電車で寝ることの注意点
通勤時間や帰宅時間など、電車で寝ている人を良く見かけます。
昨今は睡眠不足の人が多いらしいですが、相当お疲れなのでしょう。
特に長い時間をかけて通勤している人などは、大切な睡眠時間の確保にもなりえます。
しかし電車で寝ることによって、睡眠不足解消になるのでしょうか。
電車で寝ると体が痛くなる
電車で寝るのは確かに気持ち良いですが、起きたときに肩や首、背中などが痛くなりませんか。
眠気が吹っ飛んですっきりした感覚を味わえる一方で、体の痛みを感じることもあると思います。
電車で寝るときはたいてい座席に座ったままの状態で寝ているのでしょう。
電車の座席はクロスシートと呼ばれる、横に長い椅子であることが多いです。
背もたれを倒すこともできませんし、横に座っている人もいるでしょうから、横になることもできません。
また寝返りもできませんし、体を大きく動かすことも制限されるでしょう。
当然布団に横になっているときに比べ、肩や首、腰や背中にかかる負担は大きくなります。
つまり電車で寝ることで脳は休まることができても、体には負担がかかっている恐れがあるということです。
ですから、電車で寝るのを否定するわけではありませんが、あまり長時間寝ることはおすすめできないわけです。
夕方以降は電車で寝ない
いくら電車で睡眠時間を確保しても、やはり布団に横になって、まとまった時間睡眠をとる方が大切でしょう。
座席に座って寝るよりも、布団に横になってある程度の時間睡眠をとった方が、睡眠の質も高くなるはずです。
また通勤中など、朝や午前中に電車で寝るのはともかく、夕方の帰宅時に電車で寝るのはおすすめできません。
というのも、夕方寝てしまうことで、夜の睡眠に影響が出ることがあるからです。
例えば寝付きが悪くなったり、睡眠が浅くなる、寝る時間が遅くなるといった影響が考えられます。
そうはいってもつい寝てしまう、疲れているから仕方がないという人もいるでしょう。
電車で寝てしまう人はやはり、根本的に睡眠時間が足りていないことが往々にしてあります。
ですから、夜寝る時間をしっかり確保すれば、つい電車の中で寝てしまうのを防げるかもしれません。
朝の通勤時間に寝てしまうのは仕方ないとして、帰りの電車ではなるべく寝ないように我慢し、家に着いてから布団に横になって寝るようにしましょう。
どうしても眠たくなるならあえて座席に座らない、カフェインを摂取するためにコーヒーを飲んだり、スマホを使ってゲームをしたり、本を読んだりしても良いでしょう。
ただし人によっては、カフェインを摂ることでかえって脳や体が覚醒してしまい、夜眠れなくなることがあるので要注意です。