羽毛が濡れると臭いが発生する
羽毛布団から動物園で嗅いだことのあるような、きつい臭いが発生することはありませんか。
特に羽毛布団を洗ったり、しばらく保管してあった押入れから出したとき、臭いが発生することがあります。
おそらく中の羽毛が水で濡れたり、湿気を帯びて水分を含んでしまうとこのような現象が起きやすいようです。
特に安物の羽毛布団にありがちなのですが、臭いが発生した羽毛布団はもはや使い物になりません。
再度洗いなおしても、クリーニングに出しても一向に臭いは取れません。
臭いままの羽毛布団を使って寝ていても気持ちが悪くなるだけですので、買い直すことをおすすめします。
臭いの原因は羽毛の洗浄不足
さて、羽毛布団の中には何度も洗っても臭いが発生しないものもあるのに、なぜ臭くなってしまうのでしょうか。
大きな理由の一つに中に入っている羽毛の洗浄が不十分であることが考えられます。
日本で製造された羽毛布団は一定の基準をクリアするまで念入りに洗浄するため、臭いが発生することはあまりありません。
しかしながら海外で製造された羽毛布団は洗浄が不十分であると油脂分が多量に残っており、水分を含んだときに臭いがきつくなります。
中国産の羽毛は要注意
産地で区切ってしまうのはどうかと思いますが、日本にも多く出回っている中国産の羽毛布団は洗浄が不十分であることが多いようです。
先ほど申し上げたように中国産の羽毛はコストを減らすために洗浄を短時間で済ませる傾向があり、洗浄が不十分であるために臭いが発生しやすいです。
また中国産の羽毛は飼育段階からいくつもの問題を抱えています。
中国で飼育されている水鳥は狭い小屋で衛生面も整っていない環境で育てられ、ストレスを抱えていることが少なくありません。
さらには食事も栄養価の少ない餌ばかり与えられ、質の高い羽毛が育つような環境にないのです。
飼育期間も羽毛の臭いに影響する
水鳥にはグースとダックの2種類があり、一般的にはダックの方が臭いが発生しやすいようです。
しかしながら羽毛の種類よりも、飼育環境や飼育期間が大きく影響しています。
中国の水鳥の飼育環境は先ほど申し上げた通りですが、それに加え、飼育期間も30日から40日と短めに設定されています。
飼育期間が短いとふんわりと空気をたっぷり含んだ嵩の高い羽毛にはなりませんし、未成熟な羽毛は臭いも油脂分が多いのです。
そのため、飼育期間の短い羽毛よりもさらに念入りに、長い時間をかけて洗浄しなければ臭いはどうしても発生してしまうのです。
臭いの発生を徹底的に除去、高品質の羽毛布団はこちら
中国産の羽毛布団に限定するわけではありませんが、コストを抑えるために品質を抑えてしまうとこのような問題が発生します。
それでも安い羽毛布団が流通しているのは、どうしても需要があるからなのでしょう。
しかし値段の高い羽毛布団は確かに買うのに勇気がいりますが、長い目で見るとコストパフォーマンスは決して悪くありません。
ものによりますが、良い羽毛布団は寿命も長いですし、下手に安い羽毛布団を買ってすぐに捨ててしまうよりはよっぽど経済的でしょう。
抗菌防臭加工された羽毛布団
どうしても臭いが気になるという人は、羽毛(原毛)自体を抗菌防臭加工した羽毛布団もおすすめです。
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