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羽毛原料の産地偽装問題とは
2016年春頃、羽毛布団の産地偽装問題がニュースになりました。
2015年の国内に輸入された羽毛原料のデータを見ると、約8割が中国と台湾から輸入されています。
それにも関わらず、実際に販売されている羽毛布団は、約半数が欧州産の羽毛が使われていると表示されていたのです。
実際に輸入されている欧州産の羽毛原料は、全体の2割弱しかないのに、この数字はおかしいという話です。
これでは羽毛布団を買うのも躊躇してしまいますが、羽毛原料の産地偽装に騙されない方法はないのでしょうか。
今回は産地偽装に騙されないために、羽毛布団の正しい選び方をご紹介したいと思います。
羽毛布団の中身は見えない
正直布団は中身が見えないため、どんな素材が使われているのか分かりにくいものです。
羽毛布団も同じ、羽毛の産地など分かるはずもなく、使い心地やニオイ、かさ高などで判断するしかありません。
羽毛布団の生地を切って、羽毛を取り出せば、ある程度羽毛の質はわかります。
しかし生地を切ってしまえば、羽毛布団として機能しなくなってしまいますので、現実的ではありません。
産地偽装の実態について
なぜ羽毛原料の産地偽装問題が出るのか、価格競争に勝つためのコストカットのためなのでしょう。
実態はどうでしょうか、本当に表示と違う羽毛原料が使われているのでしょうか。
推測ですが、実際欧州産の羽毛を使っているものの、安い中国産の羽毛を混ぜるなどして、かさ増しをしているのかもしれません。
あるいはまったく違う産地の羽毛原料が使われている羽毛布団もあるかもしれません。
羽毛布団は実際に店頭で確認する
羽毛布団選びに失敗しないために、店頭に直接赴いて羽毛布団を見てみるのも良いでしょう。
信頼のおける店舗であれば、あきらかに低品質な羽毛布団は取り扱わないと思いますし、品質が悪ければそれなりのお値段になっています。
それに、実際に羽毛布団を見に行けば、上質な羽毛布団であるか、低品質であるかぐらいは自分でも確かめることができます。
どのくらいふっくらしていて、どのくらい暖かいのか、ニオイはないのかも、体感できるはずです。
少しでもおかしいと感じたら、店員さんに確認してみればよいのです。
とはいっても、店頭で確認したからといって、極端に違う羽毛原料を使っていない限り、産地偽装しているかどうかまではわかりません。
多少違う産地の羽毛原料が混ぜられているぐらいだと、プロでも判別は難しいということは覚えておきましょう。
羽毛布団のメーカーを確認する
ではどうすればよいのか、それは羽毛布団を製造しているメーカーがどこかを確認することです。
例えば寝具の老舗であり、リーディングカンパニーである西川グループであれば、コストカットのために産地偽装する可能性は低いといえます。
特にネット通販などで羽毛布団を購入する場合、信頼できるメーカーかどうかを確認するのが一番です。
昨今はネットで羽毛布団を買う人が増え、日本人のほとんどはネットで羽毛布団を買うことが多いようです。
楽天やAmazonといったモールを見ると、たくさんの羽毛布団が販売されていることが分かります。
ネットで羽毛布団を買うメリットは自宅で簡単に注文でき、決済から配送まで簡単に済ますことができる点です。
逆にデメリットとしては、実際にどんな羽毛布団であるか、商品説明や画像でしか判断できないという点が挙げられるでしょう。
これでは産地偽装しているかどうかなど、ほぼ100%見極めることは不可能ではないでしょうか。
この場合も一番信頼できる方法は、羽毛布団を作っているメーカーがどこかを確認することなのです。
羽毛の種類や量もきちんと確認する
なお当然ながら、使われている羽毛の種類や量によっても、羽毛布団の値段は変わっていきます。
例えばフランス産の羽毛を使った羽毛布団なのに安い、と思ったらダウン率や羽毛の量も確認してみてください。
羽毛布団には、必ずダウンとフェザーという2種類の羽毛が入っており、ダウン率が高いほど良い羽毛布団とされています。
一般的にはダウン率が85%以上が良い羽毛布団であり、さらに90%以上であればもっと良質な羽毛布団であるといえます。
ダウン率が高いほど羽毛布団もふわふわとし、弾力性や保温性が向上するのです。
さらに使われている羽毛の量ですが、シングルサイズで1.2kg、ダブルサイズで1.7kgから1.8kg程度が理想です。
これより少ない量であれば、当然保温力は低下しますし、値段も安くなるのです。
もし少ない量でも十分な保温性が確保できる良質な羽毛であれば話は別ですが、一般的には羽毛原料が少ないほど価格も下がるものです。
ちなみに羽毛の量を減らして保温力を下げた、合い掛けふとんや肌掛け布団もありますので、間違わないようにしてください。
羽毛布団の生地も価格に影響する
なお羽毛布団は中綿に使われている羽毛に目が行きがちですが、生地の良しあしも価格に影響するのを忘れてはいけません。
例えば楽天で羽毛布団を検索すると、安い羽毛布団が数多く出てきます。
フランス産羽毛を使っているし、ダウン率も高い、羽毛の量も多いのに安い羽毛布団があったら、生地も確認してみてください。
もし生地に綿100ではなく、ポリエステルが使われているとしたら、生地でコストダウンしていると思われます。
一般的には綿よりもポリエステルの方が安いため、どんなに良い商品説明をしていても、単純にコストダウンを狙っている可能性があります。
ポリエステルが絶対に悪いというわけではありませんし、価値の高いポリエステル素材が存在するのも事実です。
しかし、産地偽装してまでコストダウンするぐらいの羽毛布団であれば、生地でもコストカットしている可能性が高いと考えられるのです。
たかが羽毛布団の生地と思われるかもしれませんが、生地は直接肌に触れるため、寝心地に影響する要素の一つです。
綿100%か綿の混紡率の高い生地を使っていれば寝心地も吸湿性も良いですし、産地偽装された羽毛布団を買うリスクも下がるのではないでしょうか。
快眠博士の羽毛布団がおすすめ
快眠博士の開発したプラチナヴェールは、産地偽装していないフランス産ダックダウンを使用しています。
ダウン率も90%、こだわりの生地を2種類用意した、上質な羽毛布団です。
またそれでも天然の羽毛は信用できないという方は、人工羽毛を使うという手もあります。
天然羽毛のような動物のニオイもなく、洗える、安いという利点があります。
正直ネットで羽毛布団を買う場合、良質な羽毛布団を見極めるのは本当に大変ですし、心が折れてしまいます。
店頭に見に行ってみるのも良いですし、ネットで購入する場合も、モラルの高いお店やメーカーを探した方が、早く良い羽毛布団に出会える可能性が高いです。
こちらの布団って信頼できる?ダウンパス羽毛布団とはという記事も参考になるので、ご覧ください。
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