不眠症の定義と種類
ちょっとぐらい寝付きが悪い、寝足りないと感じる人は多いと思いますが、そもそもどの程度で不眠症と診断されるのでしょうか。
睡眠障害国際分類第2版には以下のように記載されています。
睡眠の開始と持続、一定した睡眠時間帯、あるいは眠りの質に繰り返し障害が認められ、眠る時間や機会が適当であるにもかかわらずこうした障害が繰り返し発生して、その結果何らかの昼間の弊害がもたらされる状態。
わかりづらいかもしれませんが、寝付きが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまうなど状態の差異はあれ、不眠の状態が続き、日中の生活に支障が出てくる状態と考えると良いかもしれません。
一口に不眠症といっても、その形態は以下のような4パターンに分けられます。
入眠障害は入眠に問題があり、布団に入っても中々寝付けない状態をいいます。
どのくらい寝付けないと入眠障害になるかというと個人差がありますが、一般的には2時間程度といわれています。
中途覚醒は夜中に何度も目が覚めてしまう状態で、眠りが浅いことが原因として考えられますが、2回以上夜中に目を覚ましたら中途覚醒の可能性があります。
また早朝覚醒はその名の通り、朝早く目が覚めてしまう状態で、こちらもいつもより2時間前後早く起きると早朝覚醒だと考えられます。
そして、熟眠障害は寝ているつもりなのに熟睡できていないと感じる状態を言います。
これらの症状が毎日起きる場合はもちろん、週2,3回でも起きるようであり、なおかつその状態が1か月程度続くようであれば不眠症と診断される可能性があります。
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