悪玉コレステロールを減らす睡眠の効果

太っている女性
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悪玉コレステロールと睡眠の関係

ある日健康診断の結果を見て、悪玉コレステロールが多いと書かれていたことはありませんか。

若い頃は平気だったのに、ついに生活習慣に気を付けなければいけない時期が来たかと思わされます。

悪玉コレステロールが多い原因は、多くの場合生活習慣が関係しているようです。

だから悪玉コレステロールを減らすには、生活習慣を見直すことが一番です。

食事やお酒、タバコが原因だと思われるでしょうが、それだけでなく実は睡眠も関係しているといわれています。

もし睡眠不足が続いていたら、悪玉コレステロールの増加に拍車をかけてしまうかもしれません。

ここでは悪玉コレステロールと睡眠の関係について考えてみたいと思います。

睡眠が脂肪を燃やす

痩せるにはたくさん寝た方が良いといわれます。

睡眠不足の人は食欲を促すホルモンがたくさん分泌されるようですし、逆に食欲を抑えるホルモンの分泌を減らしてしまいます。

また脂肪が燃焼するにも成長ホルモンの働きが不可欠で、成長ホルモンの分泌を促すには睡眠が必要です。

コレステロールも脂質の一種、燃焼させるには睡眠が不可欠というわけです。

それに中性脂肪が多いと悪玉コレステロールが増えてしまいますから、悪玉コレステロールを減らすには脂肪を減らす必要があります。

睡眠不足で悪玉コレステロールが増える

京都大学では、日本の企業に勤める男性を対象に脂質異常症であるか否かを確認する研究がおこなわれました。

脂質異常症とは血液中の脂質が多くなり、血管壁にコレステロールが溜まることで血管が狭くなってしまう疾患のことをいいます。

その結果半数以上の人が脂質異常症であることが分かり、睡眠時間が短いほどその傾向が顕著であったようです。

このことは日本の企業に勤める男性の多くが如何に睡眠時間が足りていないかもあらわしていることになります。

なお睡眠中の呼吸がうまくできていない、睡眠時無呼吸症候群との関連性も指摘されています。

睡眠不足で血管がボロボロになる

なお睡眠不足で脂質異常症になりやすいのは、単にコレステロール値が高くなることだけが原因ではありません。

睡眠が足りていないことで血管の修復が十分に行われず、弾力性が失われたり、血管自体がもろくなってしまうことも間接的に影響します。

血管自体がもろくなるとは、血液を押し流す力が衰えてしまうことも意味します。

その結果血栓ができやすくなったり、動脈硬化の進行を促すことになるのです。

1日7時間は睡眠をとる

ではどの程度睡眠時間をとれば良いかというと、人によって異なりますが、一般的に7時間以上とることが推奨されています。

実際6時間とか、短い人で4時間しか寝ていないという人も多いのではないでしょうか。

仕事の関係で睡眠時間がどうしても確保できないという人もいるでしょう。

ゴールデンタイムといわれる時間があるようになるべく早い時間に寝るのが理想ですが、そうはいかない人もいると思います。

しかしその場合でも1分でも長く、睡眠時間をとれるように時間を確保してほしいものです。

睡眠は脂肪を燃焼し、血管を強くしますし、ストレスを減らして中性脂肪を増やす遊離脂肪酸の発生を防ぎます。

生活習慣を見直すこと

それでも睡眠時間を長くすることができない場合、やはり生活習慣を見直すことです。

飲酒や喫煙は中性脂肪を増やし、その結果悪玉コレステロールを増やす原因になるようですから、なるべく控えることです。

また揚げ物やお菓子が好きという人もなるべく量を減らすこと、脂質の多い食事はやはり悪玉コレステロール値が高くなりがちです。

逆にEPAやDHAを多く含む青魚などは、悪玉コレステロールを減らすことにつながります。

青魚が苦手という人はEPAやDHAを含むサプリメントを飲んでも良いかもしれません。

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