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羊毛布団の特長
羊毛布団は冬でも夏でも快適
羊毛布団とはその名の通り、羊の毛を使ったお布団のことです。
英語ではウールともいいます。
羊毛布団は決して安い布団ではありませんが、それを補うメリットがあります。
羊毛というと温かい、ふわふわでもこもこしていて、保温性が高い素材だと思われていませんか。
確かに保温性は羊毛の長所の一つですが、それだけではありません。
羊毛は保温性だけではなく、ふわふわとして柔らかいのに適度な弾力性もあり、布団にとっても適した素材で昔からファンが多いのです。
また意外にも吸湿性、放湿性にも優れており、夏場でもジメジメとして湿った感じがありません。
その秘密は渦を巻いたような形状のクリンプと呼ばれるちぢれにあり、空気を含んでいるために保温性が高く、通気性も兼ね備えています。
それに加え、湿気や人の汗を吸って温かくなるので、冬場でも体を冷やすことなく、しっかり温めてくれますので、快眠できるのです。
こうした特性を生かし、羊毛は敷き布団にも掛け布団にもよく使われます。
羊毛の種類
羊にもたくさんの種類がいるように、羊毛にも種類がたくさんあります。
羊を大きく分けるとメリノ種、獣毛、その他といった感じですが、キャメルやカシミア、アルパカは獣毛に分けられます。
その中でも布団として良く使われるのは、ニュージーランドやオーストラリア、イギリス、フランス産で、特にメリノ種と呼ばれる羊毛が適しています。
中でも日本ではフランス産メリノウールがバルキー性(かさ高性)が比較的高いため、布団の素材として良く使われています。
ちなみにオーストラリア産のメリノウールは繊維が細く長く、肌触りに特長があるため、肌に直接触れる寝具や衣料品にもってこいです。
羊毛の耐久性
羊毛布団は一般的に5年程度使えるといわれていますが、当然使い方や保管の仕方によっても異なるでしょう。
また掛け布団よりも敷き布団の方が、体圧がかかりますし、汗もたくさん吸いますので、寿命は当然短くなります。
また綿よりも弾力性があるものの、へたってしまうと回復にくいという欠点があります。
とはいえ放湿性に優れているため、綿ほどこまめに日干しをしなくても長持ちします。
羊毛の臭い
羊毛の臭いが気になるという人が中にはいらっしゃいます。
どうしても動物系繊維のため、全く無臭というわけにはいきませんが、臭いがきつい場合は産地や収穫の時期、加工方法などになんらかの問題があるのかもしれません。
特に洗い加工をしっかりしていない素材を使用していると、繊維に付着していた脂肪分が臭いの原因になったりします。
とはいえしっかり洗ったからといっても多少臭いは残りますし、洗いすぎることによって羊毛の機能が低下する恐れもあります。
また使用中に臭いがきつくなった場合は、干して乾燥させることで臭いが軽減します。
羊毛布団は体に良い
羊毛布団は先ほどから書いている通り、保温性の他、吸湿性と放湿性に優れているため、快適な寝心地を提供してくれます。
快眠は睡眠の質を高め、健康にとって良い影響を与えてくれることは間違いありません。
寝ている間にかいた汗を吸って、すぐに外部に放出してくれるため、いつでもさらっと蒸れずに眠ることができます。
実は羊毛布団のこうした機能は生まれたばかりの赤ちゃんにとっても良い影響を与えます。
赤ちゃんの体温調節機能を助ける
赤ちゃんは大人に比べ、体温調節機能が低いといわれています。
それもそのはず、母親の胎内にいるときは自分で体温を調節する必要がないので、まだ発達していないのです。
しかし羊毛布団は自然と温度、湿度を調整することができますので、赤ちゃんの体温調節を助けることができるのです。
赤ちゃんの肌着や寝具に気を使う親御さんも多いと思いますが、羊毛のこうした機能は赤ちゃんにとっても有難いものです。
リウマチにも良い
リウマチは梅雨の時期になると症状が悪化するといいますが、おそらく湿気が関係しているのでしょう。
特に現代はマンションなど、気密性の高い住宅が当たり前ですから、どうしても湿気がこもりがちになります。
一般的な布団に使われる綿などは吸湿性はあるものの、放湿性が低いため、布団が湿りやすいという欠点があります。
リウマチが高い湿度や低い温度によって悪化することが多いため、温度や湿度の管理は非常に大切です。
保温性や吸湿、放湿性に優れた羊毛布団は湿気をため込まないため、リウマチ持ちの方にとっても快適な布団なのです。
ただ羊毛布団の機能を最大限生かすには側生地にもこだわった敷き布団の方が良いです。
羊毛敷き布団の特徴を生かすにはニット生地がおすすめだそうです。
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