赤ちゃんに枕は必要?おすすめベビー枕とは
赤ちゃんが生まれてうれしい反面、分からないことが多すぎて大変なこともあると思います。
たとえば寝具、赤ちゃんにはどんな布団を使えば良いか迷ってしまいますね。
その一つが枕、赤ちゃんにはどんな枕を使えば良いか、そもそも枕は必要なのでしょうか。
大人が使っているような枕では高すぎるし、やはりベビー専用の枕を使えば良いのでしょうか。
赤ちゃんの枕はいつから使う?
そもそも枕をなんのために使うのかといえば、正しい睡眠姿勢を保つためです。
睡眠時間は人生の3分の1を占めるともいいますが、1日の内7,8時間という長い時間同じ姿勢でいるわけです。
良い睡眠姿勢で眠らないと眠りが浅いので寝た気がしない、疲れが取れない、肩や首など体の節々が痛くなるといった問題が生じます。
大人は背骨がS字型になっているため、正しい寝姿勢を保つために枕が必要なのです。
その点、赤ちゃんは頸椎にそれほど深みがないので、枕を使わないと寝苦しいといったことはあまりないです。
また赤ちゃんの背骨はC字型なので寝姿勢をS字型に保つための枕は不要とされているのです。
では赤ちゃんはいつから枕が必要になるのでしょうか。
赤ちゃんは生まれたときは背骨がC字型になっていますが、3か月、6か月、1年と次第に背骨の反りが深くなっていきます。
1歳くらいになると背骨も小さなS字型を描くようになるので、このころから大人と同じような目的で枕を使い始めることになります。
もちろん大人と同じくらいの高さは必要ありませんが、枕を使い始める目安ととらえてもよいかもしれません。
とはいえ赤ちゃんの成長にも個人差がありますから、一括りにはできないのが現状です。
実際に使い始めるタイミングは、パパさん、ママさんが様子を見ながらにした方が良いでしょう。
ちなみに子供が大人と同じくらい背骨が反る、つまりS字型になるのは10歳前後といわれています。
赤ちゃんの内はタオルを折ったり重ねたりして枕代わりに使ったり、成長に合わせて、低めの枕とタオルを重ねて高さを調整してあげるとよいでしょう。
タオルであれば吸水性もありますし、汗をかいたり、ミルクの吐き戻しをしても布団が汚れにくくなります。
またタオルなら手軽に洗濯できますし、赤ちゃんが不快で眠れないということも少なくなると思います。
新生児にも枕が必要な理由
このように考えると、赤ちゃん、特に新生児には枕はいらないと考えられそうですが、枕が必要な理由ももちろんあります。
赤ちゃんはママさんのお腹の中にいるとき、背中を丸めてうずくまるような姿勢でいます。
そのため仰向けで赤ちゃんを寝かせたとき、背骨が伸びる状態になりますから、赤ちゃんにとってはストレスになり、ぐっすり熟睡できないことがあります。
横向きで寝ればこのような問題は生じませんが、仰向けで寝るときは枕を使ったほうが背骨が伸びる心配もありません。
抱っこをして寝かしつけた後、布団の上に仰向けの状態で赤ちゃんを寝かせようとすると、目が覚めてぐずり出したという経験はあると思います。
ですから新生児の内から枕を使ってあげた方が、赤ちゃんも楽な姿勢で安心してすやすやと眠れることがあるのです。
また赤ちゃんの頭はとっても柔らかいので、布団の上にそのまま寝かせておくと、後頭部の1点に圧力が集中し、絶壁になることがあります。
そのため頭の形がきれいになるよう、ドーナツ型の枕を使っているママさんも多いですね。
ドーナツ枕には絶壁予防だけでなく、向き癖によって頭の形が左右非対称になるのを防ぐ効果も期待できます。
どうしても右ばかり向いてしまう赤ちゃんや左ばかり向いてしまう赤ちゃんもいます。
ドーナツ枕を使えば、赤ちゃんが寝苦しくて右や左を向いてしまうのを防ぎ、まっすぐ上を見て寝てくれるようになります。
向き癖による頭の形が変わるのを防ぐために、ドーナツ枕を使ってみてもよいでしょう。
授乳やミルクを与えた後、そのまま赤ちゃんを寝かせると吐き戻しをしてしまうことがあります。
枕を使っても使わなくても吐き戻しをするときはしますが、枕を使わないで寝かせると頭と胃の位置が水平になり、食道に傾斜ができないため、ミルクが逆流して吐き戻しをしやすくなります。
吐き戻しをすると衣類や布団が汚れるのはもちろん、口の周りが汚れたり、首の後ろに流れ込んあり、耳の中に入ってしまうことがあります。
吐き戻しをしないためにゲップをさせることも大切ですが、枕を使って上半身を起こし、食道に傾斜を作ってあげるのもよいでしょう。
吐き戻し防止用のベビー枕などもありますので、チェックしてみてください。
このように新生児の頃から枕が必要であることはお分かりいただけたと思います。
赤ちゃんにおすすめのベビー枕とは
赤ちゃんの枕を選ぶとき、どんなことに注意すればよいのでしょうか。
いくつかポイントをご紹介したいと思いますので、ベビー枕選びの参考にしていただけると幸いです。
赤ちゃんは大人より長時間横になっていますし、汗もかきます。
よだれを垂らしたり、ミルクを吐き戻したりすることもあるでしょう。
まず赤ちゃんの枕は汚れやすいので、水洗い、特に洗濯機で丸洗いできる枕がおすすめです。
汚れても洗濯機にポイっと入れて回すだけなら随分手間が省けます。
それから素材は吸水性があって丈夫、肌当たりのソフトな綿素材が良いでしょう。
赤ちゃんは大人より皮膚が薄いので、とてもデリケート、綿100%であればお肌にも優しいので安心です。
また窒息の危険性があるので、柔らかくて通気性の悪い枕は避けた方が良いでしょう。
寝返りを始めたばかりの赤ちゃんは、寝返りをしたものの、自分の力で元に戻れないことがあります。
柔らかい布団や枕で顔が覆われてしまうと窒息の危険性があります。
寝返りを始めたばかりの赤ちゃんの枕選びは特に注意しなければなりません。
良い枕が見つからないのであれば、タオルを枕代わりに使用してもよいと思います。
タオルであれば綿素材を使っているものが多いですし、吸水性も抜群です。
さらに成長に合わせて簡単に高さを調整できますし、ご自宅にあるタオルを使えば、家計の負担にもなりません。
ベビー枕を用意しようか迷っているのであれば、まずはタオル枕を試してみてはいかがでしょうか。
結論として、赤ちゃんに枕が必要であるかは否か、使うタイミングはいつかというのは、正解はありません。
赤ちゃんの様子を見ながら臨機応変に対応してみるとよいでしょう。