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今や小学生も悩んでいる!受験生の睡眠時間とは
今や受験というのは早くて幼稚園から始まっている時代です。
勉強の量は小学校・中学校・高校に進むにつれて減ることは無く、どんどん増えていきます。
今多くの若者が大学受験を無事に終えるまでの長い、長い間、勉強漬けの日々を送っており、その中で大きな問題になっているのが受験生の睡眠時間の短さです。
小学生というのは学校が終わったら夕方まで遊び、夜は早く寝るというのが当たり前だった時代が嘘のようになっている今の世の中です。
受験勉強や進学に向けて塾に通い、夜中まで勉強している小学生が多くなっています。
睡眠不足というのは身体によくないというのはわかっていても、こなさなくてはならない勉強の量があまりに多くて、睡眠を大幅に削ってまで勉強する小・中・高の受験生は多いのではないでしょうか。
無理して勉強した次の日は眠くて仕方が無く、授業に集中できないと悩む受験生も沢山います。
睡眠時間と受験勉強のバランスがあまりに悪くなると精神面や健康面に悪影響を与える可能性があります。
どうしたらうまく睡眠時間を確保し、受験生として元気で健康に受験を乗り切ったら良いのか、受験生の睡眠の確保と両立について考えてみましょう。
若さでも勝てない!睡眠不足の危険性とは
脳の働きの低下
睡眠時間とは年齢別に平均最適睡眠時間というのがあります。
高校受験までの10代前半は8時間、その後の25歳ころまでは7時間は必要とされています。
睡眠というのは身体を休め、心を休め、脳を回復させる大切なひと時です。
本来、頭をフルに使う受験生にとっては疲れた脳を回復させるために睡眠時間の確保は勉強よりも大切と言えるのです。
勉強をして沢山の事を覚えなくてはならないのに睡眠不足では脳の働きが低下し、能率を上げることができません。
集中力や思考力が低下してしまうのは受験生にとっては一番つらい事ではないでしょうか。
睡眠不足を削ってまで勉強したのに脳の機能そのものが低下してしまっては元も子もありません。
成長ホルモンの分泌の低下
まだ子供と言える小学生・中学生の年代は睡眠の質も大切ですが、質だけではなく、やはり時間の長さというのも大切です。
身長を伸ばす、骨を丈夫にするなど健康な大人の身体に成長するためには成長ホルモンを促進させることが重要なのです。
また、成長ホルモンはお肌の細胞も元気にしてくれるので美を保つためにも大切です。
睡眠時間をしっかりと摂ることにより、脳下垂体からきちんと成長ホルモンが分泌し、健全な身体へとステップアップをすることができ、美しさを保つことができます。
睡眠不足になると思うようにホルモン分泌がされないため、十分なステップアップができなくなる可能性もあり、若いのに肌荒れなどのトラブルにも悩まされてしまいます。
その他皮脂の分泌異常などを引き起こし、体臭がきつくなる、食欲を抑えるホルモンが減り、食欲を出すホルモンの分泌量が増えるため太りやすくなるなどの影響が出る場合もあります。
ストレスによる精神疾患につながる可能性も
本当はゆっくりと身体を休め、眠りたいのにそれができないという事が続くとストレスが溜まります。
ただでさえ難しい勉強のストレスがある受験生にとってさらに精神的なストレスが加わると気分が落ち込むなどの抑うつ症状や、不安などが溜まり適応障害を起こしてしまう危険があります。
さらに重症になると日常生活が行えなくなることも。
こうなると受験勉強どころではなくなってしまい、今まで頑張ってきたことすべてが無駄になってしまう可能性もあるのです。
睡眠不足のサインを見逃すな
実はかなりの睡眠不足なのに、大丈夫・大丈夫と睡眠不足をあまり自覚せず、ひたすら勉強を続ける受験生もいます。
しかし、慢性疲労が重なるといざ本番の直前にダウンしてしまったり、風邪を引きやすくなる、貧血を起こす、思いがけないミスをしてしまうなどの可能性があります。
バスや電車でいつの間にかぼーっとしてしまう、起きてから4時間ほどで眠くなる、貧血気味になるといった症状が増えたと感じる場合は要注意。
ちょっとした角にぶつかりやすくなる・足の小指をぶつけやすくなる・つまずきやすくなるといった自分の動きにズレが出てきたら睡眠不足の可能性が高いです。
また、気分をスッキリさせようと脳がセロトニン不足を感じている場合は飴を口に入れるとすぐに噛む、氷やガムを常に噛みたくなるなどの症状が現れます。
さらに睡眠不足の時は複数の事を同時に行うのがきつくなり、日常生活に乱れが生じます。
物が片付けられない、物の優先順位がわからず中途半端でやめてしまう、一度に色々言われると処理しきれず判断しきれなくなるといった症状が現れたら、睡眠が足らないというサインである可能性大。足りない睡眠を補うことが必要です。
カフェイン摂取に注意!コーヒー・エナジードリンク飲みすぎは危険
最近は受験戦争の加熱で勉強するために、受験に打ち勝つために睡眠不足を我慢し、眠気覚ましとしてコーヒーやエナジードリンクなどカフェインを含んだ飲物を習慣的に飲む子供たちが増えています。
カフェインを摂取すると一時的に頭がすっきりし、眠気が無くなり、勉強に集中できるなどの受験生にとって嬉しい効果がありますが、過剰摂取や習慣化してしまうと中毒となり、カフェインが切れると大きな不安や倦怠感や頭痛に襲われる可能性があります。
また、作用が強すぎて痙攣、震え、視覚障害、不整脈、不眠といった症状が現れ、最悪の場合は多量摂取で死んでしまう危険性もあるのです。
小学生・中学生・高校生と若いうちはその危険度も高く、大人よりも悪影響が出やすく、頭痛、吐き気・動悸・不眠や精神的な苦痛で受験勉強にも影響が出る恐れも考えられます。
良かれと思ってしていることが、受験勉強の妨げになってしまっては大変です。
ごく少量、たまに飲むなら問題ないですが、睡眠不足で体調の弱っている時に習慣化して飲むのは危険であることを知り、睡眠不足をカフェインで補うのは絶対にやめましょう。
上手な睡眠と受験勉強の両立方法
まずは勉強と同じくらい睡眠が大切というのを知ること
受験に打ち勝つためには健康を維持することが大切であり、健康を維持するためには、脳を休め、身体を休ませる睡眠というのはとても重要であることを頭に入れておきましょう。
脳を休ませる時間を減らしてしまうという事は、勉強の効率も下げることになります。
眠気を我慢して勉強を続けているよりも、ぐっすりと眠った後の元気な脳と身体で集中して受験勉強に取り組む方が勉強ははかどります。
ある意味で潔さは大切。
よりよく、内容の濃い充実した勉強をするために、いったん勉強をやめ、睡眠を取りましょう。
睡眠時間を確保する方法を考える
一日を振り返ってみると、睡眠時間を減らし勉強をすることよりも、睡眠時間以外の事で削れるものが沢山ある人もいます。
一度自分の一日をしっかりと振り返ってみて、睡眠以外で削れる時間を考えてみましょう。
例えばスマートフォンを使用している時間、パソコンの時間、ぼーっとする時間、食事の後についつい長くテレビを見てしまう時間などなど。
息抜きも大切ですがメリハリをつけ、休むときはしっかり時間を決め休む、だらだらしない、寝る時は寝る、勉強する時は勉強に集中すると決めてしまうと、勉強時間をあまり減らすこともなく、睡眠時間も長く伸ばせます。
集中力というのは何時間も続きません。5~6時間なんとなく勉強をするよりも
1~2時間睡眠時間を増やし、3~4時間集中して取り組んだ方が効率良く勉強が進む方は多いです。
元気に健康で受験生として頑張るため、睡眠時間を確保するため、睡眠が足らないとお悩みの受験生の方は生活スタイルを一度見直し、変えてみましょう。