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おすすめ防ダニマットレスの素材と構造
マットレスを衛生的に保ちたいと考えている人にとって、ダニの繁殖しにくいマットレスであることは重要です。
不衛生なマットレスではダニが繁殖し、ダニの糞や死骸によってくしゃみ、鼻づまり、かゆみといったアレルギー症状が引き起こされるからです。
防ダニ対策が期待できるマットレスは、どんな素材や構造のマットレスでしょうか。
防ダニマットレスを選びたいとき、どんな点に注意すればよいか、ご紹介したいと思います。
スプリングコイルマットレス
一般的なマットレスは、ポケットコイルやボンネルコイルなどがありますが、コイルスプリングを使用しています。
コイルマットレスの場合、コイル自体にダニが繁殖することはなく、一見防ダニ効果が期待できます。
しかしコイル自体を不織布でくるんでいますし、不織布や中綿が何層にも重なっていますから、ここにダニが住みつく可能性があります。
もちろん一般的な敷布団よりはダニが繁殖しにくいですが、マットレスの中では防ダニしにくいマットレスといえます。
またコイルマットレスは基本的に分解することが難しく、カバー以外を洗うことができません。
洗濯ができないという点も防ダニマットレスといえない理由です。
ウレタンマットレス
一方でウレタンマットレスはどうでしょうか。
ウレタンは空気や湿気を通しにくいので一見ダニが繁殖しやすい素材のように思われます。
しかしながらウレタン自体にダニが入り込むことが難しいため、一般的な綿布団などに比べダニは繁殖しにくいといえるでしょう。
ただウレタンを覆っている側生地などにダニが繁殖する可能性はあります。
特にウレタンは蒸れやすいですから、汗をかいたり、フケや垢、皮脂などが付着すれば、ダニに餌を与えることになり、繁殖しやすくなります。
側生地を取り外せるタイプのマットレスであれば、こまめに洗うことでダニの繁殖を防ぐことはできます。
ですから側生地の脱着が可能なウレタンマットレスであれば、防ダニマットレスといえるでしょう。
なお側生地の素材は綿などの天然素材だとダニが住みつきやすいので、ポリエステルなどの化学繊維を使用したものをおすすめします。
ウレタン自体もオープンセル構造など、ウレタン内部にいくつもの通気孔があり、通気性が良いという特徴があります。
このような構造のウレタンだと、防ダニ効果がなお期待できるでしょう。
高反発ファイバーマットレス
次にブレスエアーなどの3D構造の高反発ファイバー素材を使用したマットレスはどうでしょうか。
高反発ファイバー素材はおよそ9割が空気で構成されており、マットレス内部の通気性が非常に良いという特徴があります。
湿気が溜まりにくいのでダニが住みつきづらく、繁殖しにくいマットレスといえます。
その際、側生地も取り外せて洗えるタイプのマットレスだと、防ダニ効果のかなり高いマットレスです。
なお側生地の素材がポリエステルでメッシュ生地になっていると、なお通気性が良くダニもほぼ繁殖できません。
側生地が綿だと吸湿性があって敏感肌やアトピー肌の人には良いのですが、ポリエステルに比べるとダニが繁殖しやすいといえます。
側生地に綿を使用している場合は、コア材から取り外してこまめに洗濯することをおすすめします。
高反発、高弾性でクッション性があり、好き嫌いはありますが、通気性の良さと相まって快適な寝心地です。
もう少し柔らかさや弾力性が欲しいという人には、高反発ファイバーとウレタンを使用した多層構造のマットレスがおすすめです。
敷布団よりマットレスがおすすめ
防ダニ効果を期待するなら、断然敷布団よりマットレスを使用することをおすすめします。
何故なら敷布団は、ダニの好む素材を使用していたり、ダニが内部に入り込みやすい構造になっており、ダニが繁殖しやすいからです。
特に綿などの天然素材を使用している敷布団は、ダニがたくさん住みついている可能性があります。
中には防ダニ加工のされた敷布団もありますが、薬剤も使用に応じて効果が薄れてきますし、永久的にダニが増えないわけではありません。
何年も使用することを考えると、薬剤などに頼った防ダニ布団はおすすめできないわけです。
それでも布団を使用したい場合や、やはりこまめにダニを除去しなければなりません。
普段のお手入れとしては、布団を天日干しする、布団乾燥機にかける、掃除機でダニの死骸や糞を吸引するなどです。
また防ダニシーツを活用して、ダニが布団内部に入り込まないようにするのも一つの手です。
それでも徐々に汚れは溜まっていきますので、たまには布団専門のクリーニング業者にお願いすると良いでしょう。
布団の防ダニをいくら頑張っても、住居自体が不衛生だとあまり意味がありませんので、家庭環境を衛生的にするのも忘れないようにしましょう。