布団に入るとかゆい原因と対策
布団に入ると体がぞわぞわとかゆみを感じることはありませんか。
もしかしたらダニが発生しているのかもしれないと、不安に感じることもあるでしょう。
ダニの可能性もありますし、そうでない可能性もあります。
いずれにせよ、体がかゆいままではゆっくりと安心して寝ることができませんね。
なぜ布団に入るとかゆくなるのか、その原因と対策について考えてみたいと思います。
かゆみの原因を解決して、ぐっすり快眠を手に入れましょう。
ダニの大量発生が原因かも
普段は平気なのに、布団に入ると体がかゆくなるのはダニの可能性も確かにあります。
どんなにきれいにしていても、布団の中にはダニが存在しています。
布団の中に存在するダニの多くはチリダニという小さなダニで、人に噛みつくことはありません。
しかしダニは非常に小さく肉眼で見ることができませんが、布団に入ったときに皮膚に付着することは十分に考えられます。
大量に発生したダニが皮膚の上で動いていれば、ぞわぞわとしたかゆみを感じることもあるでしょう。
もしダニが繁殖していることが原因であるならば、カバーを洗濯したり、布団を天日干ししてダニの数を減らすことが有効な対策となります。
布団が不衛生だと考えることで、脳が錯覚を起こし、かゆみを生じさせることもあります。
布団を清潔にすることは精神的にもかゆみ対策になるでしょう。
アレルギー反応が起きている!?
先ほどダニの話をしましたが、ダニはそれ自体アレルゲンとなりうる存在です。
生きているダニはもちろん、ダニの死骸や糞を吸い込んだり、肌に触れることでアレルギー反応を起こし、かゆいと感じることもあるでしょう。
もしかしたらダニにアレルギーをもっているかもしれないし、ある日突然ダニにアレルギーを起こすこともあるので注意しなければなりません。
対策としてはやはり布団を清潔にしておくことでしょう。
ベッドシーツやカバーは定期的に洗濯機で洗濯し、布団やマットレスは天日干しあるいは陰干しで乾燥させます。
布団やマットレスを干すのが難しいようであれば、クリーニングに出したり、掃除機などを念入りにかけるのもおすすめです。
ダニが原因ではないとしても、布団の素材自体にアレルギー反応を起こしていることも考えられます。
天然繊維がダメ、化学繊維がダメというふうに一括りにはできませんから、ご自身が使っている布団の素材を確認し、違う素材の布団を使ってみるのも一つの手でしょう。
ゴムアレルギーの人がラテックスの枕やマットレスを使ったり、そばアレルギーの人がそばがら枕を使うのは危険です。
また破格の羽毛布団なども洗浄が不十分であることがあり、雑菌が繁殖してアレルギーを起こすこともあるかもしれません。
それから布団はリラックスするために入る場所ですから、副交感神経が優位な状態になっていることが多いのも原因の一つです。
副交感神経が優位であると、人間の体は気管を狭め、お肌の防御機能も低下する傾向にあります。
かゆみの原因物質であるヒスタミンも分泌されるようになりますし、体が暖まることで血流がよくなり、かゆくなるのです。
アトピーや喘息の人が夜間症状が悪化するのもこのためだと考えられています。
皮膚が乾燥しているのかも
お布団に入る前はお風呂に入る人も多いと思いますが、ボディーソープやせっけんで体をごしごし洗ったり、熱いお風呂に入ることで肌も乾燥します。
肌が乾燥すると皮膚表面はボロボロの状態、バリア機能も低下してアレルギーの原因物質も入り込みやすくなります。
ただ血行が良くなっているのではなく、もしかしたら皮膚が軽いやけど状態になっているのかもしれません。
熱いシャワーを浴びたり、熱いお湯に浸かることで体がかゆいのであれば、少し温度を下げたり、40度程度のぬるま湯に浸かるようにしましょう。
特に冬はお肌が乾燥しやすくなりますから、乾燥した状態のまま寝るのではなく、必ず保湿するようにしましょう。
そして、お風呂から上がって、体温が少し下がった状態になってから、お布団に入ることをおすすめします。
昨今人気のある吸湿発熱素材を使用した布団カバーやシーツ、パジャマなどは、皮膚の水分を吸収するため、皮膚が乾燥しやすくなります。
平気な人もいますが、こういった素材を皮膚に触れる位置で使用してかゆみを生じている場合は、使用を控えた方が無難でしょう。