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寝室の環境を変える
良い睡眠を得るために高い寝具を買う、睡眠サプリを飲むという人はいると思います。
しかし寝室の湿気が多かったり、雑音が聞こえる、明るすぎる、あるいは真っ暗すぎるなど、睡眠にとって良い環境ではないとしたら勿体ないものです。
最近不眠気味であるという人は、寝室を睡眠に適した環境にすることから始めてみてはいかがでしょうか。
やり方によってはお金もかかりませんし、誰でも手軽に始められる快眠法だと思います。
室温を適温にする
快適な睡眠のために必要不可欠な要素、それは温度です。
一般的にもっとも快眠できる温度は29度といわれていますが、これは裸で寝た場合だといわれています。
ですから仮に室温を29度に設定したからといって、寝巻や布団の影響で快適な温度になるとは限りません。
たいていの人は寝巻を着て敷き布団を敷いて、掛け布団をかけるでしょうから、29度よりも低い温度でよいはずです。
具体的な数字は色んな要素に影響されますが、大体25度から27,28度といった気温が適温ではないでしょうか。
春や秋が寝やすいのは何もしなくても、大体このぐらいの温度になるからです。
しかし夏や冬はエアコンを使ったり、換気をよくしたり、寝具で調整するなどの対策をする必要はあるでしょう。
ちなみに寝具内の温度は33度が良い睡眠のための条件とされていますから、参考にしてください。
湿度を50%前後にする
快眠にとって、温度と同じくらい重要なのが湿度です。
夏や冬に睡眠の質を低下させるのは、湿度が高すぎるから、あるいは低すぎるからです。
湿度が高いと蒸れて不快になりますし、湿度が低いと喉が渇いたり、皮膚が乾燥して、睡眠を妨げます。
ではどの程度の湿度が良いかというと、大体50%前後で人間は熟睡できるといわれています。
湿度を調整するには、除湿機や加湿器を使うのが簡単で便利です。
お金を使いたくないという人は、濡れタオルを部屋に干しておくと、湿度の低下を防ぐことができます。
また、いないと思いますが、家電を使いたくないという人は、部屋に観葉植物を置いておくだけのもおすすめです。
観葉植物を置いておくだけで湿度を調整してくれるというから不思議です。
なお湿度の問題だけでなく、観葉植物を部屋に置いておくと風水的にも良い影響があるようですし、インテリアもおしゃれになります。
寝室を真っ暗にしない
寝室の電気を付けたまま寝る方が良く眠れるという人がいるようですが、一般的には電気は消した方が良く眠れます。
とはいえ、寝室の一切の明かりを消して真っ暗にし、分厚いカーテンで月明かりすら遮ってしまうと、逆に睡眠が浅くなるとも言われています。
周囲が全く見えないぐらい部屋を真っ暗にすると、狭い箱に閉じ込められているような閉塞感を感じませんか。
何も見えない暗闇というのは心理的にも恐怖感を与え、落ち着いて眠ることができません。
また人間は古来から火をくべて外敵に襲われないような環境にして眠ってきたという歴史があります。
夜も月明かり程度の光がある環境で睡眠をとってきたため、少しの明かりがあったほうが安全と本能的に感じ取っているのかもしれません。
ですから寝室も常夜灯を付けるなどして、わずかばかりでも明かりをつけて寝た方が睡眠の質が高まるようです。
静かすぎてもうるさすぎてもダメ
次に音の問題ですが、騒音がひどい環境では当然快眠できるわけがありません。
具体的には50db(デジベル)を超えるような騒音は睡眠を妨げますから、もし寝室がこのような環境であるなら遮音や防音対策をした方が良いでしょう。
逆に静かすぎる環境であっても、決して眠りが深くなるというわけではないようです。
一切の音もしない環境よりも、内容のわからない程度のわずかな雑音があった方が周りに誰かいるという安心感を与え、熟睡できるようです。
これも人間が古来から経験している睡眠環境が影響しているのかもしれません。
なお睡眠前にリラックスできる音楽をかけると熟睡できるといいますが、睡眠中に何等かの音楽をかけて眠るのは逆効果です。
小さな音であっても音を聞くと脳が活性化するため、脳が完全に休まらないという弊害が生じます。
大事なことは内容の理解できないような雑音であることで、内容がわからないために脳が活性化するのを抑えることができるのでしょう。
寝具は保温性と通気性で選ぶ
さて、最後に快眠のための環境に不可欠なのが肌に直接触れる寝具選びです。
1年中同じ寝具という人がいますが、良い睡眠を得るためにはこれは望ましくありません。
日本は四季がありますから、気温や湿度も季節によって変化するため、寝具も変える必要があります。
そこで大事にしてほしいのが、保温性と通気性です。
快眠のために温度と湿度が大事であることは先ほど書いた通りですが、温度と湿度を調節してくれるのが寝具です。
寒すぎても暑すぎても睡眠を妨げてしまいますし、温度をしっかりキープしていても、通気性が悪いと蒸れて夜中に起きてしまったり、寝返りが頻発する原因となります。
ですから温度と湿度をキープしてくれるよう、保温性と通気性に優れた寝具を選ぶようにしましょう。
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