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赤ちゃんの睡眠環境は大事
人生の3分の1を占める睡眠ですが、赤ちゃんは大人よりもたくさんの時間を寝て過ごします。
加えて赤ちゃんは大人よりも免疫機能が低く、お肌や骨格もデリケートなため、大人以上に赤ちゃんにとって睡眠環境を整えることは大事です。
睡眠環境を整えるとは温度や湿度、寝具、明るさや周囲の音など快適性だけでなく、落下物がないことやベッドからの転落など安全面も考慮しなくてはなりません。
快適な睡眠が得られる環境であれば夜泣きに悩まされる回数も減るでしょうし、親御さんにとってもメリットはあるはずです。
赤ちゃんの安眠を妨げる要因
まず赤ちゃんが安眠を手に入れるには、お腹が満たされていること、おむつやパジャマ、寝具が快適で清潔であることが大切です。
大人でもお腹が空いて眠れないという経験があると思いますが、赤ちゃんもお腹が満たされていないと眠りたくても眠ることができません。
赤ちゃんが眠りにつく前にミルクやおっぱいを上げ、いつ目が覚めてもミルクを上げたり、授乳できるような環境を作っておくと良いでしょう。
またおむつが汚れていると夜泣きの原因にもなりますし、寝具が蒸れていたり汚れていたりすると不快なために深い眠りにつくことができません。
大人でもそうだと思いますが、赤ちゃんは大人ほど目があまり見えない分、肌から感じる感触にはとても敏感なのです。
日中は明るく夜は暗い環境にする
赤ちゃんは基本1日中寝ているものですが、寝ている間の明るさを調整することも大切です。
夜は部屋を暗くするのは良いのですが、日中も真っ暗な環境にしてしまうと、赤ちゃんは昼と夜の区別ができなくなり、夜泣きの原因にもなります。
とはいえ日差しが直で当たるような環境は望ましくないので、日の光が感じれる程度にカーテンを閉めて調整してあげると良いでしょう。
赤ちゃんは目がそれほど見えていないといっても明るさを感じる程度の視力はあります。
日中は適度に明るく、夜は暗い環境を意図的に作り出すことで、赤ちゃんの睡眠リズムも整ってきます。
赤ちゃんが寝ているときは音も調整しよう
日中でも、赤ちゃんが寝ているときはテレビのボリュームを落としたり、話し声を小さめにしてあげた方が赤ちゃんは安眠しやすくなります。
携帯をマナーモードにしていなかったり、目覚まし時計が鳴ったりすると赤ちゃんもびっくりしてしまいますから、不意に大きな音が鳴らないように配慮します。
とはいえ全くの無音が良いわけではありませんので、多少の話し声は心配する必要はありません。
母親のお腹の中にいるときもある程度音は聞こえていますし、心臓の音などを聞きながら眠っていたという経験があります。
ですから母親の声が聞こえると安心するものですし、添い寝をして心臓の音を聞かせてあげるのも良いでしょう。
赤ちゃんに最適な寝具選び
赤ちゃんの安眠のために、寝具にも気を使いましょう。
寝具は温度や湿度を調整してくれますし、肌に直接触れるので、肌触りやお肌にやさしいことも大切な要素になってきます。
そもそもベッドが良いのか布団が良いのかという話ですが、これはどちらも長所短所があるので、それぞれの環境に合わせるべきだと思います。
柵があるベッドであれば転落の心配もありませんし、周囲の物が落ちてきたり、ペットがいたずらする心配も少なく、安全面も高いでしょう。
しかし布団であれば添い寝できて赤ちゃんも安心しやすいですし、授乳もしやすいというメリットがありますが、安全面は下がります。
ドーナツ枕のメリットとデメリット
赤ちゃんの枕としてドーナツ枕を使う人も多いでしょうが、必ずしもドーナツ枕を使う必要はないと思います。
確かにドーナツ枕を使えば向き癖を防止して、頭の形がいびつになったり、絶壁になるのを防ぐことができるといわれています。
しかし赤ちゃんの寝返りを妨げるために蒸れてあせもができやすくなるというデメリットもあるでしょう。
赤ちゃんは大人のように背骨がS字型になっていませんし、枕を使う必要は必ずしもありませんので、どちらでもよいとは思います。
敷き布団は硬めの方が良い
赤ちゃんが寝る敷き布団やマットは柔らかいものよりも硬めの方が良いといわれています。
なんとなく柔らかい方が寝心地が良く安眠できそうですが、頭が沈み込んでしまい、背骨の健全な発達を妨げます。
また寝返りをしてうつ伏せになったときに、窒息してしまうリスクも高めるでしょう。
ですから極端に硬いものではなくても良いので、ある程度の硬さのある敷き布団やマットを選ぶようにしましょう。
またミルクを吐いたり、うんちやおしっこで汚れるので、洗えるように綿素材のタオルやシーツを敷くのは必須です。
敷き布団自体を洗えるものにしても良いですが、毎回敷き布団を洗うのは結構大変です。
掛け布団は軽くて肌触りの良いものを選ぼう
赤ちゃんにとって掛け布団の重さは大人以上に負担をかけます。
当然重すぎる掛け布団は安眠を妨げますし、身動きすらとれないこともあります。
ですから赤ちゃんの掛け布団は軽い方が良く、なお保温力があり、蒸れにくいものが良いでしょう。
敷き布団同様、ミルクやうんち、おしっこで汚れる可能性があるので洗えるタオルや掛け布団がおすすめです。
ただ赤ちゃんは体温が高く、大人ほど暖かい寝具でなくても良いでしょう。
部屋を暖かくしておけば、2枚も3枚もかける必要はありません。
肌触りが良く吸湿性のあるバスタオルをかけたり、寒ければ軽い毛布や肌掛けをかけて温度を調節します。
赤ちゃんは大人ほど体温調節がうまく出来ませんので、手足が冷たくなっていないか、首や背中に汗をかいていないかチェックしながら調節してあげましょう。
化学繊維よりも天然繊維がおすすめ
赤ちゃんの肌に直接触れる肌着や寝具は化学繊維よりも天然繊維がおすすめです。
化学繊維は価格も安く手入れがしやすいですが、お肌の敏感な赤ちゃんにとっては刺激になって、アレルギーの原因になったりもします。
化学繊維といえばポリエステルやアクリル、ナイロンなどがありますが、出来れば避けた方が良いでしょう。
ですから化学繊維よりも天然繊維、たとえば綿やウール、シルクなどがおすすめです。
どれにすればよいか迷ったら、綿素材でよいと思います。
綿は肌触りも良く、吸湿性もあり、何よりお肌への刺激が少ないので、赤ちゃんの肌着や寝具に良く使われます。
なおちょっとお高いイメージがありますが、天然シルクも赤ちゃんにとって色んなメリットがあります。
肌触りが良く、タンパク質でできているためお肌にやさしいことはもちろん、保温性、保湿性、通気性に優れています。
適度な水分が含まれているので、静電気も発生しにくく、通気性に優れているので、室内干しでも十分乾燥しやすいです。