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タオルをふわふわな状態に保つには
タオルって毎日使うものだから、洗濯する頻度もどうしても高くなります。
頻繁に洗濯すれば風合いが早く落ちたり、ごわごわになったり、薄っぺらくなりやすくなります。
タオルがゴワゴワになる理由は、実は洗濯にあるのです。
しかしタオルの正しい洗い方をすれば、タオルがふわふわな状態を長く保つこともできます。
今回は意外と知らない、タオルをふわふわに保つ正しい洗い方をご紹介します。
タオルが硬くゴワゴワになる原因
せっかくふわふわで厚手な高級タオルを買ったのに、硬くゴワゴワになってしまったと嘆いていませんか。
買いたての頃のあのふわふわな状態で、タオルを長く使いたいものです。
使用と洗濯を繰り返すたびに、だんだんとタオルがごわごわになってしまうのはある程度仕方がありません。
しかし何年も使い込んだタオルならわかりますが、使い始めて数か月でタオルが硬くなるようなら、洗い方が良くないのかもしれません。
ではどうしてタオルがごわごわになってしまうのか、どうすればふわふわになるのでしょうか。
タオルはパイルと呼ばれる、糸が輪っかの状態で表面からたくさん出ているのが分かりますね。
この輪っかのことをループといいますが、このループがきれいに立った状態だとふわふわで柔らかい感触を味わうことができます。
しかしこのループが倒れてしまったり、他のループと絡んでしまうことで、タオルが硬く感じるようになってきます。
ですからこのループがきれいに立った状態が長く続くように気を付けて、洗濯をしなければなりません。
水は多めで洗濯する
昨今ドラム式洗濯機を使っている人が増えました。
スタイリッシュなデザインで、少ない水で洗濯できると人気が集まっています。
しかしながら、このドラム式洗濯機はタオル洗いにはあまり適しているとはいえません。
というのも、ドラム式洗濯機は叩き洗いといって、タオルを叩くようにして洗っています。
そのためタオルのループが叩き潰されてしまって、ふわふわな感触がなくなりやすいというわけです。
ですからドラム式洗濯機に替えてしまった、という人は、なるべく多めに水を入れて洗濯機を回した方が良いでしょう。
水を多めにすることでパイルが潰れてしまうリスクを少なくすることができるのです。
このことは縦型洗濯機にも同じことが言えて、縦型洗濯機で洗う場合も水を多めにした方が良いです。
昨今はエコの観点から、節水コースを搭載した洗濯機も増えていますが、タオルを洗う場合は水を多めに設定するようにしましょう。
中性洗剤を使うのもあり
タオルを洗うときの洗剤ですが、もし可能ならアルカリ性洗剤を使うより、中性洗剤を使った方が繊維を傷めないので、タオルがふわふわな状態が続きます。
おしゃれ着洗いなどに使われる、洗剤ですね。
ただし中性洗剤はアルカリ性洗剤に比べて洗浄力がそれほど強くはありません。
ですから、ご使用環境によっては、中性洗剤では汚れがとれない、ニオイが発生するということも十分に考えられるでしょう。
その場合は、アルカリ性洗剤を使っても差支えはありませんが、汚れがひどくないなら中性洗剤を使うという程度でも良いでしょう。
柔軟剤の使用は控えめに
それからタオルを洗うとき、ふわふわにするために柔軟剤を必ず入れる人がいます。
気持ちはわかりますが、柔軟剤を入れすぎは要注意です。
柔軟剤を入れると、タオルの吸水率が低下したり、毛羽落ちが多くなって、かえってタオルが薄く硬くなる原因にもなりえます。
また洗剤の洗浄力を低下させてしまって、汚れが落ちにくくなり、雑菌が残りやすくなるため、繊維が硬くなりやすくなります。
ですから普段は柔軟剤を入れずに洗濯をし、タオルが硬くなってきたと感じたときに、たまに使う程度にした方が良いでしょう。
天日干しはNG
またタオルをゴワゴワにしないためには、洗濯のときだけでなく、干すときにも気を付けなければなりません。
タオルは雑菌が繁殖しやすいですから、天気の良い日に日光にガンガン当てて殺菌したいと考えている人は多いと思います。
しかし太陽の強すぎる光は、タオルの繊維を傷めたり、水分を取りすぎて硬くなり、タオルがゴワゴワになるスピードを速めてしまうのです。
外に干したい気持ちはわかりますが、タオルをふわふわにするためには、日陰干しか室内干しが原則だと心得てください。
どうしても外に干したい場合は、日差しの弱い日などに干すようにし、長時間紫外線に当てないようにすれば良いでしょう。
また干す前にタオルをバサバサと振れば、倒れたパイルが立ちあがり、乾いたときにタオルがふわふわになりやすいです。
乾燥機を使ってふわふわに
日陰干しや室内干しではタオルが乾きにくいという場合、乾燥機を使うのもありです。
乾燥機を使うと、倒れていたパイルが立ちあがり、ふわふわな仕上がりになるので、やってみてください。
ドラム式洗濯機はタオルの洗濯に向かないと書きましたが、乾燥機を使用することでふわふわな状態を取り戻すこともできます。
電気代はかかりますが、タオルがふわふわになりますし、ニオイの発生も抑えられて一石二鳥です。