お肌にやさしい夏のパジャマの選び方
普段はおしゃれに気を使う人も、パジャマにはあまり気を使っていないということはありませんか。
睡眠は人生の3分の1も費やす大切な時間、パジャマ選びにも気を使いたいものです。
夏は汗をかくのでなるべく通気性が良くて、汗を吸ってくれる薄手のパジャマがいいですよね。
また汗がお肌を刺激したり、血行がよくなってお肌のかゆみを訴える人もいます。
お肌が弱くて乾燥しやすかったり、アトピー性皮膚炎にお悩みの方は、お肌にやさしい素材にもこだわりたいものです。
寝汗を吸ってお肌にやさしい天然繊維
夏のパジャマはやっぱり涼しくて通気性の良いものが良いですね。
しかしそれだけでは夏の寝苦しさを解消することはできません。
寝ている間は思っている以上に汗をかいているのをご存じですか。
汗をかきにくいという人も、水蒸気状になって汗が放出されているのです。
汗をちゃんと吸ってくれないパジャマを着ていると、蒸れてお肌がかゆくなったり、汗疹ができることもあります。
またパジャマとの摩擦によってお肌に刺激を与えたり、乾燥してかゆみを生じることもあるでしょう。
そうなると大事になるのはパジャマの素材です。
昨今は化学繊維を使ったパジャマも多いようですが、夏はやはり綿やシルクといった天然素材のパジャマをおすすめします。
ポリエステルなどの化学繊維を使ったパジャマはお肌に刺激が強く、汗を吸ってくれませんし、蒸れやすいです。
また、静電気も発生しやすく、お肌が乾燥したり、摩擦によってお肌が荒れてしまうという人もいるようです。
お肌の弱い方やアトピー性皮膚炎などにお悩みの方は、是非天然素材のパジャマを使うようにしましょう。
綿やシルクといった天然繊維のパジャマであれば、汗を吸ってなおかつお肌の保湿を妨げませんので、お肌には良い影響を与えます。
ゆったり締め付けのないパジャマ
また良い睡眠を得たければ、ウエストや首回り、手首や足首、身体全体を締め付けない、ゆったりしたパジャマを着ると良いでしょう。
ジャージやスウェットは一見ゆったりしていて、動きやすいですが、ウェストや手首、足首を締め付けてしまうので、パジャマ向きではありません。
ジャージやスウェットは化繊を使ったものが多いですし、生地も分厚く通気性があまりよくありません。
通気性が良くないと湿気がこもってじめじめしますし、特に汗を吸わない化繊を使っていると睡眠を妨げてしまう恐れがあります。
特にウェスト周りのゴムがお肌を締め付けるので、汗をかいても乾きにくく、汗疹やかゆみの原因にもなります。
その点、体を締め付けないパジャマは緊張感をほぐし、ゆったりリラックスして良好な睡眠へと導いてくれます。
副交感神経が優位になりますし、楽に皮膚呼吸もできるので、素材だけでなく、こうした締め付けの少ないパジャマを選ぶようにしましょう。
パジャマの素材は綿100%がおすすめ
パジャマの素材としておすすめなのは、吸湿性に優れ、お肌にやさしく通気性も良い綿をおすすめします。
保湿効果もありお肌の乾燥を防ぎ、静電気も発生しにくいため、お肌にとっては刺激が少ないです。
敏感肌やアトピー肌の人は綿100%のパジャマを着ると、湿疹やかゆみが起きにくいのではないでしょうか。
綿に化繊を混ぜた綿混も悪くはありませんが、綿100%に比べるとやはりお肌への刺激が違ってきます。
デメリットを挙げるとすれば、汗や皮脂を吸収しやすいので汚れやすかったり、シワになりやすいという点です。
しかし綿は割と丈夫な繊維ですし、水にも強く、こまめに洗えばなんら問題はありません。
シワの発生も洗濯の仕方や干し方で抑えられますし、アイロンかけも可能です。
また睡眠時に着るパジャマですから、シワがそれほど気になることもないでしょう。
綿の他にシルクもパジャマの素材としておすすめではあります。
人の肌と同じアミノ酸でできているため、お肌にはこの上ない相性を持っています。
しかしながら刺激や摩擦に弱く、水に弱かったり、洗濯機や丸洗いができない、天日干しも不可などお手入れが大変です。
吸湿性や放湿性もあり、汗を吸って放出してくれるため、綿に比べ蒸れ感が少なく、さらっとしてなめらかです。
もちろん静電気も起こりにくいですし、化繊のようにお肌を傷める心配もありません。
パジャマの素材としては大変優秀な素材ではありますが、お手入れがきちんとできるのなら着用をおすすめします。