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慢性腰痛を寝具で防ぐ
慢性的な腰痛に悩んでいる人は、本当に多いです。
生活が便利になる一方で、腰痛になる人が増えているのは何か原因があるのでしょうか。
正直、腰痛の原因は特定できないことが多い、といわれています。
しかし現在使っている寝具が、慢性腰痛の原因になっていることも多々あるようです。
人生の3分の1を睡眠で費やしているわけですから、この時間をどう過ごすかによって、腰のダメージは変わってくるのです。
寝具が違うだけで睡眠時の寝姿勢が変わり、腰にかかる負担も大きく変わってきます。
今あなたが慢性腰痛に悩んでいるなら、寝具を見直す価値はあると思います。
腰痛になるのは人間だけ
そもそもなぜ腰が痛くなるのか、ご存じでしょうか。
腰が痛いと感じるのは実は人間だけといわれていますが、これは人間が二本足で歩くからでしょう。
しかし人間がみな腰が痛いかといえば、そういうわけでもありません。
慢性腰痛になる人とならない人がいるのは、他の要因も複雑に絡み合っています。
おそらく、毎日の生活習慣の中で、骨や筋肉にダメージを負っていることが考えられます。
慢性腰痛になる原因
例えば仕事で重いものを持つことの多い人は、腰を痛めやすいです。
重いものを持つことで、瞬間的に腰に負荷がかかると、腰椎がずれて、周辺の筋肉が炎症を起こします。
これは突発的な急性腰痛ですが、習慣化することで慢性腰痛にもなるでしょう。
またデスクワーク主体であっても、長時間座り続けることで、腰の筋肉や骨に負荷がかかります。
特に姿勢が悪いと、骨が歪み、それによって周辺の筋肉が体を支える形になるため、負担は増えるでしょう。
他にもデスクワークが多い人は、運動不足になる傾向があり、血行不良によって、慢性腰痛になることがあります。
同様の理由で、肥満気味の人も運動不足であったり、血行が悪い傾向にあり、腰を痛めやすいです。
無職の人も慢性腰痛になることが多いという、興味深いデータがありますが、これも運動不足や血行不良が原因でしょう。
慢性腰痛を緩和する方法
腰の傷みをなんとかしたいと誰しも考えるものですが、痛みを和らげる方法もなくはありません。
腰痛になると、冷たい湿布を貼る人がいますが、なんでも冷やせばよいというものでもありません。
特に慢性腰痛は、冷やすより、温めた方が良いといわれ、湿布も温湿布を使った方が良いです。
しかし、温かい湿布と冷たい湿布、どちらを使うべきか迷うこともあるでしょう。
その場合、患部を触ってみて、熱を持っている、火照っていると感じるようであれば、冷やした方が良いでしょう。
腰が発熱している場合は、患部が炎症を起こしている可能性があるからです。
ただ冷やしすぎると、今度は血行が悪くなって、腰が痛くなるおそれがあります。
ですから、炎症が鎮まったら、今度はすぐに湿布を取るようにしましょう。
腰痛を寝具で治すことは可能?
腰痛を寝具で治すことは可能かと聞かれれば、不可能ではないと答えるでしょう。
なぜなら、腰に良い寝具は、体のゆがみを改善し、骨や筋肉に与えるダメージを減らすことができるからです。
そのためには、正しい寝姿勢になる寝具を使う、ということが大事になってきます。
特に朝起きたときに腰が痛いという人や、腰が痛くて夜中に何度も目が覚めてしまうという人は、寝具を見直した方が良いです。
というのも、寝ている間、寝具が腰にかかる負担を軽減してくれていない、そういう可能性があるからです。
腰痛に効く理想の寝具とは
昨今は睡眠に対する意識が高まってきたとはいえ、それでも寝具に関して無頓着な人が多いのも事実です。
柔らかくて寝心地の良い低反発の布団や、ふかふかのベッドは、腰にとっては良い寝具とはいえません。
柔らかい布団はお尻が沈む込んでいまい、腰にかかる負担が大きくなるからです。
寝てみればわかるのですが、腰にやさしい布団に寝ると、腰が軽く、楽に寝れていることが分かります。
今使っている布団が合っているか分からない場合、仰向けに寝てみて、横から寝姿勢をだれかに見てもらうと良いでしょう。
横から見て、体のラインがきれいなS字になっているようであれば、正しい寝姿勢で寝られていることが分かります。
腰が痛い場合は横になって、安静にするのが一番です。
しかし痛みが良くならないような布団を使っていては、逆効果であることも覚えておきましょう。
適度な硬さと柔らかさを持った布団であれば、肩から背中、腰、お尻と、布団に接する面積が大きくなります。
その結果、体圧が分散され、腰がいつもより浮いたような感じになり、楽に寝ることができます。