ストレートネックは生まれつき?遺伝との関係

首のしわ
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ストレートネックは親からの遺伝?

昔からストレートネックによる首の痛みや肩凝りで悩む方もいます。

このような方は「ストレートネックって親から受け継ぐものなのかな?」という疑問を抱えることもあるでしょう。

 

ストレートネックは首や肩の痛み、手足のしびれが起きたり、自律神経のバランスが崩れて睡眠障害になることもあります。

そこで今回はストレートネックで悩む方のためにストレートネックと遺伝の関係性について解説します。

ストレートネックと遺伝の関係は専門家でも意見が真っ二つに分かれている

ストレートネックと遺伝の関係性についてですが、現状は専門家の間でも異なる意見が見受けられます。

そこでまずは複数の専門家の見解や考え方を取り上げながら、ストレートネックと遺伝の関係性を見ていきましょう。

 

ストレートネックの多くは遺伝的要素が強いという意見

東京都町田市にある整体「かわせカイロプラクティック」の院長でもある河瀬哲也さんによるとストレートネックの多くは先天的要素(遺伝)が強いと言います。

特にその傾向は女性に目立ち、ある調査によると日本人の約6割の女性がもともとストレートネックだということです。

【参考サイト】かわせカイロプラクティック「ストレートネック」

 

また河瀬さんによればこのような生まれつきストレートネックの方は無理にストレートネックを治す必要はないと言います。

その理由は生まれつきストレートネックの人は、その頸椎の形状が「正常」であるためとしています。

つまり遺伝的要素が強いストレートネックに関しては無理に矯正をすると逆に悪影響を及ぼす可能性があるということです。

 

ストレートネックは後天的要素が強いという意見

ストレートネックに先天的要素はあまり関係ないという意見です。

その主な理由ですが専門家によると「生理的湾曲」が関係していると言います。

 

健康な人の背骨には生理的湾曲と呼ばれる正しいS字カーブがあります。

そして正常な人の頸椎はストレートラインから30度~40度ほど反らした角度になっています。

 

しかし、ストレートネックの人はこの角度が30度以下になっています。

つまり、正常なS字カーブを描いておらず、頸椎がまっすぐなラインになっている状態をストレートネックと呼びます。

 

そして、このS字カーブのことを生理的湾曲といいますが、生理的湾曲は通常成長とともに発生するものです。

生まれたばかりの赤ちゃんの背骨は全体的に丸くカーブしており、正常なS字カーブを描いていません。

 

生理的湾曲が発生するのは首がすわり、立つようになってからとされており、この状態になって初めてS字カーブを描くようになります。

つまり頸椎がまっすぐな状態になるのは生まれつきではなく、成長後の生活動作によるものが大きいということです。

 

身体的に異常がない方であれば成長後は綺麗なS字カーブを描きます。

しかし、成長後何かしらの理由で頸椎の生理的前湾(カーブ)が消失されるため、ストレートネックに悩まされることになります。

 

これがストレートネックと遺伝の関係性は薄いという専門家の意見です。

ちなみに著名なタレント、スポーツ選手の治療も行ってきたさかいクリニックの酒井慎太郎氏も自身の著書「あなたの首の痛み・肩こりはストレートネックが原因です!」の中で「ストレートネックは先天的なものではありません」と綴っています。

 

その他、基礎解剖学の教科書にも生理的湾曲は成長とともに発生するものと記載されています。

 

ストレートネックで異常が現れた場合は速やかに適切な対処法を

前述のようにストレートネックは「先天的要素(遺伝)」「後天的要素」とで意見が分かれています。

つまり同じストレートネックでも遺伝が関係している場合もあれば、全く関係ないということもあります。

 

しかし先天的要素、後天的要素に関係なく、常に意識しておきたいことがあります。

それはストレートネックにより、体に異常が現れた場合には速やかに病院などで診察、治療を受けたほうがよいということです。

 

人によってはストレートネックを放置しておくと以下のような症状が現れることがあります。

 

  • 慢性的な首の痛みや肩の凝り
  • 頭痛、吐き気
  • めまい、ふらつき
  • 自律神経失調症
  • 背中の痛み
  • 腰痛

 

以上がストレートネックが引き起こすとされる弊害です。

日常生活で常に上のような症状を自覚するようになったら、前述のように速やかに対処するようにしましょう。

 

自身でストレートネックだと判断する方法

ストレートネックがどのようなものか頭で理解できていても、実際に自身でストレートネックか否かを判断するのは難しいです。

そのため、ここでは自宅でも簡単にできるストレートネック判断方法を一つ紹介します。まず、壁に頭・踵・おしり・肩甲骨をぴったりと付けてみてください。

 

そして正常な首の人だとこの4つの部位が綺麗に壁につきます。

しかし、頸椎がまっすぐな状態になっているストレートネックだと頭を壁につけるのが難しくなります。

 

もちろん無理やり壁につけようと思えばできますが、あごが上がり見た目的にも美しくはないため、すぐにストレートネックだとわかります。

 

現代はストレートネックになりやすい環境ということを理解しておこう

今回はストレートネックと遺伝の関係性について解説しました。

ストレートネックは先天的要素が関係していることもあれば、後天的要素が原因になっていることもあります。

 

そのため、ストレートネックとの付き合い方も先天的要素、後天的要素で異なることになります。

ただし、一つだけ注意しておきたいのはストレートネックが引き起こす辛い症状が顕著に現れるようになったら専門家に診てもらうことです。

 

ストレートネックは一般的に放置するのは好ましくありません。

また、現在はスマホやパソコンなどの影響でストレートネックで悩まされる方も増えています。

 

いわゆる「スマホ首」といわれるものです。

私たち現代人は常にストレートネックになりやすい環境で生活していることを理解しておき、異常が現れた場合は速やかに適切な対処法を取れるように準備しておきましょう。

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