春はなぜ眠い?眠れない原因と睡眠の質について

寝不足
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春はよく眠れる?眠れない?

春眠暁を覚えずと昔から言われますが、ついぐっすり寝てしまって朝起きれないということがあります。

春は睡眠の質が高くなるように思いますが、一方で春は眠れない、睡眠の質が低いために朝起きれないと考える人もいます。

 

夜眠れないためか、明るい陽気のせいなのか、日中も学校や会社で眠気を感じ、ついうとうとしてしまうことがあると思います。

春はよく眠れるのか、それとも眠れないのか実際のところどうなのでしょうか。

 

春と睡眠の質の関係について紹介したいと思います。

春の眠りを妨げる原因

春は昼も夜もついぼーっとしてしまい、眠気を感じてしまいます。

睡眠時間はたっぷり確保しているのに眠いのは、もしかしたら睡眠の質が低いからなのでしょうか。

 

気圧の変化

よく春は気圧の変化から自律神経が乱れる人が多いといわれています。

春には移動性高気圧が日本にやってきますが、この気圧がやってくることで気圧が上がったり下がったりするわけです。

 

この気圧の波によって人間は自律神経に影響を受けます。

気圧が上がると交感神経が優位になり、気圧が下がると副交感神経が優位になるわけです。

 

通常人間は日中活動しているときに交感神経が優位になり、夜眠る時間が近づくときに副交感神経が優位になる心身がリラックスするようにできています。

夜眠るときに副交感神経が優位になれば、睡眠の質が高まりぐっすり眠ることができますわけですが、日中活動しているときに副交感神経が優位になってしまうと困りものです。

 

気持ちも身体も活動状態にないので、昼間に眠くなる、やる気が出ない、ぼーっとするという状態になってしまうわけです。

一方で夜睡眠の時間になったときに交感神経が活発になると、今度は眠れない、睡眠が浅いということになります。

 

このように気圧によって人間の自律神経が正常な状態にならず、春は眠れないと感じることがあるようです。

 

体の冷え

また体の冷えも春の睡眠の質を低下させてしまうことがあります。

三寒四温と昔から言われますが、春は暖かくなったと思ったら急に寒くなったりと、気温の上下変動が頻繁に起こります。

 

気候の変化に体がついていけず、自律神経が乱れてしまうことがあるでしょう。

また、つい薄着をしてしまったり、毛布を使わなかったり、薄い掛け布団で寝てしまうと体を冷やしてしまいます。

 

人間は寝ているとき深部体温を下げることで深い眠りにつくことができます。

体が冷えていると放熱がうまくいきませんから、深部体温が下がらないため睡眠の質が低下してしまいます。

 

眠る前にお風呂に入るのは体を温めて放熱を効率よく下げるためで、体が冷えているとよくないわけです。

特に春は暖かくなるので、気づいていないうちに体が冷えている「隠れ冷え」になっていることがあります。

 

手足を触ってみると冷たい、体温が35度台という人は体を温める工夫をしてみてください。

 

春の睡眠の質を高めるには

春に眠れない原因は気圧の変化と体の冷えであることがわかりました。

気圧の変化は自分ではどうしようもありませんが、なるべく自律神経が乱れないように対策することはできます。

 

夜寝るときは副交感神経のスイッチを入れ、日中は交感神経のスイッチをオンにする必要があります。

副交感神経を優位にするには下記のような方法があります。

 

  • お風呂にゆっくりつかり、体をしっかり温める
  • 蒸しタオルや温熱シート、ホットアイマスクなどを使って首元や目元を温める
  • アイマスクを使って光を遮断する
  • カーテンを閉め、明かりを調節して部屋を暗くする
  • スマホやテレビ、パソコンを見たり、ゲームをするのをやめてブルーライトを浴びないようにする
  • カフェインの入っていない温かい飲み物を飲んで体を温める

 

一方で交感神経を優位にするには下記のような方法があります。

 

  • 朝起きたらカーテンを開け、太陽の光を浴びる
  • 温かいコーヒーやお茶、紅茶などを飲む
  • 肉類や魚類、大豆製品や乳製品などの朝食をとる

 

起床時朝日を浴びることで体内時計がリセットされるといわれています。

人間の体内時計は25時間といわれており、一日の24時間と1時間ずれています。

 

朝日を浴びることでこの1時間の誤差を調整され、日中に向けて徐々に交感神経が優位になっていくわけです。

また朝日を浴びた後、14時間から16時間後に睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるといわれています。

 

このメラトニンは分泌されることで眠気を感じるようになり、深い眠りについて熟睡しやすくなります。

ですからメラトニンが分泌されるタイミングがずれないようにするためにも、朝日を浴びることは重要というわけです。

 

それから朝食を食べることで内臓が動き出し、体温が上昇するので交感神経が活発に働くようになります。

とくに肉類や魚類、大豆製品や乳製品などの食品にはトリプトファンが含まれているのでおすすめです。

 

トリプトファンは睡眠ホルモンのメラトニンを生成するために必要なアミノ酸です。

正常なホルモン分泌を促すことで、体内リズムが整い、自律神経の切り替えがスムーズにうまくいくようになるでしょう。

 

このように春は自律神経のバランスが崩れ、寝付きが悪くなることが考えられます。

自律神経の切り替えがうまくいくように工夫して、睡眠の質を高めるようにしましょう。

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