子供が布団を蹴るのはなぜ?
なぜ子供は布団を蹴ってしまうのでしょう?
本格的な睡眠(ノンレム睡眠)に入るためにはまず深部体温を下げなければなりません。
そのためにまず身体の熱を発散する必要があるのです。
よく眠くなった赤ちゃんの手を握ると手が熱くなっているのは体内の熱を発散しているからなのです。
だから本眠に入る前から布団を被せて熱がこもる状態にしてしまうとどうしても布団から這い出してしまったり、布団を蹴ってしまうのです。
体温調節するために枕を変える
そのため体温調節がある程度できる状態にしておくことが望ましいです。
まずは本眠に入るためには体温を下げる必要があります。
それに役立つのは「冷やす枕」です。
ジェル状のひんやりするものもあれば、通気性の良い日本特有のそば殻枕もありますね。
季節によって使い分けるのも非常に有効です。
実はピッツバーグ大学が行った研究において似たような「冷やす帽子」を被せて不眠症患者に寝てもらう実験を行ったそうです。
結果は75%の患者が不眠症改善に成功し、そのほとんどが睡眠トラブルを抱えてないグループよりも早く寝つけたそうです(冷やす帽子グループは平均13分で寝付いたのに対し、睡眠トラブルを抱えていないグループは16分)。
このことからも入眠時に体温を下げることは睡眠改善に非常に役に立つことが証明されました。
子供にはどんな寝間着を着させればよいか
枕もそうですが、ほかにも寝間着はやはり締め付けが極力無いものかつ裸に近いほど通気性が良いものがベストです。
睡眠中は下着など締め付けの強いものを直用しないほうが血行が促進されて睡眠の質が向上されることがわかっています。
さらに実はアメリカ国立衛生研究所の研究によると裸で寝ると褐色脂肪細胞の割合が増え、脂肪を代謝して体温調節する能力が向上するため、体温調節が上手くなるそうです。
その結果、免疫力が向上しさらに良い睡眠ができる体質に変化していくことも研究でわかっているようです。
流石に子供を裸で寝させるわけにはいかないでしょうが、それに近い状態で寝させてあげれば良い睡眠ができるということです。
だから締め付けが極力無い、薄く通気性の良い寝間着にしましょう。
下着は要らないかもしれません。
ほかには部屋の気温を21度付近にすると入眠しやすくなることがわかっています。
どんな布団がおすすめ?
では子供にはどんな布団を使わせればよいのでしょうか。
布団は軽い素材かつ広いサイズの物が良いでしょう。
薄く広いものであるならばそうそう寝てる間際に蹴りだせるものではないのでオススメです。
通気性の高いシーツやタオルケットを使ってください。
冬場に身体を冷やさないために厚めの布団を使いたいならば手足が布団の外に出せるように長方形の布団を横にかけるようにしましょう。
実は入眠直後に訪れる最初の深い睡眠(ノンレム睡眠)のうちに睡眠全体のおよそ80%もの成長ホルモンの分泌が完了することがスタンフォード大学の研究により明らかになっています。
それだけ最初の90分は大事ということです。だからこそ自然に体温が下がる工夫をすることが大切です。
また、ぐっすり眠ってもらうために素材選びは大事です。
子供に気持ちよく入眠してもらうことによってすくすく成長していきます。
やはり眠り始めが大事ということですね。
そのためにも布団などの素材選びは大事です。
通気性の良いものを選んであげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。