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マットレスを選ぶ基準とは
マットレスを選ぶとき、どんな基準で選ぶでしょうか。
一概には言えませんが、マットレスは厚い方が見た目にも高級感があり、寝心地もラグジュアリーですね。
ただマットレスは厚みがあるほど場所を取りますし、広い部屋ならともかく、寝室が狭いと圧迫感を感じてしまいますね。
また厚いマットレスほど価格も高い傾向にありますから、価格との兼ね合いも必要になってくると思います。
利便性を考えると薄いマットレスの方がコンパクトで場所も取らず、お手入れもしやすいです。
価格も安い傾向にありますし、薄いマットレスにもメリットはあります。
寝心地を選ぶか、利便性を選ぶか、どちらのマットレスを選ぶかは好みによるでしょう。
厚さ別に見るマットレスの用途
厚さのあるマットレスから薄いマットレスまで、厚みはぴんきりです。
値段も安いしお手入れもしやすいから、薄いマットレスでいいやと思う人もいるかもしれません。
しかしマットレスは厚さによって用途が異なります。
ご自身の目的や用途に合ったマットレスを選ばないと、満足のいくマットレスは選べないかもしれません。
厚さ3cmのマットレスはトッパー
本当に薄いマットレスになると、厚さがわずか3cmくらいしかないものがあります。
このぐらいの薄さだと、マットレスというよりも、トッパーといった方が良いでしょう。
素材はウレタンであったり、ブレスエアーなどの樹脂を絡めた中空素材のものが多いと思います。
寝てみればわかると思いますが、底付きして床の硬さを感じたり、身体をしっかり支えてくれないと感じてしまうでしょう。
赤ちゃんや小さな子供なら敷き寝具として活用できるかもしれませんが、大人の体を支えるにはちょっと薄すぎるでしょう。
このようなトッパータイプのマットレスだと、1枚で使うというより、お使いの敷布団やマットレスの上に重ねて敷いて使う使い方になります。
お使いの敷布団やマットレスがへたったり、寝心地が悪くなってきたという場合や、寝心地を変えたいときにトッパーは便利です。
5cmのマットレスはお昼寝用?
もう少し厚みが増して、5センチくらいになると寝心地も良くなり、体重の軽い人であれば、1枚でも寝られるようになると思います。
トッパーとしても使えますし、マットレスとしても使えなくはありませんが、大の大人が毎日使うと体に負担がかかるかもしれません。
コンパクトですし、お昼寝や仮眠用、来客用、お子さん用のマットレスとしては十分1枚で使えます。
ただ体格の大きな人や、十分な寝心地を確保したいという人は、もう少し厚みのあるマットレスを使った方が良いと思います。
どうしても5cmのマットレスが使いたいという人は、硬めのマットレスを選んだ方が底付き感を感じにくいでしょう。
1枚で使うなら最低限8cm
次に8cm程度の厚さがあるマットレスは、トッパ―ではなくマットレスとしての使用を想定して作られています。
ですから、1枚で寝るのに最低限必要な厚みが8センチというわけです。
1枚で使えて、お手入れしやすいマットレスで、お値段も抑えたいという人は、8センチのマットレスがおすすめです。
痩せ型の人や小柄な人、ある程度体格の大きな人でも、身体を支えてくれて、寝心地も悪くないと思います。
ただ素材によっては底付き感を感じてしまうことがあるので、注意しなければなりません。
特に低反発素材のウレタンを使用していて、柔らかめの寝心地のマットレスは体が沈み込んで、底付きしたり、すぐにへたる恐れがあります。
ウレタンや樹脂の質によって寿命も変わる
ウレタンを使ったマットレスにも、ウレタンの密度によって品質に差があり、密度が低いほど安価ですが、数か月から1年程度でへたってしまうことがあります。
リーズナブルで標準的なマットレスであれば、ウレタンの密度は20~25kg/㎥程度ですが、国内や海外の有名なブランドの高反発マットレスだと30kg/㎥程度はあるでしょう。
またさらに高品質なウレタンマットレスになると40kg/㎥程度ありますし、7,8年使ってもほぼへたらない高品質なマットレスになります。
このことはウレタンだけでなく、樹脂スプリングのマットレスにも同じことが言えます。
ですから8センチのマットレスなら、固めのウレタンフォームを使用したマットレスや、ブレスエアーなどエアー構造のマットレスを選ぶと良いでしょう。
三つ折りに折りたためるものや丸められるタイプの収納しやすいマットレスは、8cm程度までが限界の厚さになります。
これ以上の厚みになると、マットレスは収納するものではなく、敷いておくものという取扱いになるでしょう。
ただ20cmや30cmもあるマットレスに比べると持ち運びやすく、干すときも壁に立て掛けるのが比較的容易です。
快適に眠れるマットレスは10cm
大体10cm以上になると、どんな体格の人でもしっかり体を支えてくれて、快適に眠ることのできるマットレスの厚さとなります。
ウレタンマットレスやエアー構造のマットレスで、十分な寝心地を確保したい方は、10cm以上の厚みのマットレスを選ぶようにしましょう。
これくらいの厚みがあれば、ベッドやフローリングに敷いて使っても、底付き感を感じることもないでしょう。
もちろん素材にもよるでしょうが、へたりにくい高品質なマットレスであることが多いです。
コイルスプリングなら20cm以上
昔からよく使われているボンネルコイルやポケットコイルといった、コイルスプリングと呼ばれるマットレスは、20cm程度の厚さのマットレスが多く、実際に売れています。
中には15cm程度の厚みのコイルスプリングマットレスもありますが、コイルスプリングとしては薄すぎるため、すぐに寝心地が悪くなる恐れがあります。
というのもコイルの上に使われているウレタンや不織布といった詰め物が薄すぎると、直にコイルの硬さが体に伝わる可能性があるからです。
ですからコイルスプリング型のマットレスを選ぶ場合は、20cm以上の厚さがあるものを選ぶと良いでしょう。
ただ中にはコイル自体が短いものもあるので、マットレス自体の厚みで選ぶよりも、詰物がどれだけ使われているかを気にした方が良いかもしれません。
それからコイル自体の品質もチェックしてみると良いでしょう。
コイルスプリングの品質は、線材に何が使われているか(ピアノ線か鋼鉄線か)、炭素やマンガンがどれだけ含有されているかによって変わってきます。
コイルスプリングの品質が高いほど硬く、マットレスの耐用年数も長くなるでしょう。
まとめ
一概には言えませんが、一般的にはマットレスは厚い方が高品質であることが多い、とは考えられそうです。
ウレタンやエアーマットレスであれば10cm以上、コイルスプリングマットレスであれば20cm以上のものを選びたいものです。
昨今はマットレス自体の品質も上がってきているので、マットレス自体の厚みも薄くなってきているのも事実です。
中には見せかけだけ分厚くしたマットレスもあるので、マットレスを選ぶときは注意しなければなりません。
またローテーションをしたり、ベッドパッドや敷きパッド、トッパーなどを使って、マットレスを長持ちさせることも重要です。