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昼食後に眠くなるのはなぜ?
お昼ご飯を食べた後眠気が襲ってくるという経験はありませんか。
毎日たっぷり寝ていても、昼食後に眠くなるという人はかなり多いはずです。
しかしなぜ眠くなるのかをご存じでしょうか。
昼食後は眠くなるものと暗黙の了解になっていますが、眠気の原因が分かれば対策も打てるというものです。
午後の30分から1時間の仕事の時間を無駄に過ごさないために、お勉強をしておきましょう。
原因は血糖値の上昇と食べ過ぎ
お昼ご飯の後に眠くなる人は、個人的統計によると9割以上に及びます。
特に朝ごはんを抜いている人や、食べる量が多い人にこのような傾向があるように思います。
なぜか、昼食後に眠くなるのは血糖値が上がっていることと、血液の循環に大きな関係があります。
朝ごはんを抜いている人は昼食時に血糖値が上がりやすく、さらによく食べる人は消化のために胃がフル回転で頑張っています。
脳のエネルギーが不足して眠くなる
血糖値が上がるとなぜ眠くなるかというと、インスリンが過剰に分泌されるからです。
インスリンは膵臓から分泌され、血液中の血糖を回収し、血糖値を下げようとする働きが起こります。
通常であればインスリンが血糖を回収し、血糖値が一定の値に戻って終わりなのですが、朝ごはんを抜いていると血糖値が急上昇しやすくなります。
また体内で糖質に代わる炭水化物を昼食で大量に摂取すると、こちらも血糖値の大幅な上昇を招くでしょう。
その結果、本来必要のない量のインスリンが分泌され、血糖値が下がりすぎて低血糖状態に陥るのです。
糖質は体のエネルギー源となる物質ですが、脳にとっても活動のための唯一のエネルギーです。
低血糖ということは糖質が不足している状態ですから、脳の働きが鈍り、眠くなるというわけです。
さらに昼食にたくさん食べる人は、その分胃に大きな負担がかかるものです。
胃が食べ物を消化するためには血液が必要であり、消化のために胃に血液が集まります。
その結果、脳に送る血液量が不足するため、脳のエネルギーが不足して眠気の原因となります。
インスリンの過剰分泌を防ぐ方法
では昼食後に眠くならないためにはどうすればよいか、勘が良い人はわかると思います。
つまりインスリンの過剰分泌を防ぎ、消化のために胃に与える負担を和らげてあげればよいわけです。
インスリンの過剰分泌を防ぐには炭水化物の摂取量を減らしてあげることです。
特に男性はご飯やラーメンなど、炭水化物をがっつり摂らないと物足りないという人が多いです。
しかし眠くならないためには炭水化物の摂取量を減らすか、献立を見なした方が良いでしょう。
炭水化物以外の栄養素を含んだ食べ物を多く食べるようにすれば、必然的に炭水化物の摂取量も減るのではないでしょうか。
また一番最初に食べるのは炭水化物以外の食べ物、例えばサラダなどにすると血糖値の急上昇を防ぐことができます。
今は眠くなるだけかもしれませんが、血糖値の急上昇や急下降を繰り返すとそのうち膵臓が疲弊して、糖尿病になってしまうかもしれません。
食べ過ぎを防ぐ方法
では食べ過ぎを防ぐにはどうすればよいか、食べる量を減らせばよいのですが、そう簡単にはいかないでしょう。
その場合オーソドックスですが、食べるスピードを遅くすることがおすすめです。
食べ物を飲むように食べる人がいますが、ゆっくり食べ物をよく噛みながら食べることで満腹中枢を刺激し、食べる量を減らすことができます。
ゆっくり時間をかけて食事をし、さらによく噛んで食べると、食べ物を消化しやすくなり、胃にかかる負担が軽減します。
また食事中は水分を過剰にとりすぎないことです。
水分を取りすぎると満腹になりやすいような気がしますが、それだけではありません。
水分が胃の中に入ると消化液が薄まり、消化に時間がかかるようになってしまいます。
その結果、胃にいつまでも食べ物が残ることになったり、未消化のまま腸内に送り込まれることになります。
胃だけでなく腸にも負担がかかるようになりますから、水分の摂りすぎには注意しましょう。
簡単にできる眠気覚まし
このように食事の内容や量、スピードに気を付けると、昼食後の眠気が軽減することが分かりました。
しかしそれでも食後に眠くなるという人はどうすれば良いでしょうか。
その場合、簡単にできる眠気覚ましがあります。
- ツボ押しをしてみる
- 思い切って昼寝する
- 食後に歯磨きをする
- カフェインを摂取する
眠気を覚ますツボって、実は体の色んなところにありますが、そのうちの一つが百会と呼ばれるツボです。
百会はひゃくえと呼びますが、頭のてっぺんに位置するツボです。
このツボを指で5秒程度押して少し休み、また5秒程度押す作業を繰り返してください。
百会のツボ押しを繰り返すと、ツボ押しが効きやすい人は眠気がびっくりするぐらいとれる可能性があります。
頭のてっぺんといっても、つむじとは異なりますので注意してください。
それでも眠気が取れない場合は思い切って昼寝をしてみると良いかもしれません。
短時間の睡眠はパワーナップといって、眠気を覚ますだけでなく、脳や体をリフレッシュして、仕事の効率を上げるのに大いに役立つはずです。
疲労回復に最適なパワーナップの効果についてはこちらをご覧ください。
またコーヒーなどカフェインの摂取も眠気覚ましには効果的ですが、カフェインが苦手な人もいますし、とりすぎると体に悪い影響を与えることがあります。
その場合、おすすめなのが食後に歯磨きをするという方法です。
歯磨き粉をつけて歯磨きをすると、ミントの香りでシャキッと目が覚めることがありますし、口の中もすっきりして口臭予防にもなります。
顔を洗っても良いですが、女性はメイクが落ちるなど危険性があるので歯磨きがおすすめです。