抱き枕で睡眠の質を高める
最近巷では抱き枕が人気なのをご存じですか。睡眠の重要性が謳われるようになってから枕にこだわりを持つ人が増えてきました。
枕は寝付きをよくしたり、睡眠の質を高めて翌朝に疲れを残さないためにも重要な役割をはたしています。
どんな枕が最適であるかは人によって異なりますが、高さや柔らかさ、大きさなど、自分の体型にフィットし、なおかつ心地よいと感じる枕は快眠のために欠かすことができません。
しかし枕は頭に敷くものとは限らず、枕を抱いて寝る、いわゆる抱き枕によっても睡眠の質が良くなることが最近分かってきました。
抱き枕を抱いて寝ると単純に寝心地が良いだけでなく、心理的にも良い影響を与えてくれるようです。
抱き枕の癒し効果
何かを抱きしめる、ハグという行為は精神的にも良い影響を与えます。
ハグをすることでβエンドルフィンやドーパミンという神経伝達物質が分泌され、幸福感を感じることができることが科学的にも証明されています。
また睡眠の質を高めるセロトニンも分泌されるため、気分が落ち着いて寝付きが良くなることが期待されます。
欧米では身内や恋人、友人とハグをする習慣がありますが、ハグによってストレスが軽減することも分かっています。
欧米では、このハグヒーリングという手法を取り入れて、ストレスケアをするクリニックもあるようです。
このようにハグには癒し効果がありますから、抱き枕を抱いて寝ると不安感も薄れ、ストレスが軽減し、深い眠りにつきやすくなるのです。
また抱き枕を抱いて眠るときの寝姿勢も、胎児姿勢に良く似ているため、自然と安心できるのでしょう。
まさに抱き枕の癒し効果が快眠に導いてくれるというわけです。
抱き枕で腰痛も楽になる
抱き枕を抱いて寝ると腰痛が楽になったという人もいます。
抱き枕を抱いて寝るときは横向き寝になりますが、この横向き寝が腰痛持ちの人には良いといわれています。
ただ枕を使わずに横向き寝で寝ると、片方の肩や腕、腰にかえって負担をかけますが、抱き枕を抱けば体にかかる負担が和らぎます。
また抱き枕が腰痛に良い理由はもうひとつあり、足の間に枕を挟めるという点があります。
抱き枕でなくても、座布団でも良いのですが、足の間に何かを挟むと寝るのが楽という経験があると思います。
脚の間に枕を挟むことで骨盤の歪みがなくなり、腰への負担も軽減します。
妊婦さんにも抱き枕がおすすめ
妊婦さんはお腹が大きいので片方の膝を曲げて横向きで寝るシムス体位が良いといわれています。
このシムス体位のときに抱き枕を使うと、とっても寝やすいのでおすすめです。
妊婦さんは仰向きで寝ると単純に苦しいですし、死産のリスクを高めるので、赤ちゃんにとっても横向き寝の方が良いのです。
これは仰向き寝によって、胎児へ栄養を送り出す血管が圧迫されてしまうことが原因といわれています。
なお抱き枕を抱いて寝ると脚と頭が高くなって血行が良くなりますので、胎児の成長に良いばかりか、冷えやむくみの予防にも良いようです。
目安としては妊娠20週目頃から横向き寝が推奨されていますが、ぜひ抱き枕を抱いて横向きで寝るようにしましょう。