羽毛布団が暑い!眠れないときの対策

羽毛布団
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羽毛布団が暑い原因とは

羽毛布団は軽くてふっくらしていて、とても暖かいので人気のある掛け布団です。

それでも中には羽毛布団は暑い!と感じられる方もいるようです。

 

羽毛自体は吸湿性と放湿性に優れ、温度と湿度を調節して暑すぎず、快適に眠れるはずなのに、なぜこのように感じてしまうのでしょうか。

人によってはとても暑がりで、羽毛布団の保温力が必要ないのかもしれませんが、そうでない場合もあります。

 

羽毛布団を使っていると暑い、寝汗をひどく書いている場合は、よく眠れておらず、疲労もとれていない可能性があります。

ただの暑がりであれば他の布団を使えばよいのですが、そうでないという人は何か原因があるのかもしれません。

生地やカバーを見直す

羽毛布団が暑い原因のひとつに、羽毛布団の生地が不適切であるということがあります。

というのも羽毛布団を覆っている生地が通気性を悪くしていれば、羽毛の温度や湿度を調節する機能を生かすことができないからです。

 

よく安価な羽毛布団にありがちですが、生地がポリエステル100%を使っていれば通気性が悪くなりますので、暑さや蒸れの原因になりえます。

また羽毛布団の側地が綿などを使用していても、カバーをポリエステル100%にしていれば同じような状態になります。

 

一度羽毛布団やカバーの品質表示を確認してみてください。

ポリエステルを使用していてもよいですが、せめて70%以上は生地に綿を混紡している羽毛布団やカバーを使用することをおすすめします。

 

特に羽毛布団の生地は中の羽毛が飛び出さないように、ダウンプルーフ加工といって、目潰し加工をして繊維の密度を高くしているため、通気性が悪くなりがちなのです。

またポリエステルなどの化学繊維は吸水性がありませんので、汗を吸わずに蒸れやすいのです。

 

人は寝ている間、コップ1杯から2杯分の汗をかくという話を聞いたことがあるでしょうが、汗をかくことで体温を下げ、深い眠りに入っています。

そのため汗を吸わないポリエステルの生地の羽毛布団を使っていれば、布団の中が寝汗でびしょびしょになってしまうのは想像できると思います。

 

ですので、羽毛布団を使うなら生地に綿100%、もしくは綿が70%以上混紡されたものを使用するようにしましょう。

今使っている羽毛布団の生地がポリエステルが30%以上であって買い替えるお金もないのであれば、吸水性と通気性の良い綿100%の布団カバーをかけて蒸れ感を抑えるとよいでしょう。

 

毛布や敷きパッドを見直す

また羽毛布団が暑い原因は、羽毛布団自体にあるのではなく、一緒に使っているカバーや毛布、あるいは敷きパッドなどの敷き寝具にある可能性もあります。

毛布や羽毛布団を覆っている布団カバーや敷きパッドに、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維を使用してはいないでしょうか。

 

先ほど申し上げたように、羽毛布団の生地は性質上、通気性があまりよくありません。

ですから、布団カバーや毛布、敷きパッドなどの寝具が熱や水分を逃がしにくい素材のものを使用していると、羽毛布団の保温性が逆に暑すぎたり、ひどい寝汗を生じさせてしまう恐れがあります。

 

昨今人気の吸湿発熱素材も化学繊維を使用していることが多く、安価な毛布もポリエステル100%であることが多いので注意しなければなりません。

ふわふわで暖かい、マイクロファイバーの生地を使用した毛布や敷きパッドなども暖かくて個人的には好きですが、吸湿性がない素材であることをわすれてはなりません。

 

マイクロファイバーの毛布を使用するなら敷きパッドは綿やウールなどを使用している寝具にするなど、上下の布団の組み合わせを考えた方が良いでしょう。

羽毛布団自体暖かいのに、吸湿発熱素材の寝具が寝具内を暖めすぎて暑いと感じてしまう恐れがあります。

 

その上寝汗の処理もしてくれないとすると、じめじめ蒸れることとなって、不快感を生んでしまうのです。

毛布や敷きパッドには吸湿性のある綿やウールを使用しているものを使うなど、快適に眠れる組み合わせを色々試してみるとよいでしょう。

 

ポリエステルやフリースのパジャマはNG

また羽毛布団が暑い原因は、寝るときに着ているパジャマにあることもあります。

ポリエステルなどの化学繊維は汗を吸わないといいましたが、パジャマがポリエステル100%だったりすると、熱や湿気のこもりを生んでしまいます。

 

特にフリース生地のパジャマなどは保温性が高い上に吸水性が悪いので、このようなパジャマを着て羽毛布団を使用すると、布団内が蒸し風呂状態になるのは必至です。

フリース生地のパジャマは確かに暖かいですが、着るのは布団に入るまでにした方が無難です。

 

寝るときに着るパジャマは、綿やシルクなどの吸湿性や通気性に優れた、適切な素材のパジャマを使用するようにしましょう。

 

まとめ

結局のところ、羽毛布団自体の性質を変えるには限界がありますから、一緒に使用する寝具やパジャマを見直すということが大事です。

それらを見直しても羽毛布団が暑い!と感じるのであれば、そもそも羽毛布団ほどの保温性は必要ないのかもしれませんね。

 

昨今はマンションなどにお住まいの方も多く、気密性が高いので寝室自体が暖かいのも理由としてあるかもしれません。

その人にあった寝具を使用し、快適な眠りを手に入れていただければと思います。

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