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うつぶせ寝はデメリットだけではない
最近赤ちゃんのうつぶせ寝が話題になることが多いです。
うつぶせ寝で寝ると、まだ寝返りできない赤ちゃんは鼻や口を塞がれて呼吸ができなくなる危険性が叫ばれています。
そのため、赤ちゃんがうつぶせで寝ていると心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。
乳幼児突然死症候群とうつぶせ寝の因果関係についてはまだ不明な点もありますが、うつぶせ寝が危険であることは間違いありません。
特に生後3か月から6か月頃までは注意が必要で、自分で寝返りを打てるようになるまでは、赤ちゃんがうつぶせ寝をしているときは目を離さない方が良いでしょう。
しかしうつぶせ寝にはこうしたデメリットだけでなく、メリットがあることも忘れてはいけません。
赤ちゃんがうつぶせ寝をしても大丈夫なように対処したいものです。
うつぶせ寝は快眠できる
ではうつぶせ寝にはどんなメリットがあるのでしょうか。
大人でも抱き枕を抱いて寝たり、掛け布団や毛布をかけて寝るとなんとなく安心できる感覚があります。
これはお腹や胸に物が触れていることで得られる安心感があるためです。
仰向けで寝るとなんとなく無防備な感じがして、守られているような感覚はありませんね。
ですから赤ちゃんもうつぶせ寝で寝ることで安心感が得られ、夜泣きが減り、熟睡できるようになるようです。
頭の形が良くなるメリットも
またうつぶせで寝ると頭の形も良くなるといわれています。
赤ちゃんの頭はまだ柔らかいので、クッション性のある布団であっても、仰向けでずっと寝ると後頭部に圧力がかかり、頭の形が変形してしまいます。
後頭部が絶壁であることに悩んでいる人もいますが、赤ちゃんのときの寝姿勢が関係しているようです。
うつぶせ寝であれば頭を圧迫せず、頭の成長を妨げることはないので、形の良い頭になるわけです。
頭の形を気にする親御さんも結構多いですよね。
吐き戻しも防ぐことができる
また赤ちゃんが吐き戻しをしにくくなるというメリットもあります。
うつぶせで寝る方が胃を圧迫して吐き戻ししやすくなりそうですが、実は逆なのです。
うつぶせで寝ると胃と食道をつなぐ部分が上向きになるため、逆流しにくくなります。
ミルクを飲ませた後げっぷを出させるのは、ミルクの吐き戻しを防ぐためです。
赤ちゃんが寝ている間に吐き戻しをすると、吐瀉物が詰まって呼吸を妨げることがあるので注意が必要です。
赤ちゃんの健全な成長にも良い
うつぶせ寝は仰向け寝よりも体をよく使い、筋肉を発達させるのに役立ちます。
顔を左右に動かすのに首の筋肉を使ったり、頭を持ち上げようと腕や肩、背中の筋肉を使います。
その結果体の健全な発達が促進され、首すわりや寝返り、ハイハイが早くできるようになったりします。
また体をよく動かすことで程よい疲労が溜まり、ぐっすり熟睡できるようになるわけです。
寝返り防止グッズを使う
このようにうつぶせ寝にも色んなメリットがあることがわかりました。
SIDS(乳幼児突然死症候群)の問題でうつぶせ寝が危険視されていますが、こうした理由から日本でもうつぶせ寝が推奨されていた時期があるのです。
無理やりうつぶせで寝かせる必要はありませんが、もし赤ちゃんがうつぶせで寝ていてもちゃんと呼吸できているか、チェックしてあげればよいのです。
とはいえ夜大人たちが寝ている時間まで年中見張っていることも難しいです。
また赤ちゃんが寝返りができないうちは、やはり仰向けで寝かせた方が安心です。
その場合は寝返りを防止するためのクッションなどのグッズもありますから、こうした寝返り防止グッズを使っても良いでしょう。
呼吸しやすい布団を使う
万が一うつぶせ寝で口や鼻を塞いでしまうような寝方をしても、呼吸しやすい布団を使えば良いと思いませんか。
ふわふわで柔らかい敷き布団やマットレスよりも、硬い敷き布団やマットレスの方が顔が沈み込まずに呼吸しやすそうですよね。
また布団で注意するのは敷き布団だけではありません。
掛け布団が顔を覆ってしまって窒息してしまうことも考えられます。
そのため赤ちゃんには重い掛け布団ではなく、軽くて通気性の良いものを使ってあげるようにしましょう。
もし赤ちゃんに大人と同じ掛け布団を使っているとしたら、赤ちゃんには重すぎる可能性があります。
ですから赤ちゃんには専用のベビー布団を使ってあげた方が良いです。