Contents
睡眠中も熱中症になる?
今年は猛暑ですが、年々気温が上がり続けています。
夜間熱中症という言葉もあるように、寝ているときも熱中症にならないよう注意が必要です。
昼間だけではなく、日差しの当たらない夜間の室内でも熱中症になる危険性があるのです。
夜間熱中症対策をすることで、夏場の睡眠の質も上がりますから、日中の疲れを溜め込まないようにしましょう。
でもどうすれば睡眠中に熱中症にならなくて済むのでしょうか。
夜間熱中症の症状について
夜間熱中症といっても、発症する原因や症状は熱中症と一緒です。
初期症状としては、めまいや立ちくらみ、倦怠感や疲労感、吐き気や頭痛を感じたり、足がつる、筋肉痛といった症状が一般的です。
ひどくなってくると意識障害を起こしたり、呼吸がうまくできない、体が動かないといった症状もでてきます。
一般的には、暑さによって大量に汗をかくことで、熱中症になります。
人間は汗をかくことで体の熱が上がりすぎないように調節しているわけですが、汗をかきすぎると体の中の水分が不足するわけです。
水分が不足すれば血液の循環が悪くなりますので、一種の酸欠状態になります。
また汗は水分と一緒に塩分も排出してしまいます。
その結果、塩分不足によって体を動かすための筋肉にも支障をきたすわけです。
ですから夜間熱中症にならないためには、寝室の気温や湿度を調節して、汗をかきすぎないようにすることです。
また水分や塩分を補給することも忘れないようにしましょう。
熱中症対策にエアコンは必須
7,8月は夜間でも気温が30度を超える熱帯夜があります。
熱中症にならないために、まずは暑さ対策をする必要があるでしょう。
寝室の気温を下げるには、やはりエアコンを欠かすことができません。
寝ている間もエアコンを付けておくのは電気代もかかるし、なんとなく体に悪そうと思われるかもしれません。
しかし簡単にできて最も有効な熱中症対策がエアコンを付けることなのです。
ただし冷やし過ぎはNGです。
目安としては気温26度程度、風量は弱風にして明け方まで付けておきます。
このときエアコンの冷たい風が体に当たらないように注意してください。
冷たい風が直接当たっていると、体が冷え込んだり、肌が乾燥してしまいます。
付けっ放しだと明け方寒いという人は、オフタイマーを設定しておくと良いでしょう。
エアコンが切れると暑くて目が覚めるという人は、明け方まで付けっ放しでも構いません。
ただ起床に向かって体温が上がるようにしておくと目覚めが良くなりますから、寝室の気温を調節する必要があります。
例えば、朝方寒いという人は早朝5時頃にエアコンが切れるように、タイマーを設定しておくなどです。
日によって気温も異なりますし、明け方寒くなったときのために、肌掛け布団も用意しておくと体温調節がしやすいです。
寝室の環境や体質によって最適な温度や、何時ごろエアコンを切れば良いかは異なります。
自分でエアコンの設定温度やタイマーの時間を色々試し、快適に眠れる条件を探してみましょう。
扇風機の風を足元から送り込む
エアコンを使うと頭が痛い、体がだるくなるという人の中には、どうしてもエアコンを使いたくないという人もいるでしょう。
そういう人は昔ながらの扇風機を活用しましょう。
扇風機は足元に設置し、風量を弱めにして、首を振って風を送り込みます。
その場合、扇風機の風が体の同じ箇所に当たり続けないように注意しましょう。
ちょっと風を当てるだけでも、体の熱を放熱しやすくなるので、熟睡しやすくなるのです。
扇風機の風を直接当てると体が冷えすぎてしまうという人は、扇風機の風を当てないという方法もあります。
扇風機を付けておくだけで空気が循環し、熱がこもりづらくなるので、夜間熱中症になりづらくなります。
また睡眠効率も上がって、夜中に何度も目が覚めるということも少なくなると思います。
冷感寝具を合わせて使う
暑さ対策として、冷感敷きパッドや枕パッド、ケットなどの冷感寝具を使うとより涼しく眠ることができます。
冷感寝具を使ったことがあるけど、全然冷たくなかったという経験はありませんか。
正直冷感寝具は単体で使っても、猛暑の中ではほとんど意味をなしません。
エアコンや扇風機と一緒で使うことで効果を発揮する、プラスα的な存在であると認識した方が良いでしょう。
触れたときにひんやり感を味わえる冷感寝具は体の火照りを抑え、放熱を促して夏の眠りを心地よくしてくれるはずです。
瞬間的な冷たさを示すQ-maxだけではなく、吸水性や発散性、寝心地なども重視して良質な冷感寝具を選ぶようにしましょう。
冷感寝具については、接触冷感の寝具は夏におすすめできない?という記事をご覧ください。
枕元に水を用意しておく
夜間熱中症対策として、枕元に水を入れたペットボトルを用意しておくのも良いでしょう。
熱中症になるのは、体の中の水分量が少なくなっていることが原因です。
寝ている間に大量に汗をかけば、当然体の中の水分が抜けてカラカラの状態になってしまいます。
喉が渇いたなと思ったとき、枕元に水があれば、すぐに喉や体を潤すことができるわけです。
もちろん水でも良いし、スポーツドリンク、経口補水液と呼ばれる飲み物でも構いません。
ミネラルや塩分を含んでいる分、スポーツドリンクや経口補水液の方が熱中症対策には良いかもしれませんね。
また寝る前にお酒やコーヒーなどカフェインの入った飲み物を飲まないようにしましょう。
ついつい暑いとお酒が進んでしまいますが、アルコールには利尿作用や発汗作用がありますから、夜間熱中症になりやすくなります。
最後に
いかがでしょうか、夜間熱中症についてお分かりいただけたでしょうか。
今回ご紹介した対策をすることで、睡眠の質も上がり、夏も熟睡しやすくなると思います。
暑いと疲労も溜まりやすいですから、快眠を手に入れて毎日の活力を生み出しましょう。