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クローゼットの湿気は布団や洋服の敵
自分が大切にしている衣類やネクタイ、バッグ、布団等を皆さんはどこに収納していますか?
現代では多くの方がクローゼットを思い浮かばれるかと思います。
また、衣類やバック以外にも季節によって使用しないものや普段使用しないものを大切に仕舞う、保管する場所としてクローゼットを利用されている方も多いでしょう。
しかし、注意しないとクローゼットというのは閉めっぱなしの状態になりやすい場所です。
特に普段使用しないものを保管する場所として利用されている場合は数週間、数か月にわかって開かずの扉となってしまうこともあります。
また、出張などが多い方の場合も長期間クローゼットは閉じたままとなります。
そこで注意してもらいたいのが湿気です。
クローゼットの湿気対策として簡単にできる方法をいくつかご紹介しましょう。
クローゼットの中というのは空間が狭く、様々な素材のものが入っており、湿気の多い日が続くと湿気が溜まりやすい危険な場所となります。
湿気が溜まりやすくなると、発生するのがカビやバクテリアなどの微生物です。
久しぶりにクローゼットを開けたら臭いがひどい!大切なものがカビだらけ!となったら大変です。
後悔しても後には戻れず、大変なショックを受けることになります。
虫食いや黄ばみもショックですが、カビや臭いも一度ついてしまうと商品価値そのものがなくなってしまいますよね。
そうならないためにもクローゼットというのは換気と除湿がとても重要となります。
今回はクローゼットの除湿方法、換気の方法についてお話しましょう。
知っておきたい色々あるクローゼット除湿方法
日本には季節があり、雨が長く続く梅雨時や台風が多い時期・秋雨の時などの時期は特に家の中の湿度があがります。
ウール素材などの保存に良い湿度というのはおよそ50%と言われていますが、雨の続く状態の時は60~70%になってしまう事もあります。
そうなるとカビやバクテリアの絶好の繁殖に適した環境になります。
その環境にさせないよう、大切なものを守るための除湿方法をご紹介しましょう。
除湿剤による除湿方法
粒状の塩化カルシウムが入った使い捨ての3、4個セットで水が溜まるタイプのものが多く、押し入れやクローゼットに置いておくだけで除湿することが出来ます。
気を付けなくてはならないのは湿気の多い時期などはすぐに水が溜まってしまうことです。
もう新しいものに取り換えなければならないのに、そのまま放置し、除湿しきれずまた湿気が逆戻りしてしまうパターンです。
定期的に水の量を確かめ、新しい除湿剤に取り換えることが大切です。
水が溜まって捨てる時は今までははさみやカッターなどで切ってから水を捨てる必要があり、その水がはさみやカッターに触れるとさびやすいという問題点がありました。
しかし最近の商品の多くははさみやカッターを使用せずにシールをはがすだけですぐに水を捨てられるようになっているので便利で手間がかかりません。
水分を吸収する量も大容量のものなど様々な商品があるのでよく比較検討してから自分の家のクローゼットに合うものを選びましょう。
また、置くタイプだけではなく、洋服の間に掛けるハンガータイプの除湿剤もあります。
ジャケットや服をハンガーで沢山かけて収納されている方も多いと思いますが、湿気の多い時期はクローゼットにぎゅうぎゅうにかけられた洋服の湿度も大変高くなり、カビやバクテリアが繁殖しやすい状態となっています。
洋服の間に掛けられるハンガータイプの除湿剤を使用するのは洋服にとってまさに救世主です。
先ほどの水が溜まる据え置きタイプの除湿剤と併用すれば安心です。
ただし、注意しなくてはならないのが据え置きタイプの除湿剤よりもさらに早く水が溜まってしまう事です。
湿気の多い時期は1、2ヵ月で一杯になるので、まずは1ヶ月使用して、必ず状況を確認しましょう。
天気の良い時にクローゼットの扉を開け除湿
しばらく使用しないものが入っていても、天気の良い時や定期的にクローゼットの扉を開けましょう。
これだけでも除湿効果は高く、開ければ中に入っている大切なバックや洋服の状態などの確認もできます。
ただし、あまり長時間開けっ放しはほこりなどが入り、時間帯によっては逆に湿気を増やしてしまいますので注意しましょう。
サーキュレーターや扇風機で風を当てる
湿気のこもった空気を追い出すためにはサーキュレーターや扇風機で風を当てるのも効果的です。
ほこりなどを追い出すこともできます。
除湿機をかける
エアコンの除湿機能と同様の仕組みで作られたコンパクトな除湿機が販売されています。
満水になれば音楽が鳴るものなど便利な機能の商品もあり、素早く大容量を除湿することが出来ます。
サイズは様々なものがあり、クローゼットの大きさによって選ぶことが出来ます。
また、持ち運びに便利は取っ手付きのものや除湿だけでなくウイルス抑制が出来るもの、脱臭機能が付いているもの、除菌機能が付いているものなど便利な機能が付いたものが販売されています。
価格や機能、除湿量、フィルターの交換期間などを比較しながらベストなものを選びましょう。
プラスしておけばさらに強力!エコな除湿方法
新聞紙で除湿
除湿機や除湿剤、換気のほか、新聞紙をクローゼットの下に敷いておくと湿気を吸ってくれます。
ちょっと見た目は地味ですが、湿気を吸ったらすぐに処分が出来ますし敷くだけなので簡単です。
使用しなくなった障子紙や和紙なども同様に使用できます。
重曹を使用する
重曹をお掃除や料理や入浴剤などに使用し、沢山ある場合は重曹をビンや入れ物に入れ、不織布などをかぶせてクローゼットに置けばあっという間に除湿剤として活用できます。
また、お気に入りのアロマオイルを少量垂らせば、クローゼットに臭い対策にもなります。
重曹が湿気を吸うと固まってくるので、固まったらまた新しい重曹に交換しましょう。
備長炭で除湿
アウトドア好きな方、防災用品などをしっかり備えている方は備長炭を購入されている場合が多いのではないでしょうか。
備長炭は湿気や臭いを良く吸ってくれるので除湿剤として使用できます。
すでに使用したものを水洗いして干したものでも利用可能です。
クローゼットの中に入れる場合は不織布や和紙などで袋を作ってその中に備長炭を入れておくと汚れません。
スーパーや通販などを利用した際に出る段ボールで除湿
スーパーで買い物をした際や通販などで購入した際に出る段ボールは除湿に効果的です。
クローゼット中の隅に置くか、下に敷いておくと湿気対策に効果的です。
ただしこの方法も入れっぱなしは禁物。定期的に新しい段ボールに取り換えるようにしましょう。
木のすのこを使用する
押し入れに良く使用するすのこは、クローゼットに使用するのも湿気対策に効果的です。
プラスチック製のものは吸湿性が無いので、木のすのこが理想的です。
桐のすのこやひのきのすのこなら吸湿性だけでなく、防虫性もあるのでおすすめです。
最後に
クローゼットは布団や衣類など、大切なものを保管する重要な場所です。
大切なものを保管時は、湿気がある状態のまま保管するのは禁物といえます。
しっかりと除湿・乾燥させてから保管するようにしましょう。
クローゼットは開かずの場所にせず、定期的に換気を行い、除湿対策はしっかりと行いましょう。
何事も早めに対処しておけば安心です。
湿気の時期が来る前に湿気に困る事の無いよう、除湿対策準備を万端にしておきましょう。
クローゼットは布団や衣類をギュウギュウ詰めにせず、要らないものは処分し、一度断捨離を行うと通気性が良くなります。
また、定期的に掃除機をかけるようにしましょう。
ほこりなどが溜まると湿気を吸い、カビの原因となります。
クローゼットの湿気やカビが気になる方は、早速やりやすい方法で除湿対策を行いましょう。