Contents
パジャマの特徴と選び方
毎日の生活を健やかにするために欠かせないのが睡眠です。
昨今は睡眠を削る人が多いですが、健康的な心と身体を維持するためには、上質な睡眠が必要です。
上質な睡眠をとろうとするとどうしても寝具に目が行きがちですが、どんなパジャマを着て寝るかという視点も忘れてはなりません。
一口にパジャマといっても、素材や形などさまざまな種類があります。
快眠のためにおすすめのパジャマは何かは人によって異なりますが、ここではそれぞれのパジャマの特徴と選び方をご紹介したいと思います。
着心地が良いこと
心地よい快適な眠りを手に入れるために、パジャマに必要な機能はなんだと思いますか。
まず着心地が心地よいことではないでしょうか。
心地よいパジャマは着た瞬間、心も体もホッとするような感覚を味わえるものだと思います。
そのためには肌触りが良いこと、そして締め付けがないことです。
男性などは、硬めの肌触りの方が良いと考える人もいるかもしれません。
しかし一般的には柔らかくてなめらかですべすべしている、例えばシルクのような素材に肌触りの良さを感じる人が多いのではないでしょうか。
また締め付けがないこと、形状がゆったりしていてウェストゴムがきつくないパジャマを着て寝ると、心も体もリラックスして熟睡しやすくなります。
そのようなパジャマであれば、身体も動かしやすいので、睡眠中の寝返りも妨げず、上質な睡眠を得られやすくなります。
保温力がちょうど良いこと
それから保温力がちょうど良いことも、パジャマ選びにとって大事な要素といえます。
暑くても寒くてもダメ、季節によって変わる気温に合わせて、最適な保温力を持ったパジャマを選びたいものです。
寝ているときに感じる不快感は暑さや寒さだけではありません。
人間は寝ている間にコップ1杯分もの汗をかくといわれますが、かいた汗をしっかり吸って蒸れ感を抑えてくれるパジャマも不快感を軽減するのにかかすことができません。
このように温度や湿度をちょうどよく調節してくれる、これが良いパジャマに求められる機能といえるでしょう。
丈夫であること
最後におまけですが、丈夫なパジャマであることも良いパジャマの条件に加えておきたいです。
というのもパジャマが清潔であることも、上質な睡眠を得る上で大切な要素であるからです。
毎日使っているとパジャマには汗を吸収したり、皮脂などが付いて、必ず汚れていくものですから、パジャマを清潔に保つには、こまめに洗濯が必要です。
しかし洗濯を何度も繰り返すと、どうしてもパジャマの生地が傷んだり、型崩れして着心地が悪くなることも考えられます。
ですから、パジャマが丈夫であることも、パジャマ選びの要件に必要ではないでしょうか。
パジャマに使われている繊維(素材)
パジャマに使われている繊維にはいくつかの種類がありますが、代表的な素材は以下の通りです。
これらの素材を単独で使っているものや、いくつかの素材を組み合わせたものがあります。
- 綿(コットン)
- シルク
- 麻
- ポリエステル
綿(コットン)
パジャマに使われている代表的な繊維は綿ですが、肌触りがソフトでお肌にやさしく、吸湿性や吸水性に優れています。
比較的丈夫ですし、保温力も暖かすぎず、寒すぎず、夏でも冬でもオールシーズン使えます。
吸った汗もしっかり吸ってくれますし、何よりお肌に優しいので、敏感肌の人やアレルギー体質の人におすすめできる素材といえます。
ただやや放湿性に劣るため、ずっと着ているとジメジメして着心地が悪くなっていくことがあります。
綿のパジャマはこまめに洗って、清潔に保つことが上質な睡眠を得る上で大切です。
シルク
次にシルクですが、肌触りの良さは一番良いといっても過言ではないでしょう。
肌触りはなめらかですべすべ、上質な光沢感があり、パジャマの素材としても人気があります。
ただお値段が高めなのと、デリケートな繊維であることが欠点であるともいえます。
しかしながらシルクは人間の肌の近いたんぱく質でできており、保湿機能もあるため、お肌には良い影響を与えます。
また吸湿性に優れ、放湿性も高いため、汗をかいても蒸れ感がなく、快適な着心地が長く続く優秀な繊維です。
取扱いが難しいかもしれませんが、大事に扱えば、上質で快適な睡眠をサポートしてくれるでしょう。
麻(リネン、ラミー)
また麻はどちらかというと夏向きの繊維であるといえます。
通気性が高く、吸湿性、放湿性ともに高いため、汗をかいてもさらさらとした涼感が続きます。
天然繊維の中でも最も丈夫といわれていますので、繰り返しの洗濯にも耐えてくれるでしょう。
ただ通気性が高い分、保温力に劣り、冬場使うにはやや暖かさが足りないと感じる恐れがあります。
化学繊維(ポリエステル)
最後にポリエステルなどの化学繊維ですが、長所を上げるとすれば、安価であること、丈夫であること、乾きやすいことでしょうか。
丈夫なので繰り返し洗濯できますし乾きやすく、型崩れしにくいというのはパジャマにとってメリットです。
パジャマの素材として向いていないのは、やはり汗を吸ってくれないという点でしょう。
そのために天然素材に比べると快適さが劣りますし、お肌が弱い人などはあまり向かない素材ともいえます。
しかしながらこうした欠点を補うため、綿など他の繊維と混ぜることで、欠点を補完している繊維もよく見受けられます。
ただ天然素材100%に比べると快適さやお肌へのやさしさなどは劣るのではないでしょうか。
織り方でも変わる
生地の織り方によってもパジャマの着心地の良さや機能性は変わってきます。
織り方によって織物、編物に分けられますが、それぞれ長所と短所を持っています。
織物は丈夫で型崩れしにくく、ハリやコシがあります。
一方でニット地など、編み物は伸縮性があって肌沿いが良く、肌触りが柔らかいです。
肌触りの良さ、着心地の良さでいえば、編物に軍配が上がりますが、丈夫さでいえば織物というわけです。
このように同じパジャマであっても、素材や織り方、もちろん形状によってもパジャマの特性が違うことが分かりました。
どんなパジャマでも一緒とは思わず、あなたにとって最適な1枚を選んでみてはいかがでしょうか。