午後に眠くなる原因と対策
今の時期のようにちょうどいい気温だと、ついウトウト眠くなってしまいます。
特にお昼ご飯を食べて午後になると眠気が襲ってきて、仕事になかなか集中できないこともあるでしょう。
なぜ午後になると眠くなってしまうのか、お昼ご飯を食べすぎたせいなのか、昨夜の寝不足のせいなのでしょうか。
日中仕事や勉強をしなければ時間帯に眠くなるのは考えもの、眠気が襲ってこないようにするための対策はあるのでしょうか。
お昼ご飯との関係
よくご飯を食べると、胃や腸などの消化器官に血流が集まり、脳への血流が少なくなって眠くなるといいます。
しかし生命維持のため、脳への血流は確保されているため、脳への血流が少なくなるということはないそうです。
午後に眠くなるのは、ご飯を食べる、食べないにかかわらず、人間の体内時計によるものといわれています。
人間の脳は睡眠と覚醒を繰り返すため、1日に2回、就寝時と起床から約8時間後に眠くなる周期が訪れます。
これをアフタヌーンディップともいい、起床時間が6時であれば、午後2時頃眠気が襲ってくるといえます。
昨晩夜更かしをして寝不足とかであれば話は別ですが、決してやる気がないというわけではないようですね。
とはいえお昼ご飯に炭水化物を摂取しすぎたり、暴飲暴食してしまえば、血圧や血糖値が急激に下がって、倦怠感や疲労感を感じることがあります。
この気だるさを眠気と勘違いしているのかもしれません。
ただ食事によってオレキシンという覚醒系の脳内物質の分泌が抑制されることもあります。
お昼ご飯の内容や食べ方によっても影響を受けるので、まったく無関係ということではなさそうです。
午後の眠気を抑える方法
いくら生理的なものとはいえ、午後の眠気を抑えるためにはどうすればよいでしょうか。
対策としてはいくつかあります。
まず簡単にできる方法としては、コーヒーなどを飲んでカフェインを摂取することです。
カフェインが眠気を覚ますのに有効というのは広く知られていますが、脳や体が覚醒モードに切り替わり、眠気が抑えられます。
冷たいコーヒーでもよいですが、ホットコーヒーの方が体温を上昇させるので、覚醒しやすくなります。
コーヒーが苦手という人は緑茶や紅茶を飲んでもよいでしょう。
また環境が許されるのであれば、仮眠をとるのもよいでしょう。
体が睡眠モードになる起床8時間後の午後2時より少し前、お昼休みなどが時間帯としてはおすすめです。
注意点としては寝すぎないこと、時間として15分前後の仮眠が頭もすっきりし、脳が覚醒しやすくなるといわれています。
30分以上寝てしまうと逆に脳や体が睡眠モードになってしまい、覚醒どころか余計に眠くなってしまうので注意してください。
仮眠をとるときは完全に横になると爆睡してしまうので、椅子に座った状態で頭が固定されている状態で寝ると質の良い仮眠がとりやすくなります。
デスクがあればデスクの上に頭を乗せてうつ伏せで寝る、椅子にヘッドレストがあればヘッドレストにもたれかかりましょう。
ヘッドレストがない、デスクにうつ伏せで寝ると腕がしびれるという人は、ネックピローを使うとよいでしょう。
ネックピローがあれば、ヘッドレストがなくても頭を固定できます。
このようにして午後の眠気を抑えることができるので、できる範囲で試してみてください。
仮眠を習慣にすれば、驚くほど作業効率も上がると思います。