そもそもマットレスの寿命はどれくらい?
あなたは布団を敷いて寝ていますか、それともベッドで寝ていますか。
全員が全員ではないと思いますが、ベッドで寝る人も増え、マットレスを使っている人も昔に比べ多くなっていると思います。
マットレスを使っている人は何年くらい使っているでしょうか、2,3年?それとも10年以上使っているでしょうか。
私も以前ベッドを使っていましたが、マットレスは10年近く使っていたと記憶しています。
そもそもマットレスの寿命ってどれくらいあるのでしょうか。
マットレスのスペックや使用状況によって変わるとは思いますが、マットレスの寿命は10年ほどと一般的に言われています。
他の寝具に比べれば比較的寿命が長いといえますが、それでも替え時期はいつか訪れます。
快適な睡眠のためにもマットレスの寿命を見極め、適切な時期に買い替えることも大切です。
マットレスの種類と特徴
なお一口にマットレスといっても色んな種類があるのをご存じでしょうか。
一般的には以下の3種類が代表的なマットレスの種類です。
- ボンネルコイルマットレス
- ポケットコイルマットレス
- ノンコイル系マットレス
ボンネルコイルとポケットコイルはどちらもコイルスプリングと呼ばれるバネが中に入っています。
しかし点で支えるポケットコイルに比べ、面で支えるボンネルコイルは硬めで、寝心地もそれほどよくはありません。
ただポケットコイルに比べると低価格なため、ビジネスホテルなどで多く採用されています。
またボンネルコイルは値段の割に耐久性がありますので長持ちしますのでコスパは決して悪くないでしょう。
デメリットを上げるとすればやはり寝心地が畳に敷いた布団程度であることとでしょう。
それから振動や衝撃が面で連動してしまうため、横揺れを感じやすかったり、隣に寝ている人の寝返りでマットレス全体が揺れてしまうということです。
また面で身体を支えるため、重力の大きい頭や背中、腰にかかる負担が大きくなりやすいという点も欠点でしょう。
一方でポケットコイルの場合、点で身体を支えてくれるため、体圧が分散されて自然な寝姿勢になりますし、快適な寝心地です。
ただしボンネルコイルはコイルの数も多いですし、1個1個のコイルをポケットに包んでいるため、ポケットコイルに比べてどうしても値段が高くなってしまいます。
それからノンコイル系のマットレスとは、最近話題のウレタン素材などを使った低反発マットレスや高反発マットレスのことです。
コイル系のマットレスに比べて軽いですし、ものによっては折りたたんだり立てかけることもできます。
また包み込まれるような寝心地が特徴的ですが、コイル系に比べて傷みやすく、寿命が短いのは欠点でしょう。
マットレスの寿命の見極め方
マットレスは他の寝具に比べて寿命が長いとはいえ、毎日私たちの体を支えているわけですから、いつかはへたりが生じます。
当然ながら頭や肩、背中、腰、足の部分は負荷がかかりやすいので、へたりやすいでしょう。
寿命を過ぎたマットレスを使い続けると、どんなに優れた機能を持ったマットレスを使っていても、身体にかかる負担が偏ってしまいます。
その結果身体に歪みが起きて、肩こり、首こり、腰痛など体の節々が痛くなったり、睡眠を阻害することも考えられます。
本来体や脳に溜まった疲れやストレスを解消するための睡眠で、かえって疲労やダメージを蓄積しては本末転倒です。
ぱっとみてマットレスがへこんでいる場合は当然マットレスの寿命が来たと考えても良いでしょう。
特に腰部分というのは体の中で一番負荷がかかる部分ですので、マットレスの中央付近がへこんでいれば買い替え時かもしれません。
この状態で寝ていると体がくの字になって、理想的な寝姿勢であるS字型にはなりませんので、良い睡眠はできません。
またコイル系マットレスで長年寝ていると、コイルの硬さを感じるようになることがあります。
これはマットレスを覆っているクッションのような役割を持った生地がへたり、中のコイルスプリングの硬さが直に体に伝わっているものと考えられます。
この場合、マットレスの上に布団を敷いたり、敷きパッドやベッドパッドを敷いて硬さを和らげることはできますが、マットレスそのものを変えた方が良いかもしれません。
他にも見た目でマットレスの側生地が破れていたり、ぎしぎしきしむような音がすれば、コイルが飛び出して怪我をする恐れもありますし、中のバネが傷んでいる恐れもあります。
この場合もマットレスを買い替えた方が良いかもしれません。
マットレスの寿命を延ばすには
さてマットレスの種類と寿命について簡単にご説明してきましたが、寿命を延ばす方法もあります。
せっかく買ったマットレスですから、できるだけ長く愛用していきたいものです。
マットレスの寿命を延ばす簡単な方法、それは、マットレスの位置を入れ替えるという方法です。
車のタイヤのローテーションのようなもので、マットレスの一定の部分にばかりかかる負担を分散することで寿命を延ばす方法です。
具体的にはマットレスの頭と足に使用している位置を入れ替える、つまり上下を入れ替えたり、または裏返して使うということです。
マットレスによっては重いものもあるので上下を入れ替えたり、裏返したりするのは簡単ではないかもしれませんが、確実にマットレスの寿命は延びるでしょう。
また日本は高温多湿な環境ですし、寝ている間にかいた汗をたくさん吸ってマットレスには湿気が溜まっていきます。
湿気をそのまま放置しているとカビの原因になりますし、生地がへたる原因にもなります。
また何よりも不衛生なので寝ている間に汚れた空気を吸うことになってしまいますね。
ですから日干しは難しいとしても陰干しをしたり、空気を入れ替えることもマットレスの寿命を延ばすためには大切な作業です。
少しでも長くマットレスを使うために面倒ですが、一工夫してあげると良いでしょう。