干せないという悩みも解決するというわけです。

 

正しい布団の干し方は知っている人も多いと思いますが、意外と知らないこともあったのではないでしょうか。

どれも簡単にできる方法ばかりなので、正しい布団の干し方を心がけ、ふっくら暖かな布団で快適な眠りを手に入れましょう。

なお布団のメンテナンスがしっかりしていても、いつかは寿命が訪れます。

快眠のために布団を買い替える目安を知り、たまには新しい布団に買い替えてみても良いでしょう。

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