三つ折りマットレスでは腰痛が悪化する?
腰痛持ちの人は、三つ折りマットレスはやめた方が良いと聞いたことがありませんか。
三つ折りマットレスだと、一枚ものに比べ、体圧分散性や寝心地が変わる、耐久性が低いという人がいます。
折りたためるため収納や取扱いがしやすい反面、マットレスとしての機能は劣るというのです。
しかし三つ折りマットレスにもメリットがありますし、体圧分散性や寝心地、耐久性を確保できれば問題はないのではないでしょうか。
メリットは折りたためること
三つ折りマットレスのメリットは、小さく折りたためることです。
1枚もののマットレスだと、重くて持ち運びも困難です。
もちろん1枚ものでも重量の軽いマットレスはありますが、ムアツ布団のように丸められるものでなければ、収納は基本的にできません。
一度ベッドや床の上に敷いたら、敷きっぱなしということが多いのではないでしょうか。
折りたためないため、スペースも大きく取らざるを得ないでしょう。
その点三つ折りマットレスは収納や乾かすために立て掛けるのが楽、スペースをとらないというメリットがあります。
一度三つ折りマットレスを使ったら、その使い勝手の良さに感動するかもしれません。
たとえ重量が同じであっても、1枚ものと三つ折りタイプでは持ち運びやすさが違います。
屈強な男性ならともかく、女性やお年寄りには三つ折りマットレスの方が扱いやすいでしょう。
またマットレスはカビや結露を防ぐため、基本的には陰干しが必要です。
素材にもよりますが、マットレスは陰干しするだけでも、表面や内部に溜まった湿気や水分を放出することができます。
その点三つ折りマットレスであれば、蛇腹のようにジグザクにしておくだけで、壁などに立て掛けたり、専用の物干しがなくても陰干しができます。
三つ折りマットレスのデメリット
では逆に、三つ折りマットレスにデメリットはないのでしょうか。
良く言われる三つ折りマットレスのデメリットは、サイドと中央部で素材がつながっていないため、動きが連動しないということです。
そのため反発力にムラが出て、適切に体圧を分散してくれない可能性があります。
また場所によってヘタリ具合が変わってくるため、寝心地は次第に悪くなってくるものと思われます。
それから三つ折りマットレスの場合、基本的に厚みがないマットレスばかりです。
厚みがある方が良いマットレスというわけではありませんが、性能を向上させるにはある程度の厚みが必要になります。
厚みのあるマットレスはさまざまな素材を組み合わせることで、体圧分散性や寝心地などを向上させています。
しかしながら、折ることを前提にマットレスを作る場合、いくつかの素材を組み合わせることが難しくなってしまいます。
また厚みや重さのあるマットレスでは、つなぎ目の生地が相当丈夫でないと切れたり、破損する可能性もあります。
ですから三つ折りのマットレスは厚みの限られたものしかないというわけです。
腰痛対策には1枚ものがおすすめ
このように体圧分散性や寝心地を重視するなら、三つ折りマットレスより1枚もののマットレスにした方が良いように思われます。
三つ折りマットレスでは折り目とそれ以外で反発力が異なるため、体圧分散性が異なってくるからです。
特に肩こりや腰痛持ちの人などは、体にかかる圧力を分散してくれる、体圧分散性は非常に重要になってきます。
ですから個人的には、1枚ものの、しかも高反発のマットレスをおすすめします。
腰痛対策にモットンという高反発マットレスが人気があるようですので、ご紹介しておきます。
モットンは腰痛持ちの人にも人気があるようで、腰の痛みが気にならなくなったという人もいるようです。
さらにモットンは丸めて収納することが可能で、1枚ものの欠点である収納のしにくさも解消しています。
どうしても三つ折りマットレスのように、収納しやすいマットレスが良いという人には良いのではないでしょうか。