長時間睡眠が引き起こす睡眠障害とは

昼寝
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長時間睡眠で体内時計が乱れる

体内時計という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

私たちは特段意識しなくても朝起きて日中活動し、夜になると眠くなるという行動パターンが体に染みついています。

このように日中は活動して、日が沈んで夜になると体が休息を求め、眠りにつくことができるのは体内時計があるからです。

しかし元々ロングスリーパーである人を除き、あまりに長時間睡眠をとっていると体内時計が乱れる可能性があります。

慢性的に長時間睡眠をとるような状態が続くと、概日リズム睡眠障害という睡眠障害になる危険性も出てきます。

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概日リズム睡眠障害とは何か

概日リズム睡眠障害とは難しい言葉ですが、簡単に言えば体内時計が壊れてしまうことによる睡眠障害です。

私たちの体内時計は多少の乱れであれば、数日で回復可能ですが、慢性的に乱れてしまうと回復することが難しくなってしまいます。

その結果好きな時間に眠れなくなり、夜中にならないと眠くならない、あるいは日中にならないと眠くならないなどの症状に陥ります。

概日リズム睡眠障害の症状パターン

症状としてはいくつかのパターンに分けられます。

  • 睡眠相後退症候群
  • 睡眠相全身症候群
  • 非24時間睡眠覚醒症候群
  • 不規則型睡眠覚醒パターン
  • 交代勤務睡眠障害
  • 時差症候群

睡眠相後退症候群、睡眠相前進症候群とは寝ている時間が後ろ、あるいは前にずれてしまう症状です。

どちらも寝るべき時間がずれてしまうので、早く寝ようと思っても中々寝付けない、あるいは寝るべき時間でない早い時間に眠くなってしまいます。

特に睡眠相前進症候群は高齢者に多い症状で、夕方など早い時間い眠ってしまい、夜中に目を覚まして、日常生活に支障が出ます。

また非24時間睡眠覚醒症候群は寝る時間が毎日少しずつ遅れてしまう症状で、決まった時間に寝ることができなくなります。

不規則型睡眠覚醒パターンとは、昼夜を問わず不規則に眠気が襲ってくる症状で、こちらも決まった時間に寝ることができなくなります。

特に不規則型睡眠覚醒パターンは深刻な症状で、体内時計が完全に壊れてしまった状態といえます。

最後に交代勤務睡眠障害は、シフト性の仕事をしている人などに多い症状で、入眠しにくくなったり、寝ている途中に何度も目を覚ますといった症状が出てきます。

大切なことは寝すぎないこと

では体内時計が乱れないようにするにはどうすればよいか、それは適切な時間の睡眠をとって起床時間が遅くならないようにすることです。

朝起きる時間によって寝る時間が決まるというように、起床のタイミングによって睡眠の質が決まるといっても過言ではありません。

私たちの体は朝目覚めてから、16時間以上たつことで睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されるようにできています。

つまり長時間睡眠をとることで、起きる時間が遅くなればなるほど、次に睡眠を必要とする時間もずれていってしまうというわけです。

朝起きたタイミングによって体内時計がリセットされ、また新たな一日が始まります。

ですから体内時計を正確な状態に保ち、毎日規則正しい生活をするためには寝すぎないことです。

 

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