防ダニ加工よりダニが住みにくい羊毛布団

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羊毛布団はダニが発生しにくい

あなたはどんな布団を使っているでしょうか。

綿布団でしょうか、羊毛布団でしょうか、それともポリエステルの布団でしょうか。

布団はダニが溜まりやすい場所といわれています。

布団に生息するチリダニなどは、体長は0.5mm以下で目には見えませんし、人を刺すこともありません。

かといって人間に全く害がないかといえば、そういうわけでもありません。

ダニの死骸やフンを吸い込んでしまうことで、喘息や鼻炎、アレルギーなどの原因になりうるからです。

ダニ対策には天日干しが良いといっても、完璧にダニを取り除くことは不可能でしょう。

でしたら、なるべくダニの発生しにくい布団を使う方が良いのではないでしょうか。

意外かもしれませんが、羊毛布団はダニの発生しにく布団だといわれています。

天日干しができない布団もある

まずダニ退治をするには、天日干しをした方が良いのは間違いありません。

ただ天日干しすれば良いというわけではなく、正しい天日干しの仕方が存在します。

布団の正しい干し方はこちらに書かれているので、よろしければご覧ください。

また逆に天日干ししない方が良い布団があるというのも、知っておいた方が良いでしょう。

天日干しをすることで布団の表面と内部を乾燥させ、湿気を追い出すことができます。

また日光には紫外線が含まれているから、布団内の雑菌を退治することもできます。

しかし天日干ししたからといって、布団内のダニを全て退治できるわけではないのです。

ちなみに天日干しできるのは、綿布団かポリエステルの布団です。

羊毛布団は天日干しできないことはありませんが、なるべく短い時間で済ませた方が良いでしょう。

綿布団はダニが発生しやすい

実はダニが発生しやすい布団は綿布団といわれています。

なぜなら綿布団は吸湿性が高いものの、放湿性が弱いため、湿気を溜め込みやすい性質を持っているからです。

綿布団をしばらく使っていると、ずっしり重たくなることがありますが、これは水分をたくさん溜め込んでいる可能性があります。

なお、ダニが生息しやすい環境は、適度な温度と高い湿度がある環境です。

そのため、湿気を溜め込んだ布団内は、ダニにとって居心地の良い環境になってしまうのです。

ですから綿布団を使っている人は、天日干しは必ず、しかもこまめに行った方が良いでしょう。

防ダニ加工は永久ではない

一方でポリエステルの布団はどうかといえば、ポリエステル自体は吸湿性が低く、湿気をほとんど溜め込みません。

そのため綿布団よりもダニが発生しにくいといわれますし、防ダニ加工を施すことも可能です。

しかしながらポリエステルの布団は湿気を吸わない分、蒸れやすく、寝具内の湿度が上がってしまいます。

その結果ダニが生息しやすい環境を作り出してしまいますし、蒸れて快眠できるかどうかは疑問の残るところです。

また、防ダニ加工をしても、何年か使っていれば、防ダニ効果がなくなってしまうこともあるでしょう。

羊毛布団は湿気が溜まりにくい

では羊毛布団はどうかといえば、ゼロではありませんが、実はダニが発生しにくいといわれています。

動物系繊維だから、ダニが発生しやすいと思われる人も多いでしょう。

しかし羊毛は繊維自体が湿気を吸ったり、放出を繰り返すため、湿度をコントロールすることができるのです。

そのため、蒸れがなく、1年を通して湿度を一定に保ち、快適な睡眠環境を作り出します。

つまり羊毛布団は湿気を溜め込まないため、ダニの好む高い湿度になることがなく、ダニが生息しにくい環境なのです。

このように羊毛布団は繊維自体が湿度をコントロールするため、布団の中は常に乾燥しています。

ですから天日干しなどのお手入れが不要で、むしろ天日干しすることで繊維が壊れてしまう恐れもあるでしょう。

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このように意外でしたが、羊毛布団はダニが生息しにくい布団であることが分かります。

ただ羊毛自体にアレルギーを持っている人もいると思うので、その場合は使用を控えた方が良いでしょう。

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